ユニゾン全国ツアーが京都で終幕、年明けからは追加公演「皆さんの街で観てほしい」

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UNISON SQUARE GARDENの全国ツアー「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2018『MODE MOOD MODE』」のファイナル公演が、昨日11月1日に京都・KBSホールにて開催された。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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斎藤宏介(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

斎藤宏介(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

このツアーは今年1月発売の最新アルバム「MODE MOOD MODE」を携えて4月にスタートした。ライブのオープニングを飾ったのはアルバムでも1曲目の「OwnCivilization(nano-mile met)」。逆光に照らされた3人がざらりとした質感のサウンドを奏で、会場に緊張感をもたらす。しかしその直後、斎藤宏介(Vo, G)の「ようこそ!」という言葉と共にステージが明るく照らされ「フルカラープログラム」へと突入。オーディエンスの腕が一斉に上がった。

田淵智也(B)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

田淵智也(B)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

早くも披露された「シュガーソングとビターステップ」では田淵智也(B)がステージを飛び跳ねながらグルーヴィなベースラインを鳴らし、「fake town baby」ではスリリングな展開が場内の熱気を高める。斎藤はファイナル公演に集まったファンに向け「京都の皆さんこんばんは! 最後まで自由に楽しんでいってください!」と挨拶した。

カラフルな照明の中で演奏された「mix juiceのいうとおり」、鈴木貴雄(Dr)のタイトなドラムが印象的な「フィクションフリーククライシス」と、その後も3人は強力なナンバーを連発していった。「MIDNIGHT JUNGLE」のダンサブルなビートでフロアを大いに揺らしたあとは小休止を挟んで、赤と緑のライトに照らされた3人が「サンタが街にやってくる」を演奏。オーディエンスがざわつく中「サンタクロースは渋滞中」が始まり、場内のどよめきをさらに増大させていた。

鈴木貴雄(中央 / Dr)のソロコーナーを手伝う田淵智也(左 / B)、斎藤宏介(右 / Vo, G)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

鈴木貴雄(中央 / Dr)のソロコーナーを手伝う田淵智也(左 / B)、斎藤宏介(右 / Vo, G)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

鈴木の温かみのあるドラムに乗せて斎藤と田淵の柔らかなハーモニーが響いた「クローバー」のあとは「オーケストラを観にいこう」へ。タイトル通りの壮大なオーケストラアンサンブルとバンドサウンドの融合に、観客は大歓声を上げていた。田淵のベースソロ、斎藤のギターソロに続いては「Dizzy Trickster」「桜のあと(all quartets Lead to the?)」とアッパーチューンを連発。その後は鈴木が圧巻のドラムソロを繰り広げる。途中では斎藤と田淵がそれぞれコンガとビブラスラップを頭上に捧げ持ち、それを鈴木が軽やかに鳴らすというパフォーマンスも展開した。本編終盤もキラーチューンを惜しげもなく披露していき、ステージから放たれるすさまじい熱量にフロアから大きな拍手が起こると、メンバー3人もうれしそうな笑顔を浮かべていた。最後は「君の瞳に恋してない」を披露し、3人は充実した表情でステージをあとにした。

アンコールの声に応えて再びステージに現れた3人は「春が来てぼくら」を披露し、さわやかなサウンドでオーディエンスを魅了した。その後斎藤はマイクに向かい、ツアーの全公演で異なるパターンのMCを用意するのが大変だったと告白。「なんとかその日にあったことをしゃべれたので、困ったときのために用意していたMCを使わずに済みました」とぼやいてファンの笑いを誘った。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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そして斎藤は「その『用意していたMC』を供養しようと思います。なんでもないことをそれっぽい雰囲気でしゃべればMCになるんじゃないかと思って」と語り、アンニュイな音色でギターを奏でながら「俺……ずっと思ってることがあって……誰にも言えなくて、眠れない日もあったんだ……」と熱っぽい前フリを繰り返したあげくに他愛もないトークを展開し、フロアを爆笑に導く。その隣で田淵はタオルを首に巻き、キラキラした目で祈るように手を組みながら斎藤を見つめ、会場にさらなる笑いを誘った。

笑いが収まると斎藤は「京都には大阪ほどは来れないけど、京都に住んでる人には京都で僕らを観てほしい。いい曲をたくさん作って、皆さんの街で観てほしいです」と語り、「10% roll, 10% romance」さらに「Cheap Cheap Endroll」を披露。鈴木は着ていたTシャツを頭からかぶって目隠しした状態でドラムを叩き、田淵は飛び乗ったモニターから転げ落ちながらもベースを奏で、ステージ上も大いにテンションが上がったままツアーファイナルの幕を閉じた。

UNISON SQUARE GARDENは11月7日にニューシングル「Catch up, latency」を、12月26日には今回のツアーの埼玉・大宮ソニックシティ公演の模様を収めたライブDVD / Blu-ray「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2018 MODE MOOD MODE at Omiya Sonic City 2018.06.29」を発売。2019年2月からはツアーの追加公演「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2019『MODE MOOD MODE ENCORE』」を全国16公演にわたって開催する。

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UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2018「MODE MOOD MODE」2018年11月1日 KBSホール セットリスト

01. Own Civilization(nano-mile met)
02. フルカラープログラム
03. シュガーソングとビターステップ
04. fake town baby
05. mix juiceのいうとおり
06. デイライ協奏楽団
07. フィクションフリーククライシス
08. ガリレオのショーケース
09. MIDNIGHT JUNGLE
10. サンタクロースは渋滞中
11. 静謐甘美秋暮抒情
12. クローバー
13. オーケストラを観にいこう
14. Dizzy Trickster
15. 桜のあと(all quartets lead to the?)
16. Invisible Sensation
17. 場違いハミングバード
18. 君の瞳に恋してない
<アンコール>
19. 春が来てぼくら
20. 10% roll, 10% romance
21. Cheap Cheap Endroll

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むりすけ @yurisukez

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