「心響」でte'、長田バイン、雅ら13組が熱狂ステージ

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5月5日に東京・新木場 STUDIO COASTでVINTAGE ROCKと残響レコードが共同主催するライブイベント「心響(HIBIKI)sound museum vol.1」が開催された。

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People In The Box

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mudy on the 昨晩

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cinema staff

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今回のイベントは、昨年VINTAGE ROCKと残響レコードが開催した「心響(HIBIKI) ROCK FES.2009」の流れを汲む形で実施。1st STAGEと2nd STAGEの交互にライブが行われ、出演者はte'People In The Boxcinema staffmudy on the 昨晩Luminous Orange、OHBIJOU、Buffalo Daughter、HINTO、sleepy.abLOSTAGE、長田進 with GRAPEVINETRICERATOPS、雅-MIYAVI-の計13組。ライブに定評のあるアーティストたちが名を連ね、それぞれのスタイルでオーディエンスを魅了した。

1st STAGEのトップバッターを務めたsleepy.abは、「インソムニア」「flee」といった持ち曲の中でもヘヴィな楽曲を中心としたセットリストを用意。中盤では成山剛(Vo,G)が「初めて朝から聴けるような曲を作りました」と語った後に新曲「君と背景」を披露して、みずみずしい空気で会場を包んだ。

2nd STAGEの1番手は、元SPARTA LOCALSの安部コウセイ(Vo,G)と伊東真一(G)が新たに結成したバンドHINTO。イベント当日まで素性が明かされていなかったにもかかわらず、入場規制がかかるほどの盛況ぶり。短時間のパフォーマンスだったが、強固なバンドサウンドを響かせ観客にその存在を印象づけた。なおHINTOは6月と7月に都内でライブを行うので気になる人は足を運んでおこう。

続いて1st STAGEに現れたのはPeople In The Box。鮮やかな照明がステージを彩る中、「天使の胃袋」「月曜日 / 無菌室」などをソリッドなアンサンブルで再現していく。MCでは山口大吾(Dr)の毒舌混じりのトークが炸裂。「みなさんを全力でぶっ殺しに行きます!」と定番のセリフが放たれると、フロアは笑いと拍手に包まれた。

イベントの中盤を盛り上げたのは、ベテランアーティストたち。2nd STAGEではLuminous Orangeがドリーミーでスケール感あふれるサウンドスケープを展開し、1st STAGEではBuffalo Daughterが強烈なビートを繰り出しオーディエンスを踊らせる。キャリアに裏打ちされた演奏に、大きな拍手が贈られた。Luminous Orangeに続き2nd STAGEに登場したcinema staffは、現在のバンドの勢いを感じさせるフレッシュな演奏を繰り広げる。また勢いで押すだけでなく、新境地を感じさせるミディアムナンバー「制裁は僕に下る」も披露。4人の織りなすアンサンブルは、場外で聴き入るオーディエンスも酔わせた。

続いて1st STAGEには、この日が初ライブとなる長田進 with GRAPEVINEが登場。まず長田進(Vo,G)と亀井亨(Dr)の2人が現れ、1曲目の「MALPASO」でいきなりバンドのコアな部分を見せつける。その後、田中和将(Vo,G)、西川弘剛(G)、高野勲(Key)、金戸覚(B)が加わり、GRAPEVINEの楽曲や、長田進 with GRAPEVINE名義のアルバム「MALPASO」からの楽曲を惜しげもなく連発。濃厚かつディープなステージで集まった観客をノックアウトした。

今回のイベントで唯一の海外アーティストOHBIJOUは、甘いボーカルを軸にした幻想的なサウンドを紡ぎ、2nd STAGEに集まった観客を夢心地にさせた。イベント開催直前に出演が発表され、大きな話題を集めた雅-MIYAVI-は、BOBO(Dr/54-71)とキーボーディストというミニマムな編成で登場。「いつもは違う畑にいるので、こういうライブイベントに呼んでもらえてうれしいです」と笑顔で語り、自身の力量を存分に発揮するプレイでフロアの視線を釘付けにしていた。

イベントも終盤戦に突入したところで、2nd STAGEにmudy on the 昨晩、1st STAGEにTRICERATOPSが登場。TRICERATOPSは新曲「CanとCan'tのパスポート」を含むセットリストで、グルーヴ感たっぷりのステージでフロアを踊らせる。途中で和田唱(Vo,G)が「cinema staff好きだよ。今度一緒にイベントできたらと思ってる」と競演バンドにラブコールを送る一幕もあった。

2nd STAGEのトリを務めたLOSTAGEの熱演を引き継ぐように、イベントの大トリとして1st STAGEに立ったのはte'。圧巻のアンサンブルでフロアを熱狂させる一方で、MCを担うmasa(B)はアルコールが入りかなりの酔っ払いモード。「待ち時間が長いから、もうできあがってます」と泥酔の様相を見せて観客を笑わせる。しかし演奏中の表情は真剣そのもの。オーディエンスは、4人が繰り出す轟音を体を揺らしながら受け止めた。

アンコールではイベントの主催者でもあるkono(G)が、「ゴールデンウイークの最後にこんなことやらなくていいのに(笑)。ありがとう」とユーモアを交えながら観客に感謝を伝える。そして「来年もやろうよ!」とVINTAGE ROCKの代表に「心響(HIBIKI)sound museum vol.2」の開催を呼びかけた。続いてmasaが口を開き「俺たちのことはトリと思わず、オチと思ってくれ。台無しにするぞ! お前ら最高のバカヤロウだ!」と叫びラストナンバーへ。4人のパフォーマンスでつつがなく終わると思いきや、途中で残響レコード所属の若手たちが次々と乱入。楽器を奪い弾き出す者、ビール片手にステージを歩き回る者、果ては弁当を食べる者など、予想外の珍光景を目の前にフロアに笑いが沸き起こる。そしてhiro(G)の「新木場!」という絶叫でイベントが終わりを告げると、オーディエンスは出演者全員を称えるように熱い拍手を贈った。

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