真心ブラザーズ、“ディープな真心ブラザーズ”を届けた恒例ワンマン

真心ブラザーズが4月1日にワンマンライブ「今年も恒例！サンプラザ!!ホントです」を東京・中野サンプラザホールで開催した。

恒例となっている、この時期の中野サンプラザホールでのワンマンライブ。この日彼らは上野一郎（B）、須貝直人（Dr）、奥野真哉（Key）、うつみようこ（Cho, Per）と、ホーン隊の西岡ヒデロー、上石統、首藤晃志、宇田川寅蔵を迎えた10人編成でパフォーマンスを行った。

YO-KINGがハーモニカで彩ったファンキーなインストナンバーでライブの幕を開けた彼らは「Let's 感動」「Sometimes時々」「Gotta Poison」とライブで披露されることが珍しい楽曲を続けてファンを喜ばせる。「Gotta Poison」の間奏のソロ回しでは桜井秀俊が順番を間違えてしまい、場内が笑いに包まれる一幕も。その後のMCでは桜井が「今のが今日のライブ最高の盛り上がりですので。あとはもう各自リラックスしてゆっくりね」と笑い、場内は和やかなムードに包まれた。また春の中野サンプラザホールでのライブが10年以上続いていることに言及したYO-KINGは「正直、僕らとしてはこのライブ、しんどいんですよ。ツアーじゃないから1回こっきりだし。でも、やると楽しいんだよね」と話していた。

「毎年来てくれてる方のために、今年はディープな真心ブラザーズをお届けします」という桜井の言葉通り、彼らは「愛のオーラ」「高い空」といった定番曲の間に「キミでなけりゃイミがない」「まばたきの間に」といったレア曲が織り交ぜたセットリストを展開した。中盤にはバンドメンバーが去り、YO-KINGと桜井によるアコースティックコーナーも。2人は思い出話を交えながら「うまくは言えないけど」「僕は喜劇王」「さんぽ」を届けた。

バンド編成に戻り、桜井が「へたしたら人前でやるの初めてかもしれない」と前置きしてから始まったのは1stアルバム「ねじれの位置」収録の「君と金さえあれば」。そのあと彼らは最新アルバム「FLOW ON THE CLOUD」から「レコードのブツブツ」「アイアンホース」と続けた。桜井が「今日、なんかたくさん歌わせてもらってうれしいです」と言い、ライブはラストスパートへ。ファンが腕を左右に大きく振ってノった「愛」「ENDLESS SUMMER NUDE」ののち、コールアンドレスポンスで盛り上がった「Song of You」で本編は締めくくられた。

アンコールでは「楽しかったわあ！」「まるで毎年1回の『北の国から』を楽しみにするような感じ」と各々の感想を口に。さらに桜井が9月にニューアルバム（タイトル未定）のリリースを予定していることを発表する。そして彼らはここでも「さるまわし」「Very Very Very」とレア曲を披露した。さらにダブルアンコールではこのライブではおなじみの「Relax～Open～Enjoy」がプレイされる。曲の後半には桜井が「来年もやりたいと思ってます！ お待ちしてます！」と声を上げ、ライブは大団円を迎えた。

なお真心ブラザーズは9月のニューアルバム発売後、バンド編成のライブツアーと、2人での弾き語りツアーを行う。詳細は追ってアナウンスされるので、ファンは続報もお楽しみに。