銀杏BOYZ「GOD SAVES THE わーるど」開幕、新曲初披露

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銀杏BOYZのライブツアー「GOD SAVES THE わーるど」が昨日11月7日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて開幕した。

フロアにダイブする峯田和伸(銀杏BOYZ)。(Photo by AZUSA TAKADA)

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teto(Photo by AZUSA TAKADA)

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このツアーは銀杏BOYZがゲストを迎え、ツーマン形式で東京、愛知、大阪、宮城の4都市を回るもの。東京公演では銀杏BOYZとtetoによるツーマンライブが実現した。tetoは1stフルアルバム「手」のリリースツアー「結んで開いて」の真っ最中。このライブの翌日には群馬・GUNMA SUNBURSTにてツアーの後半戦が控えていたが、フルスロットルのパフォーマンスで来場者を圧倒してみせた。小池貞利(Vo, G)は感情をダダ漏れさせながら何度もフロアにダイブ。佐藤健一郎(B, Cho)と福田裕介(Dr)は一心不乱に力強いビートを奏で、山崎陸(G, Cho)はたくましくギターをかき鳴らして、観客を熱狂させる。初見のオーディエンスも多いようだったが、「高層ビルと人工衛星」や「Pain Pain Pain」といったキラーチューンが鳴らされると、その荒々しく瑞々しいサウンドに思わず拳を突き上げていた。

フロアにダイブする小池貞利(Vo, G / teto)。(Photo by AZUSA TAKADA)

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犯した罪は消えることがないというメッセージを込めた「溶けた銃口」を熱演した小池は「銀杏BOYZは作品や姿勢が素晴らしくて、あの1stアルバムを産み落としてくれただけで偉大な功績を残したと思う。もしかしたら『全盛期で解散すればよかったのに』って言う人もいると思うんですね。でも今日ここに立っていることが素晴らしくて美しいこと」と銀杏BOYZを褒めちぎる。続けて「ただ、さすがに9年アルバム出さないのはやりすぎ! 空け過ぎだ!」と銀杏BOYZファンの気持ちを代弁。最後まで4人は音をぶつけ合い、ライブを終了させた。

峯田和伸(銀杏BOYZ)(Photo by AZUSA TAKADA)

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「峯田!」「死ね!」という怒号のような声援に迎えられた銀杏BOYZの峯田和伸は「ようやく人前で歌うことができる。昨日の夜も布団に入ってから楽しみで……本当にお待たせしました。デートの待ち合わせにだいぶ遅れました。今日の気持ちを込めて歌います。皆さん『GOD SAVES THE わーるど』へようこそ」とファンを歓迎。そしてギターを力強くかき鳴らしながら歌い始め、バンドメンバーの山本幹宗(G)、藤原寛(B, Cho / AL)、岡山健二(Dr/ classicus)、加藤綾太(G / 2)が爆音を鳴らすと、客電が点いてモッシュやダイブが巻き起こり狂騒状態のフロアがあらわになった。

峯田和伸(銀杏BOYZ)(Photo by AZUSA TAKADA)

峯田和伸(銀杏BOYZ)(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

銀杏BOYZは昨年リリースした「骨」「恋は永遠」「エンジェルベイビー」はもちろん、GOING STEADY時代のナンバーも多数披露。歌詞をところどころ変え、今の思いを乗せてマイクに食らいつくようにしながら歌を届けていく。2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件を受けてできた「駆け抜けて性春」では「あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら死んでもかまわない あなたのために」と歌ったが、2018年になった今は「あなたを殺して 僕もすぐいくよ」という思いが胸にあるという峯田。彼はそんな思いを込めた新曲(タイトル未定)をお披露目し、うれしそうに笑った。その後、峯田は「『夢で逢えたら』は今の自分には作れない曲なんです。ああいう曲を今作ろうと思ったら自分にウソをついていることになってしまう。でもライブで歌うことによって、あの曲を作ったときの気分のままでいられる。18歳にも、27歳にも、34歳にも帰れる。そのときばっかりはウソをつかないで歌うことができる。だから今日も気持ちを込めて歌います」と話して「夢で逢えたら」を高らかに歌い上げた。

峯田和伸(銀杏BOYZ)(Photo by AZUSA TAKADA)

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代表曲の「BABY BABY」を歌う前に峯田は、この曲を当時のバンドメンバーに初めて聴かせた2000年の下北沢の練習スタジオの空気のまま歌いたいと話し、その状況をステージ上で再現。彼がメンバーと向き合ってコードや構成を教える様を見せると、それに習って藤原がコーラスを重ね、岡山がドラムを叩き、そこに山本と加藤も加わってそのまま楽曲に突入していくという演出で観客を沸かせた。峯田は「今日から始まるツアー、名古屋、大阪、仙台って回って、無事に生きて帰ってきます。そしたらまた来年1月15日に日本武道館でやりますのでよかったらまたそこで会いましょう」とメッセージを送り、2時間にわたるパフォーマンスを終了。ツアーはBiSHをゲストに迎える11月12日の愛知・Zepp Nagoya、台風クラブを迎える11月20日の大阪・Zepp Osaka Bayside、SPARTA LOCALSを迎える11月30日の宮城・SENDAI GIGSまで続く。

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銀杏BOYZツアー2018「GOD SAVES THE わーるど」(※終了分は割愛)

2018年11月12日(月)愛知県 Zepp Nagoya
<出演者>
銀杏BOYZ / BiSH

2018年11月20日(火)大阪府 Zepp Osaka Bayside
<出演者>
銀杏BOYZ / 台風クラブ

2018年11月30日(金)宮城県 SENDAI GIGS
<出演者>
銀杏BOYZ / SPARTA LOCALS

銀杏BOYZ日本武道館 公演「世界がひとつになりませんように」

2019年1月15日(火)東京都 日本武道館

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※記事初出時、見出しおよび本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

読者の反応

ひさめ @hsm74k

“本当にお待たせしました。デートの待ち合わせにだいぶ遅れました。” …全く罪な御仁だぜ。良いライブレポ!

【ライブレポート】銀杏BOYZ「GOD SAVES THE わーるど」開幕、新曲初披露(写真23枚) - 音楽ナタリー
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