SAKANAMON、フラカン&KEYTALKと踊りまくって10周年締めくくる

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SAKANAMONが昨日11月11日に東京・TSUTAYA O-EASTで対バンツアー「連々々」の最終公演を開催した。

「君の○○を××したい」のコラボパフォーマンスの様子。

「君の○○を××したい」のコラボパフォーマンスの様子。

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「連々々」はSAKANAMONの結成10周年を締めくくるツアーとして、10年の間に出会ったバンドを迎えて9月から全国各地で行われていた。その最終公演には付き合いの長い同世代のKEYTALKと、ツアーに誘われたことをきっかけに親交を深めたという大先輩のフラワーカンパニーズが出演。各バンドが祝祭感の漂うライブパフォーマンスを繰り広げた。

KEYTALK

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トップバッターのKEYTALKは、魚のかぶりものをした八木優樹(Dr, Cho)を筆頭に「おさかな天国」をSEにステージに登場。和メロが美しい「桜花爛漫」でさわやかにライブを始め、「Summer Venus」「Love me」と跳ねたビートのナンバーを続けていく。SAKANAMONとはこの日がひさしぶりの対バンであることを明かしたKEYTALKは、“僕らなりのお祝いソング”として「はじまりの扉」をプレゼントした。寺中友将(Vo, G)は10年前は同世代のバンドが今よりもたくさんいたことを振り返り、「(SAKANAMONとKEYTALKが)こうやって生き残れたのはたまたまではなくて、ライブや曲作りの1つ1つがつながって、今日この日を迎えられたんだと思います」と語る。さらに「今ここにいるみんなのテンションと会場の温度を上げていくことが、俺たちができるSAKANAMONへの最高の祝福だと思います」と言葉を重ねると、バンドは「MABOROSHI SUMMER」をドロップ。曲中にはSAKANAMONの藤森元生(Vo, G)と木村浩大(Dr)もステージに飛び出し、観客と共にダンスを繰り広げた。

フラワーカンパニーズ

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続くフラワーカンパニーズは「深夜高速」でパフォーマンスを開始。盤石の演奏と存在感のあるボーカルであっという間にオーディエンスの目を釘付けにした。MCで鈴木圭介(Vo)は、SAKANAMONにお祝いの言葉をかけつつ「10年続けるのがどれだけ大変か……SAKANAMON、よくやったよ! まあ、俺たちは29年やってるんだけど。10周年が霞んじゃうか(笑)」と話し、グレートマエカワ(B)から「だったら言うなよ!」と突っ込まれる。鈴木は「メンバーチェンジなく、活動休止もなく、ヒット曲も出さない。これが長く続ける秘訣なの! 大丈夫。SAKANAMONまだヒット曲ないから!」と愛のある冗談でオーディエンスの笑いを誘った。そしてフラカンは「いつだってバカみたいに10年後も20年後も ロックンロールは続いてく」と歌う「ロックンロール」や、ライブバンドの日常がつづられた「ハイエース」を熱演。ラストの「真冬の盆踊り」では再度SAKANAMONの藤森と木村がステージに登場し、オーディエンスと共に「ヨッサホイ ヨッサホイ ヨッサホイのホイ」と声を上げながら“盆踊り”をした。

SAKANAMON

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藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)

藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)[拡大]

主役のSAKANAMONは、ドライブ感のある「クダラナインサイド」や森野光晴(B)のスラップベースが炸裂した「アイデアル」でファンのテンションを一気に引き上げる。MCで藤森は「一発目から素晴らしい演奏を見せてくれたKEYTALKさん、1曲目から『深夜高速』でエモーショナルなところから“ヨッサホイ”まで届けてくれたフラワーカンパニーズさん」と話して森野から「なんの評論家なの!?」と突っ込まれつつも「皆さんの熱を下げるわけにはいかないので、ベラベラしゃべらずいこうと思います」と意気込んだ。藤森の「皆さん、社会に踊らされがちなんじゃないですか? 今日は自らの意思で踊ってください!」という言葉から、3人はミラーボールが回る中ダンサブルな「STOPPER STEPPER」をドロップ。続く「追伸」ではダイナミックなアンサンブルを響かせ、会場をがらりとエモーショナルな空気に変えた。

