2015年の東京・SHIBUYA DESEOでの初開催から4年連続4回目の開催を数える“男祭り”。今回のライブは超特急が6人の新体制になって以降初めてのワンマン公演となった。会場にはフロアを埋め尽くす満員の男8号車(超特急ファンの呼称)が集結し、開演前から熱気に包まれる。
Overtureに乗せてストリートカジュアルに身を包んだ6人が姿を見せると男8号車は大歓声で彼らを迎える。するとユーキは「みんな楽しむ準備できてんのか! 最高に熱い1日にしようぜ!」とさっそくエンジン全開。彼は「もっともっと!」と男たちの声を求め、ハイテンションなパーティチューン「BREAK OFF」でライブの幕を切って落とした。カイ、リョウガの手でタクヤが宙づりになればユーキとユースケは鮮やかに側転を決め、6人は初っ端から全力のパフォーマンスを見せつける。「Believe×Believe」でメンバーの白目のキメ顔に大きなコールが飛ぶと、センターのリョウガは「野郎ども。もっとシビれる準備できてんのか!」とフロアに呼びかけた。この声のあとに舞台中央に躍り出たのはユースケで、彼は「せーのって言ったら一緒に叫ぼうぜ!」とひと言。続く「バッタマン」ではユースケと男8号車が声を合わせた絶叫が楽曲のパワーを増幅させ、ユースケは「男って最高―!」と笑顔を弾けさせた。
3曲を終えMCに入ると、トークを回し始めたのはタカシ。いつもはカイとリョウガが担当する司会の役割をタカシが担うのは男祭りの恒例となっている光景で、タカシは「降板させられないようにがんばっていきたいと思います!」と張り切る。6人は自己紹介を行い、フロアを見渡したカイは「みんなガッスガスの声になって帰る準備はできていると思うので、超特急もガッスガスになるまで声出していきます。楽しんでいきましょう!」と男8号車を焚き付けた。
「DJ Dominator」でグルーヴィに身体を揺らすメンバーは、曲中にソロダンスのリレーも盛り込んでオーディエンスを魅了。タカシのコールで順にステージの真ん中に飛び出すと、それぞれの個性が存分に発揮されたダンスで躍動した。タクヤは「男! 男!」のコール&レスポンスで一体感を一層高めていく。リョウガとユーキの息の合ったペアダンスで幕を開けた「Bloody Night」では決めゼリフを「ずっと……ずっと男(君)だけを」と言い替えたタカシの切なさを帯びたボーカルがライブハウスに響いていた。
ここで超特急は、男祭りならではの企画として男8号車とメンバーとの対決コーナー「押忍押忍押忍 雄の心でお前を倒す!」を用意した。この対決企画はメンバーが指名した6人で結成された“男8号車チーム”と超特急チームが4つの対決で合計獲得点数を競うもの。初戦の“シュークリーム2人羽織り”にはカイとユーキが、2回戦の風船早割りにはリョウガとタカシが参戦するが、2組ともに自身のファンに惨敗してしまう。風船が割れるのが苦手なタカシは、対決を終えると消え入りそうな声で「風船は割るもんちゃう……膨らませて持つもんやで」とつぶやいた。3回戦の腕相撲には力自慢のユースケが登場し、自身のファンと激突。昨年も男8号車と腕相撲を行って剛腕の男8号車にねじ伏せられたユースケだが、今回も“秒殺”されてしまい「キン肉マン超えてる!」と驚きの声を上げる。大逆転をかけた最終対決はタクヤとタクヤ推しの男8号車による“小麦粉飴ちゃん探し”対決だったが、ここでも軍配は男8号車チームに。いいところなしの超特急の面々は「(飴が)ない!」と言いながら粉まみれになるタクヤに続いて次々に小麦粉の中に顔を埋め、圧勝の男8号車チームに“バラエティ力”で対抗して会場の爆笑を誘っていた。そして、敗北を喫した超特急はレア曲をワンフレーズ披露するという罰ゲームを行うことに。ここで選ばれたのは2015年のツアーで披露されていた未音源化のグループ内ユニット曲「Bad Boyz」。まさかの選曲にパニックになりつつも、6人はBad Boyzメンバーのカイとリョウガを筆頭になんとかこの曲を歌い、「リアル罰ゲームだな……」とげっそりとした表情を浮かべていた。
男8号車との熱い戦いを終えたメンバーは「Yell」でライブを再開させる。タカシは「年に1回の男祭り、僕たちは大切にしていきたい。『今日男祭りに参戦したから明日もがんばれる』って思ってもらえるようにしたいし、これからももっともっとがんばっていきます」とまっすぐな眼差しでコメント。しかしその顔は粉まみれのままで、メンバーを見渡したカイは「ねえ、このまま(曲)いくの?」と尋ねたが、6人はそのままパフォーマンスへ。真っ白な目元・口元に晴れやかな表情を浮かべ、さわやかにオーディエンスへエールを送った。
