ライブイベント「東北ジャム2018 in 福島あだたら」が5月12日に福島・スカイピアあだたらで開催された。
「AIR JAM」の意思を継ぎ、2013年、2015年に行われた「東北ジャム」。3年ぶりの開催となる今年は「いつまでも被災地ではない!」をテーマに開催され、
オープニングアクトを務めたChameleonは、福島で結成されたバンド。イベントに足を運ぶのは初めてだという彼らはNAMBA69のNAMBA(Vo, B)と共にステージに上がりエールを受け、会場を盛り上げる役目を立派に果たした。GOOD4NOTHINGが演奏し始めると、会場のボルテージは上昇。福島の広大な自然に囲まれながら、彼らは浪花節あふれるパンクロックを届けた。その後SUPER BEAVERが伸びやかに「ありがとう」などを演奏したあと、HEY-SMITHはステージを飛び回りながらハイテンションでライブを展開。続くサンボマスターの山口隆(Vo, G)は福島出身。彼らは「世界をかえさせておくれよ」でライブを始め、福島、そして「東北ジャム」への並々ならぬ思いを伝えた。
Ken Yokoyamaはライブの中盤で「みんなが歌える曲を持ってきたから歌ってくれ!」と、坂本九の「上を向いて歩こう」をカバーした楽曲「Sucky Yacky」を披露。横山健(Vo, G)は「元気づけようと思って福島に来ているのに、いつも逆にパワーをもらって帰る。ここ福島は、世界で1番温かいところなんじゃないか」と語り、最後に新曲を演奏した。
イベントのトリを飾ったNAMBA69は「未来は風の中に!」と告げ、「THE WIND OF CHANGE」をプレイ。会場に大きなサークルが作られたキラーチューン「MANIAC」を経て、NAMBAは「震災を忘れるなと言うし、言ってきたけど、もっと大事なのは『震災のときに思った大事なこと』を忘れるなということ。でも、忘れたいときだってある。そういうときは音楽を聴いたり、映画を観たり、友達と話したり……いろいろあるけど、俺は音楽が最たるものだと思ってる!」と力強く語る。そして彼らは「HEROES」などを届け、感動的なムードに包まれながらイベントを締めくくった。
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- 東北ジャム2018 in 福島あだたら
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