SUPER★DRAGON流エンタメで描いた“結成前夜”!初ホールツアー、涙と笑顔で完遂

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SUPER★DRAGONが昨日5月13日に千葉・市川市文化会館にて全国ホールツアー「SUPER★DRAGON 6th ONEMAN LIVE TOUR『HAZARDSCHOOL 0』」の最終公演を実施した。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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3月にスタートしたこのツアーは、彼らにとって初めてのホールツアー。スパドラは全国5カ所の会場で全7公演を行い、約1万人を動員した。最終日の千葉会場には満員のファンが集結し、3時間にわたり繰り広げられた9人の熱演を楽しんだ。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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今回の「HAZARDSCHOOL 0」の舞台は学校。オープニング映像ではその治安の悪さから数年来女子の入学がなく、実質男子校状態となっている「龍崎高校」が映し出され、その高校の中でも“最も凶悪な9人”として玲於、毅、ジャン、颯、壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽のことが紹介された。この龍崎高校に、オーディエンスが“転校生”として入学するところから物語はスタートする。ステージが赤いサーチライトに照らされると、9人は最新シングル曲の「Monster!」を1曲目に披露。そして、コントローラーでメンバーがメンバーを“操作する”振りが特徴的な人気曲「Mr. GAME」、艶っぽいソロダンスのリレーからなだれ込んだ「hide-and-seek」と続け、冒頭からスパドラらしいハードな世界観で会場を染め上げていく。

和哉と洸希。(撮影:笹森健一)

和哉と洸希。(撮影:笹森健一)[拡大]

最初のMCではそれぞれの自己紹介に“龍崎高校バージョン”の肩書きが加えられ、メンバーは「テニス部部長(毅)」「トルコからの留学生(ジャン)」「筋肉番長(玲於)」「生徒会長(颯)」「龍崎高校の乗換案内(壮吾)」「裏番長(楽)」「色気モンスター(彪馬)」「剣道部鬼の主将(和哉)」「なで肩ビートボクサー(洸希)」とコメントした。グループ内ユニットのファイヤードラゴンとサンダードラゴンがダンスやヒューマンビートボックスのスキルをぶつけ合う「Pendulum Beat!」では観客が大きなコールを飛ばす。すると続く「BAD BOY」でジャンが「おい、転校生! お前らもっと声出せるよな!?」と観客を焚き付け、この煽りにファンは大きな「BAD BOY」コールを返して会場の熱気を高めていった。

玲於のイタズラに驚く彪馬。(撮影:笹森健一)

玲於のイタズラに驚く彪馬。(撮影:笹森健一)[拡大]

一見ワルそうな9人の本来の優しさが覗く昼休みや授業中のシーンが映像で投影されると、VTRの中の転校生は「もっとみんなのことが知りたくなってきた……」とつぶやく。するとメンバーは学生服に衣装チェンジしてステージへ。ここでドロップされたのは最新シングル「Monster!」収録のトロピカルハウス「City Noise」で、9人はそれまでのパフォーマンスとは異なる肩の力の抜けた身振りでチルアウトしてみせる。ポップな「SHOPPING TIME」でさわやかな空気を届けると、“教室掃除”用のゴミ箱やデッキブラシを使ったストンプからの「Ooh! Ooh!」ではトライバルビートに乗って雄々しく躍動。さらにレゲエソング「ゲットレジャーニー」では緩急のコントラストを付けたダンスで楽曲を表すなど、曲数を重ねるごとに違った顔を見せてグループの持つ表現の多彩さをファンに提示した。

左から玲於、毅、ジャン。(撮影:笹森健一)

左から玲於、毅、ジャン。(撮影:笹森健一)[拡大]

ジャンによるDJタイムを経て、ライブ中盤には龍崎高校のストーリーに展開が。スクリーンには龍崎高校の隣にある学校・牛丸学園に通うM!LKの5人が登場し、転校生を学園へ招待するVTRが映し出された。転校生を連れ戻そうと客席通路に姿を見せた彪馬、洸希、和哉の3人はこのツアーのために作られたヒップホップナンバー「Cross Counter」を披露する。彪馬が甘い歌声を響かせ洸希と和哉がパワフルなラップを叩き付けると、続いて現れたのはジャン、玲於、毅の3人。毅の「吉田仁人(M!LK)、ぶっつぶすなっしー!」という声を合図に彼らはクールなエレクトロ「ゲラゲラ」へ。曲中、ジャンはM!LK「コーヒーが飲めません」のワンフレーズを引用して会場を楽しませた。3組目の颯、楽、壮吾の登場シーンでは、壮吾を襲い、さらに9人が大切にしているシンボルフラッグを奪った相手が牛丸学園の5人ではないことが告げられる。その後3人は、温和な彼らのキャラクターにピッタリのポップソング「NICHIYOUBI」をファンに届けた。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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転校生を連れ去り、壮吾を襲ってフラッグを奪った相手が謎のマスク集団だということが判明すると、ステージにも3人のマスクマンが姿を見せる。敵と対峙した9人はラストバトルに突入。「The Survivor」「Mada' Mada'」にはそのマスクマンが乱入し、パフォーマンスの中で2者の戦いが描き出されていった。「Mada' Mada'」の曲中、壮吾、彪馬、楽の3人はマスクマンと1対1でアクションを繰り広げ、“裏番長”の楽がトドメを刺して猫の手のキメポーズで笑みを見せると観客からは大きな歓声が湧き上がる。洸希が「SUPER★DRAGON、龍崎高校の力見せてやろうぜ!」とシャウトすると、9人の絆を歌う「BROTHERHOOD」へ。毅と彪馬の絶唱を支えるように9人はがっちりと肩を組んでチームの団結を見せつけ、会場の一体感もぐんぐんと大きくなっていく。すると、ここでメンバーはファンからのメッセージがびっしりと書き込まれた9本のフラッグを手にする。これは「SOUL FLAGプロジェクト」と題し「Monster!」のリリースイベントツアーで訪れた各地で彼らが集めてきたもので、9人はプロジェクトの集大成を見せるべく、フラッグを高々と掲げて会場を駆け巡った。