超高速ロックチューン「PAPAPAPA JUMPERS」でラストスパートへ差し掛かると、ユーキは「ペンライトしまって!」と男8号車に呼びかける。すると、彼とユースケはフロアめがけて思い切りダイブ。男たちの優しい支えで悠々とクラウドサーフをしてみせ「ありがとう、最高!」と笑顔を弾けさせた。顔面の粉が汗と一緒に飛び散ってしまうほど熱いパフォーマンスを見せた「浮つきWAVES」で6人が会場の熱を引き上げると、ラストの「Burn!」で盛り上がりはピークに。ユーキが柵に足をかけて「声出せ!」と煽れば、ユースケは「男の声聞かせてくれ!」と呼びかける。ユースケの叫びに応えた男8号車は大サビを大合唱して熱い思いをメンバーへと届けた。大きな一体感の中で、タカシは「この瞬間を楽しもうぜ!」と絶叫。ユースケは「男祭り、最高に楽しかった。ありがとう!」と思い切り感謝を伝えてライブ本編に幕を下ろした。
地鳴りのようなアンコールの声を受けてステージに戻ると、6人は1年ぶりの男祭りの感想を語る。初めてダイブに挑戦したユーキは「大丈夫だった? ありがとう!」と感謝を伝え、ユースケは「夢は全員でダイブ。男祭り、東京ドームでやるからなー!」と言って会場の大歓声を誘った。ここでリョウガは「今までの男祭りでは特別な初披露曲をやってきましたが、今日も初披露の曲を持ってまいりました」と告げる。彼のタイトルコールで始まったのは4月4日にシングルリリースされる最新ナンバーの「a kind of love」だった。
タカシがさわやかに大切な人への思いを歌い上げる「a kind of love」のダンスは超特急ポーズが盛り込まれたり、6人が“連結”する振りが各所にあったりと、コミカルな描写の中に彼らの絆がうかがえるようなもの。コロコロと表情を変えながら楽しげにこの曲を表現すると、メンバーは続く「超えてアバンチュール」で力を出し切るような全力パフォーマンスを見せた。司会に歌にとこの日大活躍を見せたタカシに対し、リョウガは曲中に「これからもMCがんばれ!」といたずらっぽく声をかける。彼の言葉を笑いながら受け止めたタカシは「どんなにバカにされたっていい 僕にはリョウガ(君)だけ」と替え歌で対抗した。最後の曲を終え、ユースケは「今日来られなかった男8号車さんのためにも、会場をどんどん大きくしていきたいんだ。だから協力してくれるかな!」とオーディエンスに呼びかける。リョウガは新曲について「男8号車、いや全8号車……いや、全人間に聴いていただいて、超特急の輪を広げていきたい!」とコメント。そして「今日(ステージに上がった)6人が仲良さそうにしてるの見て、俺『いいな』ってなごんじゃってさ。そうやって男8号車の絆をもっと熱く、濃く、深くしていって、もっと大きな場所で男たちの最高の祭をしましょう。あとライブとかでさ、周りの目とか気にしなくていいから。俺たちがいるからな! どんどん楽しんで行こうぜ!」と頼もしい言葉を男たちに投げかけた。リーダーの言葉に男8号車からは大きな喝采が送られ、6人は「以上、僕たちは超特急でした!」と超特急ポーズを掲げて会場をあとにした。
なお、このライブを生中継していたフジテレビNEXT / NEXTsmartでは、明日3月23日(金)にリピート放送を行う。会場に足を運んでいた男8号車や生中継を見逃した人は、こちらのチェックもお忘れなく。
超特急「BULLET TRAIN BOYS GIG Vol.04」 2018年3月21日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. BREAK OFF
02. Believe×Believe
03. バッタマン
04. DJ Dominator
05. Bloody Night
06. Kura☆Kura
・押忍押忍押忍 雄の心でお前を倒す!
07. Yell
08. PAPAPAPA JUMPERS
09. 浮つきWAVES
10. Burn!
<アンコール>
11. a kind of love
12. 超えてアバンチュール
フジテレビNEXT / NEXTsmart「超特急 BOYS GIG Vol.04 完全生中継 リピート放送」
2018年3月23日(金)21:00~24:00
リンク
- 超特急
- 超特急の撮れ高足りてますか? - フジテレビ
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クラウドサーフィンって言うのか!
知らなかった!
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