最終公演はこのツアーでは何度も披露された「最上級ぱらどっくす」でスタート。わーしっぷ(わーすたファンの呼称)によって今ツアー中に作られた応援コールがフロアで沸き起こった。オーディエンスの勢いに負けじと、メンバーはこの日何度も「今日が本当に本当にツアーラストなので、もっと声を聞かせて!」と会場を煽った。
「パラドックス ワールド」というタイトルにちなんで、このツアーはライブ構成をメンバーが中心に工夫して考案。パラドックス(矛盾)をセットリストや演出のすみずみに散りばめ、普段は歌割りが少ないパフォーマンスメンバーの坂元葉月、松田美里、小玉梨々華がリードボーカルを担当したパフォーマンスや、「KAWAII」をコンセプトにした彼女たちのイメージを覆すようなキレのあるダンスでカッコいい一面を見せたり、メタルアレンジを施した楽曲でメンバー全員でヘッドバンキングしたりと、普段とはひと味違うステージが繰り広げられた。さらに最終公演では、今までのツアーの型となっていた内容をさらに大幅に変え、アカペラ歌唱で「Stay with me baby」を披露したりと、これまでの公演を観た人も楽しめる内容になった。
またアンコールでは新衣装に着替え、明日1月10日に配信スタートする新曲「WELCOME TO DREAM」を初披露。歌唱後にメンバーはこの曲について「実はこの楽曲は過去作品『Just be yourself』『最上級ぱらどっくす』の歌詞で歌ってきたことの答えとなる集大成の楽曲なんです」と説明。「Just be yourself」「最上級ぱらどっくす」に続いてテレビ東京系アニメ「アイドルタイムプリパラ」のエンディングテーマとしてオンエアされることを明かした。
ライブを締めるMCで、各メンバーはツアーがあったこの3カ月を振り返り、言葉を選びながらわーしっぷへ感謝の気持ちを伝えた。三品瑠香は「ツアーが始まるにあたり、“パラドックス”というコンセプトを基にたくさん考えていったステージを楽しいと言ってくれてうれしいです。みんなに向けて自分がすごく楽しく歌えていることが幸せでした」、小玉は「わーしっぷのみんなが楽しくなってもらえることだけを考えて作り上げてきたステージでした。皆さんに観てもらえたことがうれしかったです。ファイナルを皆さんと迎えることができて幸せです。2018年もわーすたのことを見ていてほしいです」とコメント。
松田は「9都市のツアーを終えて、早いなあ、と思っています。地方の公演でたくさんの方に出会えた。ツアーを通して作り上げてきたものが詰め込まれた集大成の東京で素敵な景色が見れました。こんな幸せな気持ちになるとは予想以上でした!」、廣川奈々聖は「全部出し切って、皆さんの顔を見ることができて、ここでファイナルを迎えることができてよかったです。終わってほしくないなと思います。自分としてもグループとしても成長できてなと感じるツアーでした。『わーすたを信じて大丈夫、これからも応援できるグループだな』と思ってもらえるようにがんばります」、そして坂元は「この今日のライブが誰かにとってかけがえのないものになっていたり、誰かの支えになっていたらいいなと思います。一番にわーしっぷのことを考えて、もっとわーすたを好きになってもらえるように進化していきたいと思います」と語った。最後に「わーしっぷともっと素敵な景色を見たいので、ついてきてくださいね」と語りかけ、ツアーは幕を下ろした。
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