ジャンと洸希。(撮影:笹森健一)

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毅の「ファイナル、もっと盛り上がっていこう!」という声を合図にスタートした「+IKUZE+」では、タオルを手にした颯が「タオル持ってないヤツは拳振って最高に盛り上がろうぜ!」と呼びかける。ソロを取った玲於が鮮やかなウィンドミルで歓声を誘うと、9人はステージを次々と降りて客席へ。2階席まで飛び出してオーディエンスを巻き込み、この日一番の熱狂を生み出していく。ファンの大きな声にジャンが「お前ら最高だ!」と言うと、倒されたマスクマンの姿を映し出したVTRが投影され、ステージにはシンボルフラッグが“帰還”した。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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ここで新曲の「Endless Dance」を届けると、洸希はファンとひとつになって大きな盛り上がりを作り上げた喜びを「うれしいなっしー」とクールな口調で表現。しかしメンバーの反応がイマイチだったことから、彼は「もう一生、俺から離れんなよ!」と言い直してファンの歓声を集めた。ラストナンバーを前に9人はガッチリと抱き合って楽しさを分かち合い、なぜか壮吾を胴上げして笑顔を弾けさせる。彼らは最後に「SOUL FLAGプロジェクト」のテーマソングである「SOUL FLAG」を歌い踊り、毅は「みんなのこと、もっともっと付いて来させるんで……これからも一緒にがんばりましょう!」と呼びかけてステージをあとにした。

涙を見せる玲於と、彼に寄り添うメンバー。(撮影:笹森健一)

涙を見せる玲於と、彼に寄り添うメンバー。(撮影:笹森健一)[拡大]

本編終わりのエンドロールでは、ここで描かれたストーリーがSUPER★DRAGON結成に至る前日譚であることが明かされた。大きなアンコールの声に応えて9人はファンの前に戻り、颯は「満員の文化会館、熱気たっぷりのステージ……僕たちの絆は“いっぱいいっぱい”です!」と呼びかける。すると次にマイクを握った玲於は「僕たちをこんなに応援してくれるってうれしくて、みんなとこうして作り上げたライブが終わるのが寂しいけど……」と言って号泣。メンバーとファンが温かい眼差しを向ける中、彼は「終わりたくないですけど、これからもっともっと最高にしていきましょう!」とあふれる思いを伝えていた。

アンコールの様子。(撮影:笹森健一)

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毅は「これだけの人が集まってくれる、当たり前のことじゃないと思います。感謝を忘れずに進んでいきます」と誓う。この日最後の楽曲は「ワチャ-ガチャ!」で、メンバーは残った力をすべて出し切るようなエネルギッシュさでステージを駆け抜け、ファンと笑顔を交わした。曲を終えジャンが「OK、お前ら最高だったぜ!」と言うと、玲於の瞳には依然涙が。メンバーは「玲於ー!(笑)」と言いながら次々と涙が止まらない彼に抱き付く。そして客席をバックに記念撮影をし、9人は一列にラインナップ。歌にダンスに演技にと、盛りだくさんのエンタテインメントでオーディエンスを楽しませた自身最大規模ツアーを駆け抜けた充実感を漂わせながら、「本当にありがとうございました!」と声を合わせた。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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なおアンコールでは8月1日に彼らの4枚目のシングル(タイトル未定)がリリースされること、加えて8月2日から26日まで、東京・AREA-Qにてスパドラのスペシャルカフェ「Hangout SD」が期間限定でオープンすることが発表された。シングルやカフェについての詳細は後日アナウンスされるので、ファンは続報にも注目しておこう。

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SUPER★DRAGON 6th ONEMAN LIVE TOUR「HAZARDSCHOOL 0」2018年5月13日 市川市文化会館 セットリスト

01. Monster!
02. Mr. GAME
03. hide-and-seek
04. Pendulum Beat!
05. BAD BOY
06. City Noise
07. SHOPPING TIME
08. Ooh! Ooh!
09. ゲットレジャーニー
10. DJコーナー
11. Cross Counter / 彪馬、洸希、和哉
12. ゲラゲラ / ジャン、玲於、毅
13. NICHIYOUBI / 颯、楽、壮吾
14. The Survivor
15. Mada' Mada'
16. リマカブロ! / サンダードラゴン
17. MIKAZUKI / ファイヤードラゴン
18. 夢で逢えたら
19. BROTHERHOOD
20. FLAGパフォーマンス
21. +IKUZE+
22. Endless Dance
23. SOUL FLAG
<アンコール>
24. PAYAPAYA
25. ワチャ-ガチャ!

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音楽ナタリー @natalie_mu

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