STU48のチャリティコンサートツアーが開幕「これからも瀬戸内の笑顔のために」

STU48が昨日9月8日に大阪・森ノ宮ピロティホールにてチャリティコンサートツアーの初日を迎えた。

本ツアーは平成30年7月豪雨の被災地への支援プロジェクト「がんばろう！瀬戸内」の一環として行われているもの。ツアーの収益の一部は日本赤十字社を通じて被災地に寄付されるほか、各会場には募金箱が設けられている。この記事では昼夜2部にわたって実施された初日公演のうち、昼公演の様子をレポートする。

1曲目に「ペダルと車輪と来た道と」を届けて会場のボルテージを引き上げたSTU48は、さらに「思い出せてよかった」「STU48（瀬戸内ver.）」といったオリジナル曲を立て続けに披露。MCでは瀧野由美子が「『がんばろう！瀬戸内』STU48チャリティコンサートツアー大阪公演の初日が始まりました！ 皆さん、瀬戸内の声は届いていますかー？」と客席に呼びかけ、土路生優里は「まず始めに日本各地を襲った自然災害により被害に遭われた方々に、メンバー一同お見舞い申し上げると共に、1日も早い復興をお祈り申し上げます」と述べた。

全員で深く一礼したメンバーは、その後アップテンポな王道アイドルソングである「BINGO!」「君のことが好きだから」をパフォーマンス。ユニット曲のブロックではドラフト3期研究生の沖侑果、信濃宙花、中村舞、溝口亜以子、由良朱合が「スカート、ひらり」、瀧野、磯貝花音、今村美月、榊美優、薮下楓が「誰かがいつか 好きだと言ってくれる日まで」、榊、石田千穂、大谷満理奈、門脇実優菜、兵頭葵、福田朱里、三島遥香が「非全力」を白いセーラー服に紺色のミニスカートを合わせたさわやかな新衣装に身を包んで歌唱した。

ユニット曲が3曲連続で披露されたあとには、福田による仕切りのもとフリートークが展開された。「部屋が汚そうな人」というテーマでは瀧野の名前が多く挙がり、由良から冷蔵庫の中に鍵を収納しているという話を暴露された彼女は「収納していたわけではなく、失くしたと思ったら冷蔵庫から出てきた！」と必死に説明。また「この中で一番ビジネスアイドルっぽ人」というテーマでは満場一致で福田の名前が挙がり、客席から笑いが起こっていた。

トークでひとしきり盛り上がったのち、ライブは再びユニット曲のブロックへ。瀧野、福田の“たきふくコンビ”が「てもでもの涙」、土路生、福田、石田みなみ、門田桃奈、佐野遥、田中皓子、藤原あずさ、森香穂、矢野帆夏が「僕たちはシンドバッドだ」、市岡愛弓、岩田陽菜、新谷野々花、峯吉愛梨沙が「片想いの入り口」を披露し、福田は「STU48に入って一番緊張しました。“たきふく”でやるというのがすごくうれしかったから、これに命を懸けていました」と胸の内を吐露。藤原は「なかなかに緊張しました。こんなに大勢の前で披露するのは気が気じゃなかったです」と心境を語った。

ライブ後半、STU48は「Everyday、カチューシャ」を初めてパフォーマンスして会場を盛り上げていく。初の試みの「2ショットワイドチェキ写真撮影・抽選会」後に届けた「心のプラカード」では、応援メッセージを書いたプラカードを持って場内を歩き回りファンを魅了。曲の最後にはメンバーが1列に並び、プラカードをつなげて「ともに未来へ！ がんばろう瀬戸内」というメッセージをステージ上に広げた。続けてメジャーデビュー曲の「暗闇」や、9月19日発売のAKB48のニューシングルの表題曲「センチメンタルトレイン」を歌った彼女たちは、門脇の「時間が早いもので次で最後の曲となります。皆さんに私たちの思いが届きますように...」という言葉から「瀬戸内の声」を披露してライブ本編を終えた。

アンコールで再びステージに登場したメンバーは「少女たちよ」「僕のYELL」を歌唱し、市岡は「私たちのYELLは皆さんに届きましたか？」と観客に語りかけた。そして彼女たちはラストナンバーとして「夢力」を熱演。瀧野が「まだまだ未熟な私たちですが、これからも瀬戸内の笑顔のために、そして全国の皆さんに笑顔をお届けできるように精一杯がんばっていきます。そして、私たちの拠点とする瀬戸内ですが、復興が進んでいるところもあれば、まだ復興の目処がたっていないところもたくさんあります。ですが、観光名所など被害を受けていないところもまだまだたくさんあるので、私たちの大好きな瀬戸内に、皆さんぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします」と語ってライブを締めくくった。