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ブクガ昼夜2公演ワンマン、アットホームな“hiru”と数々の演出で魅せた“yoru”

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Maison book girl「Solitude Hotel 6F yoru」の様子。(撮影:稲垣謙一)

Maison book girl「Solitude Hotel 6F yoru」の様子。(撮影:稲垣謙一)

Maison book girlのワンマンライブ「Solitude Hotel 6F hiru」と「Solitude Hotel 6F yoru」が昨日11月25日に東京・日本橋三井ホールで開催された。

11月21日リリースのニューアルバム「yume」を携えて行われた今回のワンマン。各公演ではVJやレーザーといった特殊効果をhuez、オーバーヘッドプロジェクターを用いた演出をハラタアツシが手がけた。本記事では昼公演「Solitude Hotel 6F hiru」および夜公演「Solitude Hotel 6F yoru」各ライブの模様をレポートする。

Solitude Hotel 6F hiru

昼公演の客席はスタンディングスペースと着席スペースの2種類が用意された。ブクガは6月に東京・日本青年館ホールで開催のワンマン「Solitude HOTEL 5F」の最後のSEとして使用された「GOOD NIGHT」をBGMにしてステージに登場。ライブ序盤の「sin morning」「rooms」といった楽曲では白や青を基調としたシンプルな照明演出が施され、真っ白な衣装に身を包んだブクガは複雑なダンスパフォーマンスを息ぴったりに展開していった。「ボーイミーツガール」以降は「cloudy irony」「film noir」など、アルバム「yume」以前に発表された楽曲を次々と披露。オーディエンスのコールもどんどんとテンションが上がっていき、フロアは熱気にあふれていった。

「Remove」が終わりメンバーがステージから去ると、アルバム「yume」のインスト曲「fMRI_TEST」や「PAST」に合わせて上下に動く、さまざまな数値を示した線グラフがステージ後方に投影される。しばらくすると黒い衣装に着替えたメンバーが舞台に現れ、「狭い物語」のパフォーマンスが開始された。この曲では同楽曲のミュージックビデオを彷彿とさせる真っ赤な野原が投影され、フロアは緊張感あふれる雰囲気に。「言選り」ではメンバーの姿が残像のように映し出されるVJで幻想的な世界観が表現され、本編最後の「おかえりさよなら」ではノスタルジックなサウンドに乗せ、伸びやかな歌声がフロア中に響き渡った。

アンコールでは「my cut」の終盤、メンバーが人文字で「6」を作るパフォーマンスを披露したり、物販紹介を兼ねたMCを用意したりとアットホームなムードとなった。MCでは井上唯が「こないだ、ブクガが結成4周年を迎えたみたいで」と話題を振り、4人は「ファンの人に言われて気付いた!」「感慨深いですよ」としみじみと回想。そんな中コショージメグミが「1人ひとりに感動してもらいたいと思いながらライブをやっていて……なので、これからもよろしくお願いいたします」と今後の意気込みを明かすと、客席から歓声が飛び交った。ポエトリーリーディング「不思議な風船」が終わり、メンバーが舞台から立ち去ると、ステージ後方には真っ赤な野原にベッドが置かれたビジュアルが投影され、昼公演は厳かに終わりを迎えた。

Solitude Hotel 6F yoru

夜公演の客席はすべて着席型となり、舞台上には赤いベッドが2つ用意された。ブクガは昼公演の最後に流れた「SIX」をバックにステージへ。まずはじめに披露された「狭い物語」では、真っ赤な照明でダークな雰囲気が表現された。昨年発表のアルバム「image」のナンバーである長尺のインスト曲「int」では徐々に変化していく曲調に合わせ、ブクガは優雅なダンスパフォーマンスを繰り広げた。続く「bed」では複雑に曲が進行される中、4人は落ち着いた佇まいで歌唱。この楽曲が終了すると彼女たちはステージ横のベッドの中に入り、しばしの間「fMRI_TEST」が流れ続けた。

「fMRI_TEST」がストップしたあと披露された「townscape」では首の部分が切り取られた鳥の写真、「ボーイミーツガール」では強いブロックノイズに覆われた映像が投影され、会場にはどこか不穏なムードが漂っていく。ライブ中盤の「last scene」ではステージ後方に備え付けられたライトのみが灯り、メンバーの姿がかすかに見えるような状態に。4人が白衣装に着替えてからの「レインコートと首の無い鳥」では、マーブリングのプロジェクションで鮮やかに舞台が彩られた。一方「rooms」ではほとんど照明が使われず、ブクガは真っ暗な状態で黙々とステージングを展開。「karma」では無数のレーザーライトと共に黒衣装で踊るメンバーの映像が映し出され、一緒に同じダンスを踊っているような演出が施された。

アンコールに入ると、メンバーと思わしき4人がペストマスクを装着してステージ中央に整列。ところが「MORE PAST」が流れると黒衣装に着替えたコショージ、井上、矢川葵、和田輪が現れ、ベッドに腰掛けながら穏やかな歌声を響かせた。この曲が終わるとコショージたちはベッドの中に入り、彼女たちがヘッドホンを身に着けて街中を巡る映像が数秒だけ流された。その後「夢」ではさまざまな風景がモーフィングしていくムービーをバックに、4人はパフォーマンスを実施し、ステージ中央に矢川1人を残した状態で終了。するとペストマスク姿の1人が白い風船を手にして登場し、矢川の前に立ち止まると、この日最後のパフォーマンスとなる「不思議な風船」の朗読が行われた。そして「fMRI_TEST」が流れる中、4人はベッドの中で改めて眠りにつき、ペストマスクの人たちにベッドごと運ばれて夜公演の幕は閉じられた。

Maison book girl「Solitude Hotel 6F hiru」
2018年11月25日 日本橋三井ホール セットリスト

01. sin morning
02. end of Summer dream
03. rooms
04. ボーイミーツガール
05. cloudy irony
06. snow irony
07. film noir
08. Remove
09. 狭い物語
10. 言選り
11. 十六歳
12. karma
13. おかえりさよなら
<アンコール>
14. my cut
15. 夢
16. 不思議な風船

Maison book girl「Solitude Hotel 6F yoru」
2018年11月25日 日本橋三井ホール セットリスト

01. 狭い物語
02. veranda
03. int
04. bed
05. townscape
06. ボーイミーツガール
07. 十六歳
08. last scene
09. blue light
10. レインコートと首の無い鳥
11. lost AGE
12. faithlessness
13. rooms
14. karma
<アンコール>
15. MORE PAST
16. 夢
17. 不思議な風船

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