志麻、ファン熱狂のソロライブで「志麻という星を見つけてくれてありがとう」

志麻（浦島坂田船）が、5月4日に東京・新宿ReNYでソロライブ「First Order」を開催した。1日2公演行われたうち、本稿では夜公演の模様をレポートする。

会場が暗転し、この日のライブタイトル「First Order」にちなんで「俺からの指令だ」という志麻の場内アナウンスが流れると、フロアからはそれに従うかのように割れんばかりの歓声が上がる。大歓声の中、バンドメンバーを率いて登場した志麻はソロアルバム「First Order」に収録された新曲「コノ手ニ」でライブの口火を切った。「ヒバナ」「ロストワンの号哭」とアッパーチューンを連投した彼は、「叫べお前ら！」とフロアを煽り、志麻リス（志麻ファンの総称）を熱狂させる。「ストリーミングハート」歌唱時には、志麻の動きに合わせてオーディエンスもヘドバンを繰り返すなど、ライブ序盤から一体感のあるパフォーマンスが繰り広げられていった。

MCに入り、志麻が「1人だから緊張する」と口にすると、フロアからは「がんばれ！」という声援が上がる。ライブを再開させた彼は浦島坂田船のライブでもたびたび披露している「ドナーソング」や、浦島坂田船の楽曲「Mermaid」のピアノアレンジバージョンなど、ミドルテンポのナンバーをしっとりと歌唱。フロアからは彼の歌声を称えるかのように盛大な拍手が送られた。衣装チェンジの合間にはステージ上のスクリーンに志麻の特技である“声マネ”を披露する映像が上映され、多数の声マネを駆使した一人芝居が繰り広げられると場内は志麻リスたちの笑い声に包まれた。

ライブ後半のバンドメンバー紹介では最前列のファンのリクエストに応え、「ほくろ」をテーマに即興ソングを歌唱。志麻は自身のトレードマークであるほくろを歌詞で触れながらも、途中でライブの来場者への感謝の言葉を歌詞に織り交ぜ始め、最終的には“感謝の歌”を堂々と歌い上げた。「独りんぼエンヴィー arrangement ver」の曲中で彼が「こっちおいで」と語りかけると、会場内は黄色い大歓声が響きわたる。ライブ終盤、「志麻という星を見つけてくれてありがとう」という言葉と共に披露された楽曲は「ニバンボシ」。計13曲を歌い終えたところで本編は終了し、志麻は笑顔でステージをあとにした。

アンコールで志麻は2013年に行った自身のワンマンライブに比べて会場のキャパシティが拡大したことを喜び、「皆さんのおかげで自信にもつながりました。来年もワンマンをやれたらいいな。ちょっとでも多くの人に会いに行きたいと思っています」と志麻リスたちに向けて感謝の言葉を述べた。最後に彼は「みんなのことを僕は好きになります。皆さんも僕のことを好きになってください。そんな僕から1曲歌います。『愛してもいいかい？』」という曲振りからラストナンバー「愛してもいいかい？」を志麻リスたちにプレゼント。すべての楽曲を歌い終え、志麻は「今日は楽しかったですか？ 僕も楽しかったです」と笑顔でフロアに向けて手を振り、ワンマンライブ「First Order」の幕を閉じた。