水樹奈々、7組の“共奏者”と愛の扉を開けた日本武道館7DAYS

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水樹奈々が昨日1月21日、東京・日本武道館で7DAYSワンマンライブ「NANA MIZUKI LIVE GATE 2018」の最終公演を行った。

“ナナダビットソン”に乗ってスロープを走る水樹奈々。(撮影:上飯坂一)

“ナナダビットソン”に乗ってスロープを走る水樹奈々。(撮影:上飯坂一)

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1月11日より合計7日間にわたって開催された今回のワンマンライブ。水樹の誕生日と重なった昨日の千秋楽は、全66カ所の映画館でライブビューイングも行われ、全国のファンがリアルタイムでライブを楽しんだ。

大きな橋がかかった「NANA MIZUKI LIVE GATE 2018」のステージセット。(撮影:上飯坂一)

大きな橋がかかった「NANA MIZUKI LIVE GATE 2018」のステージセット。(撮影:上飯坂一)[拡大]

ライブタイトルの「GATE」にちなみ、ステージにはアメリカのゴールデン・ゲート・ブリッジをイメージした赤い大きな橋が組まれ、橋の下には重厚な門が設置されていた。オープニングムービーでは水樹が女刑事に扮し、黒いトレンチコート姿で颯爽とバイクに乗り込む。映像に続いてバックバンド・Cherry Boysが「Vitalization」のイントロを奏でると、ゆっくりと開いた門の向こうには本物の3輪ハーレーダビットソンをカスマイズした“ナナダビットソン”のエンジンをふかす水樹の姿が。「行くぜ、武道館!」と叫んだ水樹が、門からステージに伸びるスロープをナナダビットソンにまたがったまま降りていくと場内には大歓声が上がった。1曲目の「Vitalization」はテレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」のオープニングテーマ。水樹は「戦姫絶唱シンフォギアG」で自身が演じたキャラクター・風鳴翼がバイクに乗っていることからこの演出を考案し、ハーレーを自身のテーマカラーである青色に塗装したという。

「7」型のバースデーケーキに立てられたろうそくの火を吹き消す水樹奈々。(撮影:上飯坂一)

「7」型のバースデーケーキに立てられたろうそくの火を吹き消す水樹奈々。(撮影:上飯坂一)[拡大]

イタルビッチこと渡辺格(G)のアコースティックギターで始まる「ROMANCERS' NEO」では水樹がステージ左右のウイングを駆け回り、3曲目の「Sacred Force」ではCherry Boysのメンバーもステージ前面に飛び出して水樹と共にオーディエンスを煽った。7日間におよんだ公演を最後まで健康な状態で迎えた水樹は「最初はホントに『体力持つのかな……』とかいろいろ考えましたけど、武道館の発表があったとき、“水樹奈々 7DAYS 化け物”という検索ワードが出た女ですよ?」と満面の笑みで「今日は最後ということで、みんなでお祭り騒ぎをしましょう!」と元気いっぱいでオーディエンスに呼びかけ、新曲「HOT BLOOD」を含む3曲をパワフルに畳みかけた。その後Cherry Boysによるユニークなバンド紹介の間に水樹は衣装をチェンジして、赤いチェックのワンピース姿に。客席の「回ってー!」というコールに水樹は「えーよー」と地元愛媛弁でフランクに答え、くるりと1回転した。続いて「ファンタズム」を歌おうと水樹はステージ中央にスタンバイするが、大平勉(Key)は突然「Happy Birthday to You」を弾き始める。驚く水樹の前にバックダンサーのteam YO-DAがケーキを運び込み、場内は祝福ムード一色に。水樹は「今年もいい一年になりますように!」と唱えてろうそくを吹き消すと、「サプライズもらっちゃってめちゃくちゃエネルギーが出ました。私もう止まんないよ?」と、さらにパワフルなステージを展開した。

team YO-DAとの息の合ったパフォーマンスを披露する水樹奈々。(撮影:上飯坂一)

team YO-DAとの息の合ったパフォーマンスを披露する水樹奈々。(撮影:上飯坂一)[拡大]

