超特急、2万人の8号車と“世界一リア充な”Xmasパーティ!未来への決意歌う新曲も

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超特急が12月24、25日に千葉・幕張イベントホールにてワンマン公演「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning」を開催した。

「The End For Beginning」のワンシーン。(撮影:米山三郎、深野輝美)

「The End For Beginning」のワンシーン。(撮影:米山三郎、深野輝美)

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1月6日の大阪・大阪城ホール公演まで続くアリーナツアーの幕開けとなったこの公演はツアーの中の“クリスマス公演”として行われ、会場には2日間で約2万人の8号車(超特急ファンの呼称)が集結した。ユーキが総合演出を務めるなど各所でメンバーがライブ制作に携わった今回のクリスマスライブで、超特急はにぎやかにショーアップされた季節感満載のステージを展開。また曲間の“休憩タイム”を設けないテンポのよい構成で8号車の前に立ち続け、満員の会場を大いに楽しませた。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

ライブのスタート前には、“ナレーション周り全般”のプロデュースを担当したリョウガのユーモアに満ちた場内アナウンスが8号車の笑いを誘う。彼の声に耳を傾けながら観客が開演を待っていると突如客電と場内BGMが落ち、ステージ後方の大きなビジョンにオープニング映像が映し出された。「overture」にファンの期待感が最高潮に高まったその瞬間、舞台上に勢いよくスモークが焚かれる。すると7人のメンバーは「ゴホゴホ!」と咳き込み煙を払いながら舞台上に姿を見せた。

タカシとコーイチ。(撮影:米山三郎、深野輝美)

タカシとコーイチ。(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

ヌルッと目の前に表れた超特急に8号車が若干戸惑う中、タカシは「あれ?何か見える……8号車や!」と喜びの声を上げる。そして彼らは「メリークリスマス!」と声を合わせるとスイッチを瞬時に切り替えてダンスのポジションに就き、「Joy To The World」でライブの幕を切って落とした。曲中にはメンバー紹介が盛り込まれ、7人はパワフルなソロダンスを見せる。「Burn!」ではダンサーの5人がステージ左右の端までダッシュして「みんな一緒に!」と声を求め、会場全体を巻き込んでいく。曲中に7人はコメントをリレーし、タクヤは「皆さんと出会えて幸せです!」と絶叫。ユーキは「“聖夜の夜”、最高の1日にしようぜ!」とクールに決め、ユースケは「8号車といられるこの瞬間が大好きだ!」と思い切り叫んだ。リョウガが変幻自在の表現力を見せるアッパーチューン「超えてアバンチュール」ではユースケが煽りパートで「クリスマchu!」と“キス顔”をして悲鳴を誘う。するとリョウガとカイが即座に「クリスマchu!」と彼の言葉をコピー。2人の行動に、ユースケは「ちょっと! マネしないで!(笑)」と踊りながら大笑いした。

4曲を一気に駆け抜けて冒頭からファンをヒートアップさせると、最初のMCへ。カイが「どこよりも最高なクリスマスパーティを行いたいと思いますよ!」と張り切ると、ユーキが「朗報です。今一番リア充してるの……僕たちです!」とカイに報告し、「うまい! 座布団あげたい!」とユースケの絶賛を浴びていた。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

続くパートでは、超特急のレパートリーの中からさまざまな恋模様を描くラブソングが次々と届けられた。さわやかな恋心を歌う「Pretty Girl」にはメンバーが1人ずつカメラ目線でファンにアピールしながら踊るスウィートなアレンジが施され、コーイチは床に寝そべって投げキッス。リョウガが軽快なステップを踏みながらスタンド席に笑顔を向けると、ユースケはニヤニヤしながら自慢の上腕二頭筋をカメラに見せつけた。燃え上がるような愛を表現する「Kiss Me Baby」ではユーキやカイが艶っぽい眼差しを向けながら躍動。クリスマスの悲恋の物語がつづられる「Snowbreak」では降雪の演出が楽曲の世界観を一層際立たせる。切なさを帯びたコーイチとタカシのボーカルに乗せ、ダンサーの5人は悲しみをはらんだ表情でしなやかに舞い、豊かな表現力で物語の主人公を演じてみせた。恋の始まりから別れまでを表したようなセットリストを多彩なパフォーマンスで魅せた7人。彼らの姿を、8号車はときに黄色い歓声を上げ、ときに熱い眼差しで見つめていた。

「BREAK OFF」のワンシーン。(撮影:米山三郎、深野輝美)

「BREAK OFF」のワンシーン。(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

その後のMCではカイがこの日超特急が迎えた結成記念日について触れる。リョウガは「6年前にサンタさんが超特急というプレゼントを僕たちにくださった日」とグループの誕生日を表現し、7人は「横浜のフリーライブで、半袖で『Shake body』を踊ってたね」(ユーキ)など、結成間もない頃のクリスマスの思い出を振り返りながら6年間の歩みに思いを馳せた。そしてユーキは「次の曲は今年イチ声を出してほしい!」と次の曲へつなげる。ここで届けられたのは、今回のアリーナツアー・クリスマス公演のテーマ曲として制作された「BREAK OFF」。これはタイトルを「無礼講」とかけた“ブチアゲパーティチューン”で、タクヤがカイとリョウガの手で逆さ吊りになったり、全員で顔芸を炸裂させたりと7人は予測不可能なハイテンションパフォーマンスで観客を熱狂の渦へ巻き込んでいった。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

