SPYAIR、ワールドツアーでの確かな成長を見せつけた東京凱旋公演

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SPYAIRのワールドツアー「SPYAIR WORLD TOUR 2018」のファイナル公演が、本日12月22日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて行われた。

SPYAIR(撮影:小林弘輔)

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SPYAIRは今年9月より、世界23都市を巡る初のワールドツアーを開催。この日の凱旋公演では世界各国を巡ったことによる成長を国内のファンにアピールする、圧巻のパフォーマンスを展開した。

IKE(Vo)(撮影:小林弘輔)

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開演時刻を迎え場内が暗転すると、メンバー4人が次々にステージへ。ワールドツアー各公演と同じくシンプルな装いの4人にフロアからは大歓声が沸き起こった。キャップ姿のIKE(Vo)の「さあ東京、楽しんじゃいましょう!」という叫びから1曲目「現状ディストラクション」がスタート。力強いサウンドで場内の熱気を上昇させたあとは、UZ(G)のエネルギッシュなギターが炸裂する「ファイアスターター」を披露した。続く「WENDY ~It's You~」ではオーディエンスの大合唱にメンバーが笑顔で聴き入り、ホーム感漂うひとときを繰り広げて会場の空気を変える。「Last Moment」は激しさの中にも豊かな情感を感じさせるアンサンブルで、観客の心を惹きつけていった。

ここでIKEは改めて「ただいま!」と挨拶し、「世界中でライブやってきて、いろんな景色を見てきました。僕らだけで回れたとは思ってないです、みんながいてくれたからです。いつも支えてくれてありがとう」と、日頃から応援してくれている国内のファンへの感謝の気持ちを語る。そして「改めて、この曲を歌いたいと思います」と、自身の言葉を楽曲で表現するかのように「BEAUTIFUL DAYS」をじっくりと歌い上げた。

UZ(G)(撮影:小林弘輔)

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続くメンバー紹介ではKENTA(Dr)、MOMIKEN(B)、UZがそれぞれ挨拶。KENTAは「Hello, guys!」と英語で挨拶したあと「『ハイキュー!!』(アニメの)4期決まったって!」と、SPYAIRが過去2回テーマソングを提供した人気作についていきなり語り出す。「聞いてないんだけど!」と勢いづくKENTAにIKEが「何様だよ……(笑)」と突っ込むと、KENTAは「人間って欲深いじゃん! ぜひ、って」と新シリーズへの楽曲提供を熱望し、ファンの笑いを誘った。MOMIKENはスペイン語での挨拶を繰り広げ、フロアに向かって「Te amo!」と呼びかけて黄色い歓声を浴びる。UZは「何語で行こうか迷って……(笑)」と逡巡したのち、「サランヘヨ!」と韓国語で挨拶。そしてMOMIKENとともにメキシコで買ったというお土産品の楽器で合奏し、ワールドツアーを楽しそうに振り返っていた。

MOMIKEN(B)(撮影:小林弘輔)

MOMIKEN(B)(撮影:小林弘輔)[拡大]

IKEの「ワールドツアーでは楽しい思いもきつい思いもしてきたけど、世界中でたくさんの仲間や友達ができて、そういう出会いを通じて成長できた気がします」という言葉に続いて「My Friend」を披露。大サビではメンバー4人がユニゾンで力強い歌声を響かせた。UZ、MOMIKEN、KENTAによるパワフルなセッションのあとは「JUST ONE LIFE」、そして「ROCKIN' OUT」へ。MOMIKENとKENTAが繰り出すダンサブルなビートにフロアは大いに揺れた。

KENTA(Dr)(撮影:小林弘輔)

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KENTAのパワフルなドラムを中心に新たな境地を見せた「RAGE OF DUST」、オーディエンスが一斉にタオルを振り回して場内の一体感を高めた「サムライハート(Some Like It Hot!!)」が終わると、本編は早くも最後のナンバーへ。IKEはフロアを見渡しながら「ツアーを通じて再実感したこと、それは『ファンは大切』です。俺らが知らなかったファンも世界中にたくさんいました。大切にしていきたいです」と語った。そして最後に「I Wanna Be...」を丁寧に届け、本編の幕を閉じた。

SPYAIR(撮影:小林弘輔)

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アンコールを求めるオーディエンスが「SINGING」の合唱を繰り返すと、場内にはサイレンの音が鳴り響いた。ステージに再び戻った4人が披露したのは「OVERLOAD」。IKEはステージ下手のスピーカーに登り、会場のすみずみまでその歌声を届けていた。最後の曲に入る前、IKEは「終わってしまうのがとても惜しいです」と感極まった様子で話し、ファンの励ましの歓声を受ける。顔を上げたIKEの「ワールドツアーの一番最後、世界で一番でかい声を聞かせてくれますか!」という言葉に続き、ラストナンバー「SINGING」が披露された。大サビではフロアに銀色の紙吹雪が放たれ、ワールドツアーのエンディングを華々しく彩った。

アンコールを終えて挨拶するSPYAIR。(撮影:小林弘輔)

アンコールを終えて挨拶するSPYAIR。(撮影:小林弘輔)[拡大]

演奏を終えた4人は手をつなぎ、オーディエンスに向けて生声で「ありがとうございました!」と挨拶。最後まで名残惜しそうにステージに残ったIKEはファンとともにエンディングSEの「Goldship」を合唱する。曲が終わると「お前ら、大好きだ!」と笑顔で叫び、充実した表情でステージをあとにした。

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SPYAIR「SPYAIR WORLD TOUR 2018」2018年12月22日 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

01. 現状ディストラクション
02. ファイアスターター
03. WENDY ~It's You~
04. Last Moment
05. アイム・ア・ビリーバー
06. サクラミツツキ
07. BEAUTIFUL DAYS
08. My Friend
09. JUST ONE LIFE
10. ROCKIN' OUT
11. イマジネーション
12. RAGE OF DUST
13. サムライハート(Some Like It Hot!!)
14. I Wanna Be...
<アンコール>
15. OVERLOAD
16. SINGING

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わがまま娘 @wagama2musume

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