日本アニメーション界のレジェンド・クリヨウジが坂本慎太郎とチャネリング

“アニメーション概念の拡張と逸脱”をテーマに掲げるアニメーションフェスティバル「GEORAMA」（ジオラマ）のグランドフィナーレとして、6月19日に東京・WWW Xでライブイベント「GEORAMA2017-18 presents『チャネリング・ウィズ・ミスター・クリヨウジ』」が開催される。

「GEORAMA」の「チャネリング～」シリーズは、アニメーション界のレジェンドと現代のミュージシャンがコラボレーションするライブ企画。2016年開催の第1弾にはアメリカのアニメーション作家、ブルース・ビックフォードが登場し、坂本慎太郎、小山田圭吾（Cornelius）と大野由美子（Buffalo Daughter）のユニット・smallBIGs、EYヨ（BOREDOMS）、菊地成孔、トクマルシューゴ、コムアイ（水曜日のカンパネラ）らが映像と音楽のコラボレーションを繰り広げた。

今回は日本アニメーション界のレジェンド、クリヨウジ（久里洋二）がフィーチャーされる。クリは1928年生まれの90歳で、1960年より真鍋博、柳原良平と結成した「アニメーション三人の会」で実験的なアニメーション制作を開始。伝説の深夜番組「11PM」のミニミニアニメーションやNHK「みんなのうた」などでポップかつ芸術性の高い作品を世に送り出してきた。「チャネリング・ウィズ・ミスター・クリヨウジ」では坂本慎太郎が音楽を担当。投影されるクリのアニメーション作品に呼応しながら坂本がオリジナル曲を演奏する。イベントのキュレーターを務める宇川直宏（DOMMUNE）は2人の世代を超えたコラボレーションについて「この二大巨星の邂逅は、米朝首脳会談よりも意義深い、ドラマティックな皆既日食だ!!!!! 太陽と月が重なって描かれるダイヤモンドリングのように神秘的な天体現象が、この日、立ち現れるに違いない!!!!!!!!」とコメントしている。