THE NOVEMBERSのワンマンライブ「November Spawned A Monster」が11月11日に東京・LIQUIDROOMで開催された。
彼らが11月11日にワンマンライブを行うのは、2016年に実施された「11th Anniversary & 6th Album Release Live 『Hallelujah』」以来2年ぶり。今年は2007年のデビュー作「THE NOVEMBERS」発表から11周年にあたり、会場には赤と白の2色でデザインされたポスターが数多く掲出された。
開演時刻になると厳かなピアノ曲をバックにメンバーが登場。1曲目には活動初期に制作された「ア_-オ」が選ばれ、ケンゴマツモト(G)はきらびやかなギターフレーズで楽曲を彩った。「エメラルド」「美しい火」といったナンバーでは、小林祐介(Vo, G)の伸びやかな声が会場中に響きわたる。一方「Journey」では吉木諒祐(Dr)が叩き出す力強いドラミングをバックに、高松浩史(B)はミニマルなフレーズを奏でつつ美しいコーラスを披露。L'Arc-en-Ciel「Cradle」のカバーでは幻想的な世界観が表現された。
ライブ中盤の「ひとつにならずに」では全編にわたって重厚なサウンドが繰り広げられ、徐々に会場にはダークなムードが漂い始める。そんな中「鉄の夢」ではケンゴが髪を振り乱してギターソロを披露したりと、エモーショナルなステージングも飛び出した。さらにSuicide「Ghost Rider」のカバーや「dysphoria」、「dogma」では小林のボーカルが叫ぶようなスタイルに変化。4人が生み出すバンドアンサンブルはどんどんと禍々しいものへと移り変わっていった。
「黒い虹」でこの日一番の轟音を響かせたあと、小林はデビュー作発表から11年が経ったことを話題に挙げ、「あっという間の11年だったんですが、これからもっと、いろいろあっという間に過ぎていくのかなと思うと……一瞬一瞬、すごく愛おしいですね」「過去と今と未来、すべてが愛おしい気持ちで」と穏やかな口調で語る。このMCが終わると、4人は11年前に制作したという楽曲「バースデイ」を息ぴったりにプレイ。そして「Hallelujah」で本編終盤を壮大に締めくくった。
アンコールに入ると、バンドはこの日初披露となった新曲(タイトル未定)を演奏。打ち込みやうねるようなベースライン、浮遊感に満ちたギターサウンドが特徴的なこの楽曲を、観客たちはじっくりと聴き入っていた。そして最後に小林は「またいい未来で会いましょう」と観客たちと再会を約束。最後に「いこうよ」を披露してワンマンの幕を閉じた。
THE NOVEMBERSはこの公演内にて、来年春にニューアルバム「ANGELS」をリリースすることを発表。さらにアルバム「ANGELS」のリリース記念ツアーを開催することもアナウンスし、ファイナル公演は来年4月6日に東京・マイナビBLITZ赤坂で行われることが明かされた。アルバムの内容やツアー日程などの詳細はのちほど告知されるので、続報をお見逃しなく。
THE NOVEMBERS「November Spawned A Monster」
2018年11月11日 LIQUIDROOM セットリスト
01. ア_-オ
02. エメラルド
03. Flower of life
04. 美しい火
05. Journey
06. Cradle(オリジナル:L'Arc-en-Ciel)
07. Fiedel
08. ひとつにならずに
09. 鉄の夢
10. Ghost Rider(オリジナル:Suicide)
11. dysphoria
12. 彼岸で散る青
13. dogma
14. Xeno
15. 黒い虹
16. バースデイ
17. Hallelujah
<アンコール>
18. 新曲
19. いこうよ
THE NOVEMBERS「ANGELS」リリースツアー ファイナル公演
2019年4月6日(土)東京都 マイナビBLITZ赤坂
リンク
- THE NOVEMBERS
- THE NOVEMBERS (@THE_NOVEMBERS) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
シューヘータカノ @groundcolor
【ライブレポート】愛おしい11年間を総括、THE NOVEMBERSの11月ワンマン(写真8枚) - 音楽ナタリー https://t.co/rZo3UJGFjx