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AFOC、ユニゾンや髭ら“日本代表”を集めた熱狂の「A FLOOD OF CIRCUS」

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a flood of circleの佐々木亮介(Vo, G)とアオキテツ(G)。(Photo by Viola Kam (V'z Twinkle))

a flood of circleの佐々木亮介(Vo, G)とアオキテツ(G)。(Photo by Viola Kam (V'z Twinkle))

a flood of circle企画のライブイベント「A FLOOD OF CIRCUS 2018」が、2月17日に東京・TSUTAYA O-EASTにて行われた。

1月から開催されていた「A FLOOD OF CIRCUS 大巡業 2018」の集大成的な位置付けで行われたイベントには、a flood of circleと縁のあるUNISON SQUARE GARDENCHAILarge House SatisfactionSIX LOUNGEに加え、佐々木亮介(Vo, G)が参加するバンド・The Hosomesが出演。チケットは完売し、観客がフロアを埋め尽くす中で約5時間半にわたって対バンが繰り広げられた。

定刻を迎え、頭上にサーカスフラッグ、足元は真っ赤なカーペットという「A FLOOD OF CIRCUS」にふさわしいステージに現れた佐々木は「ようこそ!」と観客を歓迎。「日本代表のバンドしか呼んでいないので」と招聘したバンドのラインナップに胸を張り「ロックンロールを楽しんでください!」と挨拶をした。そんな言葉に続きトップバッターのSIX LOUNGEが現れ、オープニングナンバーとしてシンプルなビートの上にヤマグチユウモリ(G, Vo)が野太い歌声を重ねる「俺のロックンロール 」をドロップ。中盤ではヤマグチの「大事な大事な場所に呼んでくれてありがとうございます。a flood of circleに愛を込めて」という紹介から、3人はミディアムテンポのラブソング「メリールー」を情熱的な演奏と共に披露した。かと思えばパンキッシュな「トラッシュ」でフロアを揺らすなど、エネルギッシュなステージで「A FLOOD OF CIRCUS」の幕開けを飾った。

続くThe Hosomesはサングラス着用、黒ずくめというファッションで見た目からフロアにインパクトを与える。佐々木の「Are you ready to Rock and Roll?」というシャウトを口火にバンドのテーマ曲に始まり、ジェットセイヤ(Dr / go!go!vanillas)が8ビートを刻みながらリードボーカルを取った「Ready Steady go!go!」、佐々木とYasu(B / DOES)が歌声を重ねた「修羅」など、それぞれのバンドの楽曲のカバーなども織り交ぜ気ままなセッションを展開した。佐々木は「やりたくてやってるんですよ」とThe Hosomesのスタンスを豪語し、ラストを飾った「The Beautiful Monkeys」ではフロアにダイブ。混沌とした空気の中、キョウスケ(G / 爆弾ジョニー)は奔放なメンバーをフォローするように「またね」と観客に優しく告げた。

The Hosomesに負けぬ奔放なステージを見せたのは髭。サイケデリックなイントロが印象的な「もっとすげーすげー」に始まり、須藤寿(Vo, G)が心地よいグルーヴに身を委ねハンドマイクで歌う「ネヴァーランド・クルージング」、ストレートで勢いのあるロックチューン「黒にそめろ」、トライバルなリズムに歪んだギターが絡むダンスチューン「DEVIL'S ODD EYE」など新旧のナンバーを畳み掛けていく。「この前作ったばかりの曲だから間違えると思う」と須藤はエクスキューズをしながら、メロウな新曲「謝謝」を楽しげに柔らかく歌い上げてみせた。

ピンクの衣装に身を包んだCHAIが姿を見せると、フロアは華やかな雰囲気に。そして4人は、マナ(Vo, Key)とカナ(Vo, G)の息の合ったハーモニーが響く「Sound & Stomach」、ユウキ(B, Cho)の切れの鋭いベースラインに乗せてマナの軽妙なラップが炸裂する「ヴィレヴァンの」とライブの定番曲を披露していく。キュートな自己紹介で観客を魅了したあとは、コミカルなトーンの「ボーイズ・セコ・メン」を届けフロアの空気を和ませた。そしてフロアに盛大なブーイングを巻き起こし一体感を作り出した「ぎゃらんぶー」を経て、「sayonara complex」へ。マナとカナは柔らかい声でスイートなメロディを歌い上げ、オーディエンスを魅了していた。

