2月にリリースしたアルバム「ターミナル」でメジャーデビューし、3月上旬よりツアーを開催していた彼ら。ツアーファイナルでは「ターミナル」の収録曲に加え、インディーズ時代の楽曲で構成されたセットリストをもとに約2時間にわたってパフォーマンスを繰り広げた。
「交響曲第9番」の厳かなSEをバックにステージに登場したメンバーは、オープニングナンバーとして明るくポップな「Cheers With You」を演奏。ササキハヤト(Vo, G)は「いこうぜ、東京!」と観客に呼びかけ、フロアの熱気を高めていった。そこから4人は、永田涼司(G)がコミカルなギターフレーズを奏でる「ドラマ」、ミヤシタヨウジ(B)とコウタロウ(Dr)が刻む淡々としたリズムに乗せてササキが畳みかけるように歌う「はたらく兵隊さん」など疾走感のあるナンバーを続けて披露した。「リップサービス」を歌い始める前に、ササキは「さあ、遊び尽くそうぜ!」と叫ぶ。その言葉を体現するように、メンバーは笑顔でそれぞれの楽器をプレイ。つられるように観客もリラックスした様子で4人のパフォーマンスを楽しんだ。
中盤で彼らは、ノイジーかつマイナーコードのロックチューン「煙」で、明るくポップなだけではないThe Floorの一面を見せつつ、「ノンフィクション」「パノラマ」「イージーエンターテイメント」といったバンドの代表曲を投下していった。本編の終盤でひときわ大きな盛り上がりを見せたのは「18」。ササキは「あの頃の俺と今をつないでいる『18』」と口にすると、エレキギターを弾きながら歌い始める。続いて楽器隊の演奏が加わり、サウンドに勢いと厚みが増していった。メンバーは、観客とのコール&レスポンスで会場に一体感をもたらしたのち、本編のラストナンバー「ファンファーレ」へ。最後に4人は一斉に音を鳴らしてステージをあとにした。
本編はMCらしいMCを挟まず、18曲を続けて届けた彼ら。アンコールになると一気にくだけた雰囲気になり、ツアーの感想を語ったり、観客の居住地を訪ねたり、和やかにトークを展開した。その後、4人は朗らかなミディアムチューン「夢がさめたら」と、キャッチーで疾走感のある「Wannabe」を披露。最後にササキの「また必ず会いましょう。北海道、札幌、The Floorでした」という言葉がフロアいっぱいに響いた。
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The Floor「The Floor Presents『In Train Tour』」2018年3月23日 WWW セットリスト
01. Cheers With You
02. ドラマ
03. はたらく兵隊さん
04. POOL
05. TWW
06. リップサービス
07. 煙
08. 灯台
09. ノンフィクション
10. Wake Up!
11. Flower
12. パノラマ
13. SING!!
14. ハイ&ロー
15. イージーエンターテイメント
16. 寄り道
17. 18
18. ファンファーレ
<アンコール>
19. 夢がさめたら
20. Wannabe
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