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KERAが新宿JAMで“弾いてもらい語り”、有頂天も初ライブの地にひさびさ立つ

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「KERA 弾いてもらい語りライブ」の様子。

「KERA 弾いてもらい語りライブ」の様子。

KERA(ケラ&ザ・シンセサイザーズ有頂天、No Lie-Sense)のアコースティックライブ「KERA 弾いてもらい語りライブ」が11月26日に東京・新宿JAMで開催された。

12月31日をもって閉店となる新宿JAMが舞台となったこの公演では、“ずっとギターを弾いてくれる人”として伏見蛍(Crooked Sun、The Maker)、“たまにオルガン弾いてくれる人”としてみんみんが参加。開場時にはDie(HONDALADY)が制作した、有頂天のディスコグラフィを掲載した冊子「MY COLLECTION」が配布され来場者を喜ばせた。

開演時刻になるとまずはゲストアクトの有頂天が登場。かつて新宿JAMでデビューライブを行った彼らは、「ホワイトソング」でひさびさとなる舞台でのパフォーマンスを開始した。冒頭では「もっとサティスファイド」「ミシシッピ」といったナゴムレコード期から披露しているナンバーをプレイ。ビートを利かせた楽曲群に、着席して鑑賞しているオーディエンスも体を揺らしてライブを楽しんでいた。また有頂天は中盤から「幽霊たち」「猫が歌う希望の歌」など、2014年の再結成後に制作された楽曲も次々と演奏。現在進行形で活動を続ける、彼らの魅力が存分に発揮されたセットリストが展開された。

観客たちのテンションを一気に高めた「心の旅」、音頭ふうのリズムが軽快な「ニーチェズ・ムーン」を終えると、有頂天はそのまま退場せずにアンコールへと突入した。ライブでは幾度も披露されていたものの音源化されていない「にわとり」ののちに演奏されたのは、LIZARD「宣戦布告」のカバー。初ライブの際1曲目に披露したというこのナンバーをラストに届け、有頂天は再結成後最初で最後となる新宿JAM公演を締めくくった。

続くKERAの“弾いてもらい語り”ライブは、まずKERAと伏見の2人体制でスタート。この“弾いてもらい語り”ライブではKERAソロ、ケラ&ザ・シンセサイザーズ、LONG VACATIONのナンバーをアコースティック調にアレンジして披露された。みんみんを迎えての「Dans Sa Chambre」「The End of the Affair」では柔らかなキーボードのサウンドが加わり、フロアは温かい雰囲気で包み込まれた。

「The End of the Affair」ののち、3人は10月に逝去した遠藤賢司への追悼の思いを込め「ほんとだよ」をカバー。シリアスなサウンドをバックにKERAが叫ぶように歌い、会場は緊張感あふれるムードとなった。さらにこの日は1980年代、有頂天と同時期に活動を行っていた江戸アケミ率いるJAGATARAの「タンゴ」のカバーも披露。伏見によるソリッドなギターに乗せ、KERAは鬼気迫るステージングで楽曲の世界観を表現した。

その後はさわやかな疾走感あふれる「HONEY PUNCH」、伏見がルーパーを駆使して演奏した「機械じかけの子供たち」など、各楽曲バラエティ豊かなアレンジを施してライブを進行。合間のMCではKERAがみんみんにオルガンの使用方法を教わるなど、アットホームな様子で語り合う場面もあった。そして3人は「SUMMER LOVERS」で本編を終えたのち、アンコールの「シェリーにくちづけ」でフィナーレを演出。最後にKERAは「ありがとうJAM!」と思い出深い会場に感謝の言葉をかけ、ステージを降りた。

KERAは2月12日に東京・新宿LOFTで主催ライブイベント「ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー2018」を開催。チケットは各プレイガイドおよび新宿LOFT店頭にて本日12月3日より販売中。

「KERA 弾いてもらい語りライブ」
2017年11月26日 新宿JAM セットリスト

有頂天

01. ホワイトソング
02. もっとサティスファイド
03. ミシシッピ
04. 幽霊たち
05. Not Departure
06. 猫が歌う希望の歌
07. ドウブツたちの空
08. 心の旅
09. ニーチェズ・ムーン
<アンコール>
10. にわとり
11. 宣戦布告

KERA 弾いてもらい語り

01. 穴の中で僕たち
02. Old Boys
03. パパのジャズ
04. ケムリの王様
05. Dans Sa Chambre
06. The End of the Affair
07. ほんとだよ
08. タンゴ
09. ニセモノ
10. HONEY PUNCH
11. 機械じかけの子供たち
12. リスト
13. 操行ゼロ
14. EVERYDAY BIRTHDAY'S TRIP
15. SUMMER LOVERS
<アンコール>
16. フォレスト・グリーン(或いは、あの歌をいつか歌えるか)
17. シェリーにくちづけ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー2018

2018年2月12日(月・祝)東京都 新宿LOFT
<出演者>
ケラ&ザ・シンセサイザーズ / KERA SOLO UNIT

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