マカロニえんぴつ、心臓の奥の奥まで届けた満員リキッドルームで初ワンマンツアー終幕

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マカロニえんぴつが5月12日に東京・LIQUIDROOMにて、全国ワンマンツアー「マカロックツアーvol.7~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」の最終公演を行った。

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.7~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」LIQUIDROOM公演の様子。(撮影:中山優司)

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.7~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」LIQUIDROOM公演の様子。(撮影:中山優司)

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円陣を組むマカロニえんぴつ。(撮影:中山優司)

円陣を組むマカロニえんぴつ。(撮影:中山優司)[拡大]

このツアーは2月にリリースされたミニアルバム「LiKE」を携えて行われたもので、彼らにとって初の全国ワンマンツアー。LIQUIDROOMはマカロニえんぴつ史上最大規模の会場だったが、チケットはソールドアウトとなった。ミニアルバムのタイトル「LiKE」には、“ライク”の日本語訳の1つである「~のようだ」という印象を経て、「好き」を意味する“ライク”という印象に変わってほしいというリスナーへの思いが表現されている。ツアータイトルは、その先の“ラヴ”という感情を抱いてほしいという願いが込められたものだ。この日の来場者は体を揺らしたりシンガロングしたりと、マカロニえんぴつへの“ラヴ”を表現するようにライブを楽しんでいた。

高野賢也(B, Cho)(撮影:中山優司)

高野賢也(B, Cho)(撮影:中山優司)[拡大]

マカロニえんぴつはサポートドラマーの高浦充孝と共に登場すると、まずは自己紹介代わりのように、はっとり(Vo, G)がマカロニえんぴつについて作詞した「トリコになれ」をパフォーマンス。はっとりは序盤から堂々とした歌声を会場に響かせ、観客のテンションを引き上げた。そして躍動感あふれる人気曲「洗濯機と君とラヂオ」、高野賢也(B, Cho)と高浦が心地いいリズムを刻む「two much pain」などバラエティ豊かな楽曲でライブを展開していく。

はっとり(Vo, G)(撮影:中山優司)

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ライブ定番曲「ワンドリンク別」、田辺由明(G, Cho)の鮮やかなギターソロが印象的な「哀しみロック」で盛り上げたあとは、はっとりの弾き語りコーナーへ。はっとりは「夜と朝のあいだ」「キスをしよう」でアコースティックギターの繊細な音色と艶やかな歌声を披露し、場内をしっとりした雰囲気に一転させた。バンド編成に戻り、アコースティックアレンジが施された「鳴らせ」が演奏されると、元曲とは異なる魅力の柔らかなサウンドでリラックスムードに。MCでは、はっとり曰く“グルメ大臣”だという長谷川大喜(Key, Cho)が、このツアーで味わった各地の料理を連ねていく。長谷川は新潟公演の際、メンバー全員で彼の実家に泊まったことをゆったりとした口調で振り返り、場内を和やかな雰囲気に導いた。

田辺由明(G, Cho)(撮影:中山優司)

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長谷川大喜(Key, Cho)(撮影:中山優司)

長谷川大喜(Key, Cho)(撮影:中山優司)[拡大]

ライブ後半は「働く女」でそれぞれがテクニカルなソロ演奏を繰り広げたり、「stay with me」で緻密なアンサンブルを紡ぎ出して場内に高揚感をもたらしたりと、バンドと個人両方の魅力やスキルを打ち出していく。さらにマクドナルドのテレビCMのために書き下ろされた「青春と一瞬」、はっとりが花火越しのキスシーンに挑戦したミュージックビデオが話題を呼んだ「ブルーベリー・ナイツ」を続けて披露。青春の儚さや切ない恋心など、曲に込められた思いを演奏で表現して観客を聴き入らせた。そして最後は「これからも末長くあなたたちの大事な大事な逃げ場所でありたい」と、「ハートロッカー」をパワフルに届けた。

はっとり(Vo, G)(撮影:中山優司)

はっとり(Vo, G)(撮影:中山優司)[拡大]

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.7~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」LIQUIDROOM公演の様子。(撮影:中山優司)

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.7~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」LIQUIDROOM公演の様子。(撮影:中山優司)[拡大]

アンコールでは新曲「ヤングアダルト」が初披露され、オーディエンスは彼らが奏でるグルーヴィなサウンドにじっくりと耳を傾けた。「眺めがいいね」で再び会場の熱気を上昇させると、はっとりはこの公演に至るまでのバンドのエピソードを静かに語り始める。メンバーの脱退、そしてバンド活動の中で感じた焦燥感を吐露し、「会場を人で埋めることしか考えていなかったバンドが、“届ける”ことを考えたらこんなに人が増えました。『心臓の奥の奥まで届けたい』、そういう気持ちでやるようになったら、LIQUIDROOMが埋まりました。本当にありがとう」とファンへの感謝を伝えた。そして彼らは全力を振り絞るように「ミスター・ブルースカイ」を届ける。場内に感動的な余韻をたたえたまま、はっとりは「もっとカッコよくなります。頼ってください。すがってください。マカロニえんぴつでした」と観客に告げ、投げキッスでツアーの幕を下ろした。

なおマカロニえんぴつはこの日、9月11日にミニアルバム「season」をリリースすることを発表した。ミニアルバムにはこの日初披露された「ヤングアダルト」や、LIQUIDROOMのライブ音源を含む全10曲が収録される。併せてこの作品を携えて全国ワンマンツアー「マカロックツアーvol.8 ~オールシーズン年中無休でステイ・ウィズ・ユー篇~」を開催することも明かした。オフィシャルサイトでは5月27日23:59までチケットの先行予約申し込みを受付中。

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マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.7~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」2019年5月12日LIQUIDROOM セットリスト

01. トリコになれ
02. ワンルームデイト
03. 洗濯機と君とラヂオ
04. girl my friend
05. MUSIC
06. two much pain
07. MAR-Z
08. ワンドリンク別
09. 哀しみロック
10. 夜と朝のあいだ
11. キスをしよう
12. 鳴らせ(アコースティック)
13. 働く女
14. レモンパイ
15. スタンド・バイ・ミー
16. STAY with ME
17. 青春と一瞬
18. ブルーベリー・ナイツ
19. keep me keep me
20. ハートロッカー
<アンコール>
21. ヤングアダルト
22. 眺めがいいね
23. ミスター・ブルースカイ

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※記事初出時、サポートメンバーおよび曲名を誤って記載しました。訂正してお詫びいたします。

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葉山たけし Takeshi Hayama @hayamatakeshi

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