いい曲しかないNorthern19、最大級の愛を込めた「FUTURES」レコ発ライブ

Northern19がライブ「再録COMPLETE ALBUM『FUTURES』リリースイベント」を6月29日に東京・LIQUIDROOMにて開催した。

この公演はタイトル通りNorthern19が6月20日に再録アルバム「FUTURES」をリリースしたことを記念して企画されたもの。当日はHAWAIIAN6を迎えたツーマンライブとして行われた。

ゲストのHAWAIIAN6は、この日関東甲信越地方が梅雨明けしたことにちなんで「汗をかいて、ある意味水不足になる日だよな？」とオーディエンスを焚きつけ「In The Deep Forest」「AN APPLE OF DISCHORD」といった新旧のナンバーを次々と畳みかけていく。また今回Northern19がレコ発ツアーという形式を取らなかったことから、HATANO（Dr）は「今日が俺たちにとって（ツアー）ファイナル」と持論を展開。「ファイナルだぞ！」とさらに観客を煽り、「THE LIGHTNING」「I BELIEVE」といったキラーチューンの連投で場内の温度を引き上げ、Northern19へとつないだ。

Northern19は「FUTURES」に収録されている新曲「HOLY DIVERS」でライブをスタート。そのまま笠原健太郎（Vo, G）のギターリフが印象的な「TRUTH」、馬場豊心（Dr）による高速ビートに乗せた「RED FLOWER」、フロアから盛大なシンガロングが発生した「GO」と人気曲を畳みかける。最初のMCで笠原は「俺たちはいい曲しかないから！」と胸を張り、骨太なサウンドが光る「MY DAWNING」やライブで披露されるのはひさしぶりだという「ANSWER」といった「FUTURES」に収録されていない新旧のナンバーも届けていった。

中盤には笠原が「今日のことは楽しみにしていたけど、蓋を開けてみたら想像を超える楽しさだった」と破顔。続けて「じっくり楽しい時間を噛み締めてやっていくんで」と言うと、彼らはそれまでのエネルギッシュなパフォーマンスから一転、「SLEEP」や「FIREWORKS」といったミディアムチューンをエモーショナルに届けていった。

またMCで彼らは再録アルバムを作った理由について「Northern19のカッコよさをもっとみんなに知ってもらう必要があると思った」と説明する。そして収録曲含めた自らの楽曲群およびNorthern19というバンドについて「いろんなことがあると思うんだけど、そういうときに思い出して、楽になるとかそういう存在でいさせてください」と語った。そしてライブは後半戦へ。「TONIGHT, TONIGHT」では笠原が「毎日がんばってる人に『お疲れさま』！」とのメッセージを投げかけ、「MESSAGE」では笠原と井村知治（Vo, B）が向かい合って迫力ある演奏を聞かせた。リズミカルなハンドクラップが発生した「SMILE FOR PEACE」では軽やかなサウンドに乗せてファンが体を揺らし、笠原と井村も1つのマイクで歌唱をするなど、楽しげなムードが会場内に広がる。ラストナンバー「STAY YOUTH FOREVER」ではこの日一番のシンガロングが巻き起こり、演奏を終えると笠原は「恵比寿、最高だった！」と声を上げてステージを去った。

アンコールでは笠原が改めて「まだまだバンドやってたい、やめたくない！」と叫ぶ。そして最後に「俺たちからの最大級の愛を込めて」との前置きからバンドは「NOW IS FOREVER」を丁寧に届けて、イベントの幕を下ろした。