「レイジーシンドローム」でデュエットする水樹奈々(左)とヨシダタクミ(右)。(撮影:上飯坂一)

「レイジーシンドローム」でデュエットする水樹奈々(左)とヨシダタクミ(右)。(撮影:上飯坂一)[拡大]

team YO-DA紹介コーナーに続いて歌われた「GLORIA」「GUILTY」では、水樹もセクシーな衣装とヘッドセットマイクでteam YO-DAと共に息の合ったダンスパフォーマンスを披露した。続くブロックでは前半に歌われた「HOT BLOOD」と同じくテレビアニメ「バジリスク ~桜花忍法帖~」のエンディングテーマに採用された新曲「粋恋」を熱唱。大サビでは天井から花吹雪が舞い、オリエンタルな魅力を持つ楽曲の幻想的なムードを引き立てていた。その後場内が暗転するとスクリーンには再び女刑事に扮した水樹が登場。女刑事は“音”の通り道である“GATE”の封鎖による「音消失事件」を解決すべく、“GATE”を閉ざす7つの鍵を解除する“共奏者”を探す。毎回異なる“共奏者”がゲストで登場して水樹とのコラボレーションを披露する、今回のライブの目玉と言える演出だ。スガシカオ、KOHSHI&KEIGO(FLOW)、谷山紀章、クリス・ハート武田真治蒼井翔太と水樹ゆかりのアーティストが務めた“共奏者”のトリは、水樹に多くの楽曲を提供しているphatmans after schoolのヨシダタクミ。水樹が「絶対に来てほしかった」と共演を強く熱望して実現した2人のコラボには、ヨシダが初めて彼女に提供した楽曲「レイジーシンドローム」が選ばれた。

「深愛」を熱唱する水樹奈々。(撮影:上飯坂一)

「深愛」を熱唱する水樹奈々。(撮影:上飯坂一)[拡大]

7公演目にしてついに“GATE”を閉ざす7つの鍵がそろい、過去6日間の映像がダイジェストで流れ出す。7組の“共奏者”がコラボした楽曲の頭文字をアルファベットで並び変えて完成したのは「SAY LOVE」の文字。門を開く鍵となるのは“愛”だった。水樹は2009年1月発表のシングル「深愛」を熱唱し、「最大級の愛を込めて、みんなありがとう!」と改めて7日目の千秋楽を迎えられたことへの感謝の思いを口にした。そして「GATE、完全オープンです!」とライブは終盤戦へ。カウントダウンのコールが特徴的な「TESTAMENT」、タオルを振り回しながら歌う「Rock Ride Riot」、赤い橋の上で元気に歌う「STARTING NOW!」、「CHU-LU CHU-LU CHU-LU PA-YA-PA」のコールで盛り上がる「DISCOTHEQUE」と勢いあるナンバーの連発で会場のボルテージは最高潮。水樹は「楽しすぎて幸せすぎて、次の言葉を言いたくありません……」と惜しみつつ、「これからも無茶なことと言いますか、突拍子もないことを言い出すかと思います。でも、そんな私に付いてきてくれますか? 重い扉を一緒に開いてくれますか? 僕らで時代とか変えてやろうぜ!!」と、最後は「POWER GATE」のシンガロングで大団円へと導いた。

故郷・新居浜からのサプライズメッセージに大喜びの水樹奈々。(撮影:上飯坂一)

故郷・新居浜からのサプライズメッセージに大喜びの水樹奈々。(撮影:上飯坂一)[拡大]

水樹奈々「NANA MIZUKI LIVE GATE 2018」最終公演の様子。(撮影:上飯坂一)

水樹奈々「NANA MIZUKI LIVE GATE 2018」最終公演の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