森野光晴(B / SAKANAMON)

森野光晴(B / SAKANAMON)[拡大]

ライブ翌日には11周年を迎えるため、このライブが10周年の締めくくりであり、10周年だからこそ実現した対バンだと語った森野は、KEYTALKについて「俺らの同世代でKEYTALKを意識していないバンドはいないと思う。いつも背中を追いかけてます」と思いを述べる。また昨日大阪で自身のツアーファイナルを終えて、夜走りで東京に駆け付けてくれたというフラカンに対しては「年が20個も下の後輩バンドのために出てくれるなんて……本当にありがとうございます!」と感激した様子を見せた。ライブ終盤、木村の豪快なドラミングとシャウトが響き、藤森も仰け反るようにギターをかき鳴らした「UTAGE」を経て、そのままの勢いで3人は「ミュージックプランクトン」を演奏。最後は「TOWER」で「KEYTALK」「フラワーカンパニーズ」も取り入れたシンガロングをオーディエンスと繰り広げ、ステージをあとにした。

木村浩大(Dr / SAKANAMON)

木村浩大(Dr / SAKANAMON)[拡大]

アンコールではまず、木村の指揮により“言葉のドッジボール”こと「アゲ!」のコールアンドレスポンスが執り行われる。ここで3人は2019年1月より3カ月連続で配信シングルをリリースすること、3月より全国ワンマンツアー「SAKANAMON THE UPDATE TOUR ~BUDDY→Victor→TALTO~」を開催することを発表した。このツアーでは過去の楽曲から演奏してほしいナンバーを募集するリクエスト企画が行われることを説明した森野は「今回の対バンツアーでも定番曲をあまりやらなかったんだけど、俺たちけっこういい曲あるじゃないかと思って」とコメント。これに藤森は「ヒット曲はないけど、名曲はあります!」と胸を張った。

左から藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)、竹安堅一(G / フラワーカンパニーズ)。

左から藤森元生(Vo, G / SAKANAMON)、竹安堅一(G / フラワーカンパニーズ)。[拡大]

アンコール1曲目の「君の○○を××したい」では、KEYTALKから八木と小野武正(G, MC, Cho)、フラカンから竹安堅一(G)がギターを持ってステージに登場。ただギターを掲げただけだった八木は袖に引っ込みつつ、総勢5名での分厚いアンサンブルが奏でられ、オーディエンスを熱狂させた。ゲストを見送ったのち、森野は「さっきは背中を追いかけてるとか言いましたけど、次は追い越すんで!」と宣言し、藤森は「これからもライブもあるし、曲もどんどん出していきます。これから出会うであろうものを大切にしていきたいし、皆さん、これからもSAKANAMONをよろしくお願いします」と思いを語った。そして最後にSAKANAMONはメロディアスな「箱人間」を演奏。ここでライブは終わるはずだったが、観客の鳴り止まない拍手の音に応えて、ダブルアンコールで「ロックバンド」を届けて対バンツアー「連々々」を終幕させた。

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「SAKANAMON10周年対バンツアー“連々々”」2018年11月11日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

KEYTALK

01. 桜花爛漫
02. Summer Venus
03. Love me
04. はじまりの扉
05. 暁のザナドゥ
06. MATSURI BAYASHI
07. MABOROSHI SUMMER
08. MONSTER DANCE

フラワーカンパニーズ

01. 深夜高速
02. はぐれ者讃歌
03. ピースフル
04. ロックンロール
05. ハイエース
06. 最後にゃなんとかなるだろう
07. 真冬の盆踊り

SAKANAMON

01. クダラナインサイド
02. 幼気な少女
03. アイデアル
04. STOPPER STEPPER
05. 追伸
06. PLAYER PRAYER
07. UTAGE
08. ミュージックプランクトン
09. TOWER
<アンコール>
10. 君の○○を××したい
11. 箱人間
<ダブルアンコール>
12. ロックバンド

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幸喜 @sasaki_koki

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