UNISON SQUARE GARDENのライブは斎藤宏介(Vo, G)のうやうやしいお辞儀で幕を開けた。3人は小気味のいいボーカルと田淵智也(B)の駆けるようなベースラインが印象的な「Silent Libre Mirage」や、軽快で朗らかなアンサンブルを聞かせる「10% roll, 10% romance」などアップテンポのナンバーを立て続けに演奏。照明が明滅する中で披露された「MIDNIGHT JUNGLE」では、3人が互いの音をぶつけ合い激しくスリリングな空気を作り出す。MCで斎藤は10年以上の付き合いとなるa flood of circleについて言及し、「佐々木くんがバイトしていたフレッシュネスバーガーに行って、『おはようございます! 泥水のコーヒーください』って注文したら、嫌な顔せずアイスコーヒーを出してくれて」と佐々木の声真似を交えながら語り観客を爆笑させる。そして「お互いここまで来たんだなって」と感慨深そうに目を細めた。最新曲「君の瞳に恋してない」で軽やかでハッピーな空気を作り出したあと、3人は「天国と地獄」を叩き込み、最後は「シュガーソングとビターステップ」でクライマックスを飾った。

Large House Satisfactionの小林要司(Vo, G)はステージに足を踏み入れるなり咆哮し、「『A FLOOD OF CIRCUS』に悪さをしに来ました!」と宣言。その言葉を体現するように3人は、血気盛んでエネルギッシュなパフォーマンスでオーディエンスをひたすら煽った。小林賢司(B, Cho)は「順番が遅え! 酒が飲めない!」と悪態をつきながらも共演者たちのライブを堪能したことを笑顔で語り、気合いの入ったプレイを披露。小林要司は、小林賢司と田中秀作(Dr)が作り出す太いグルーヴに乗せてしゃがれた声を張り上げ、強烈なステージングで会場を圧倒していた。

イベントの主役であるa flood of circleは佐々木の「おはようございます! a flood of circleです」という恒例の挨拶を口火に、「A FLOOD OF CIRCUS」に似合う「フェルディナン・グリフォン・サーカス」をオープニングナンバーとして届けた。サポートメンバーのアオキテツ(G)を含むステージ上の4人は「Dancing Zombiez」「泥水のメロディー」などテンションの高いナンバーをアグレッシブなプレイと共にフロアに叩き込んでいく。中盤で佐々木が「弥吉淳二さんに捧げます」と口にしアカペラで「Honey Moon Song」を歌い出し、柔らかで切ない空気を作り出す場面も。その後田淵プロデュースによる新曲「ミッドナイト・クローラー」でギアをトップに入れ、攻撃性を全開にしていく。「Black Eye Blues」ではHISAYO(B)と渡邊一丘(Dr)の盤石なリズム隊のプレイをバックに、フロアに足を踏み入れ観客に支えられながら絶唱。ステージに戻りながら、感謝を伝えるようにファンに向かって親指を突き上げた。

アンコールで佐々木は「ありがとう。ヤバイと最高しか言えない」と言い、ゲストバンドたちを紹介。そしてa flood of circleに関わってきた歴代ギタリストの名前を挙げ、「最後にこいつに出会いました、アオキテツ。……入る?」と何気ない調子で左に立つアオキに視線を送る。するとアオキは「軽いよー!」と文句を言いつつ、「入るよっ!」と明言。ざわめきと大きな歓声が上がるフロアに向かって佐々木が「俺たち、佐々木亮介、渡邊一丘、HISAYO、そしてアオキテツ、a flood of circleです。よろしくどうぞ!」と宣言し、4人は新曲「Blood&Bones」を堂々と奏でた。アオキは「a flood of circleはギター、俺で終わり! で、俺たちのベストは今なんだぜ!」と叫び、ラストナンバーの「ベストライド」になだれ込む。佐々木はアオキと声を重ね、HISAYOはアオキと肩を並べてプレイをし、新体制となったa flood of circleをアピール。曲のクライマックスで高らかにピースサインを捧げる佐々木の表情には、バンドとして新たな一歩を踏み出した喜びと興奮が浮かんでいた。

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