日本武道館にこだまする「奈々!」コールを受けて再びステージに上がった水樹は、炎の特効が上がる中「ETERNAL BLAZE」を熱唱。客席もオレンジのペンライトで煌々と染まり、場内の熱気は一気に高まった。水樹はさらにもう1曲、ファンクラブリクエストからの1曲「天空のカナリア」を歌うと、ここでライブビューイング会場の1つと生中継を行うことに。中継先に選ばれたのは、水樹の故郷である愛媛県新居浜市のTOHOシネマズ新居浜。劇場の客席には「奈々ちゃんお誕生日おめでとう」の横断幕が飾られており、水樹は故郷からのサプライズに大喜びで「心をひとつに、最後まで盛り上がっていきましょう!」と全国のファンに呼びかけた。さらに水樹はここで、3年ぶりとなる夏の全国ツアーの開催が決定したことを報告。大歓声に包まれる中、水樹は「最後は思いっきり、みんなと声をあわせていきたいなと思ってます! 最後に歌う曲は12年前この場所で初披露した、そして私にとって作曲という大きな大きな扉を開けたあの曲です」と告げ、「SUPER GENERATION」を披露。水樹のジャンプでアウトロが締めくくられると場内に金テープが発射され、祝祭ムードでライブは終了かと思われたが、鳴り止まない「もう1回!」コールに応えて水樹は三たびステージへ。「スペシャルな7日間で、こんなにみんなから愛あるコールをいただいたら、チーム水樹は黙っちゃいられませんよ! やっぱりあの曲をもう1回歌いたいと思っているんですけど」と、今回のライブのテーマソングと言えるナンバー「POWER GATE」を歌い、「2018年、どこまでも走っていけそうです。こんな爆走する水樹奈々に、どっからでもかかってこーい!」と最後まで元気いっぱいでステージを去った。

夏に行われる全国ツアー(タイトル未定)は、開幕戦となる6月23日の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ、ツアーファイナルとなる9月1日の埼玉・メットライフドーム公演のみアナウンスされており、その他の公演日程および開催地は順次発表される。水樹が西武ドーム改めメットライフドームでワンマンライブを行うのはこれが7度目。また水樹はこのツアー中にソロライブ177公演目を迎える。水樹の好きな“7”つながりの公演が多いツアーとあって、熱い盛り上がりが期待できそうだ。

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水樹奈々「NANA MIZUKI LIVE GATE 2018」最終公演
2018年1月21日 日本武道館 セットリスト

01. Vitalization
02. ROMANCERS' NEO
03. Sacred Force
04. Poison Lily
05. WAKE UP THE SOULS
06. HOT BLOOD
07. RUSH&DASH!
08. ファンタズム
09. 蒼き光の果て -ULTIMATE MODE-
10. GLORIA
11. GUILTY
12. Destiny's Prelude
13. 粋恋
14. レイジーシンドローム / ヨシダタクミ(phatmans after school)×水樹奈々
15. 深愛
16. TESTAMENT
17. Rock Ride Riot
18. STARTING NOW!
19. DISCOTHEQUE
20. POWER GATE
<アンコール>
21. ETERNAL BLAZE
22. 天空のカナリア
23. SUPER GENERATION
<ダブルアンコール>
24. POWER GATE

スペシャルゲストコーナー その他の日程の出演者および歌唱曲

1日目:アンビバレンス / スガシカオ×水樹奈々
2日目:Young Alive! / KOHSHI&KEIGO(FLOW)×水樹奈々
3日目:VIRGIN CODE / 谷山紀章×水樹奈々
4日目:エデン / クリス・ハート×水樹奈々
5日目:Orchestral Fantasia / 武田真治×水樹奈々
6日目:Synchrogazer / 蒼井翔太×水樹奈々

水樹奈々ライブツアー(タイトル未定)

2018年6月23日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
2018年9月1日(土)埼玉県 メットライフドーム
※その他の公演日程、開催地は後日発表。

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岩崎和夫 @iwachan102

空前絶後‼️
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