超特急らしい“カオス”な楽曲で8号車を楽しませたのちに7人がファンに贈ったのは、コーイチとタカシの美しいアカペラで幕を開けたクリスマスソングメドレー。2人が「White Christmas」で豊かなハーモニーを響かせると、ボーカルと同様にメンバーカラーのロングジャケットでドレスアップしたダンサー陣もステージへ。カイ、リョウガ、ユーキの3人は3年前のクリスマスライブでカイとユーキが披露したタップダンスをアップデートしたようなタップで、ジャケットの裾を翻しながら鮮やかな足さばきを見せる。また「金平糖の精の踊り」では「まさかのタクちゃんラップ!」と、タクヤがラップを披露するサプライズも。彼が「最後にひと言いくぞ。君が好きだぜ!」と決めると、カイ、リョウガ、ユーキ、ユースケはトナカイや雪だるま、クリスマスツリーの着ぐるみを被って8号車の目を楽しませる。7人が息ぴったりにジャズダンスを踊った「We wish you a Merry Christmas」ではメンバーの呼びかけで結成記念日を祝う「Happy birthday to you」を8号車が大合唱する場面もあり、会場はハッピーなムードで満たされていった。

左からリョウガ、ユースケ、ユーキ、カイ。(撮影:米山三郎、深野輝美)

左からリョウガ、ユースケ、ユーキ、カイ。(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

清々しい鈴の音に乗せて超特急の最初のオリジナル曲「No More Cry」が届けられるとライブは佳境へ。「Believe×Believe」でリョウガが美しい白目をむいて8号車の「ガリガリ!」コールを誘うと、彼は「まだまだ浮ついていこうぜー!」と言って「浮つきWAVES」へとつなげた。この曲ではメンバーのリクエストで客席にウェーブが発生し、会場後方からステージに向けて押し寄せた“ビッグウェーブ”にメンバーは「うわあー!」と言って倒れ込んだ。会場がひとつになったところでドロップされたのは、超特急のライブアンセム「バッタマン」。24日の公演では当日に22歳の誕生日を迎えたセンターのユースケに6人が突然抱きつき、ユースケが「アーッ、メンバー大好き!」と喜ぶというサプライズがあったが、この日はユースケとタカシが“鼻チュー”をする場面をリョウガとユーキの通称おさなな(幼なじみ)コンビが担当するという演出に8号車の悲鳴が響く。客席の反応にユースケは大喜びで「おさななラブ!」と連発し、「うるせえ!(笑)」と言うリョウガの照れ笑いを誘っていた。

きらびやかでハイテンションな“クリスマスパーティ”の本編ラストを飾ったのは「Fantasy Love Train ~君の元までつながるRail~」。オルゴールの音色が印象的なファンタジックなメロディに乗せてコーイチとタカシがさわやかな歌声を響かせると、7人はステージを端から端まで歩いて8号車に手を振り姿を消した。そして「超特急!」という大きなアンコールの声に会場が包まれると、メンバーは近未来的なシルバーグレーの衣装に身を包んで再びステージに姿を見せる。

「The End For Beginning」のワンシーン。(撮影:米山三郎、深野輝美)

「The End For Beginning」のワンシーン。(撮影:米山三郎、深野輝美)[拡大]

彼らがアンコールで披露したのは、コーイチが作詞を、ユーキが振り付けを手がけた新曲の「The End For Beginning」。足枷から自らを解き放ち、あらゆる“壁”を超えて未来をつかむという強い決意を歌うこの曲を7人は力強い眼差しで歌い踊り、彼らが見せる気迫のパフォーマンスをオーディエンスは息をのむように見つめた。曲を終えるとコーイチは「僕達の“決意”を受け取っていただいて、2018年楽しみにしていて」と8号車に語りかける。タクヤは「これからもっともっと飛躍するためにたくさんの壁を乗り越えないといけない。自分を信じて仲間を信じて、世界に羽ばたいていけるグループになります」と続き、タカシは「みんなの笑顔があってこその超特急だと思います。誰にも負けないグループになります!」と誓った。最後にリーダーのリョウガは「1人も“降車”させず、誰も置いていかず、超特急として最高の人生を歩んでいきたいと思います」と挨拶。8号車の歓声が響く中、7人は「メリークリスマス!」と言ってステージの奥へと消えていった。

超特急「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning」
2017年12月25日 幕張イベントホール セットリスト

01. Joy To The World
02. My Buddy
03. Burn!
04. 超えてアバンチュール
05. Pretty Girl
06. Kura☆Kura
07. Kiss Me Baby
08. Whiteout
09. Snowbreak
10. UNKNOWN...
11. BREAK OFF
12. Drive on week
13. X'mas Overture~White Christmas~ジングルベル~きよしこの夜~金平糖の精の踊り~くるみ割り人形より「行進曲」~We wish you a Merry Christmas
14. No More Cry [3rd Anniversary Special!!!!!!!!ver.]
15. Believe×Believe
16. 浮つきWAVES
17. バッタマン
18. Fantasy Love Train ~君の元までつながるRail~
<アンコール>
19. The End For Beginning

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BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning ※終了分は割愛

2017年12月27日(水)神奈川県 横浜アリーナ
2017年12月30日(土)愛知県 日本ガイシホール
2018年1月6日(土)大阪府 大阪城ホール

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しゅう🌈 ❄🤍𓈒𓏸 @xiahtan

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