山本彩、“特別な場所”で20曲熱唱「皆さんを幸せにしたい」

山本彩が11月19日にソロライブツアー「山本彩LIVE TOUR 2017～identity～」の東京・NHKホール公演を実施した。

定刻を迎え、白い衣装に身を包みホワイトファルコンを手にステージに登場した山本は「JOKER」でライブをスタートさせる。その後、「東京、飛ばしていくよー！」と観客を煽り「レインボーローズ」をプレイ。自身で作詞作曲を手がけた楽曲を続けざまに披露し、会場内のテンションを引き上げた。最初のMCで彼女は「3階！ 2階！ 1階！」と呼びかけて歓声をさらうと、「皆さんの声量に圧倒されました」とオーディエンスを称えた。

4曲目「Wings」歌唱時には、山本がギターを肩から下ろし身振り手振りを交えながら情感豊かな歌声を会場内に響かせる。ライブ中盤のMCでは最新アルバム「identity」を「1stアルバム以上に私の成分が詰め込まれた作品です」と紹介。さらに「ライブでやって皆さんと共有して初めてアルバムが完成します」と話し、会場に集まったファンに向けて感謝の言葉を贈っていた。山本が衣装をチェンジしてから披露された「喝采」では、髪を振り乱しながら冒頭のギターソロをプレイ。曲中では客席からコールも上がり、場内は大盛り上がりに。バンドメンバー紹介の際には、「山本彩と最初に会ったときの印象」をそれぞれが語り、山本との思いでを振り返っていた。

ライブ終盤、DREAMS COME TRUE「何度でも」の曲中で山本が「叫べ！」と呼びかけると会場内に観客の叫び声がこだまする。山本は「皆さんの声援とか拍手とかが降ってくるように感じる。言葉で伝えきれへんから、ステージに来てほしい」と興奮気味に語っていた。本編最後の楽曲は「サードマン」。最後まで力のこもった歌声を届けた山本は、観客に深々と頭を下げ、手を振りながらステージをあとにした。

アンコールの代わりに「さやかコール」が巻き起こると、山本はバンドメンバーと共にステージに再登場。彼女は「もう少しだけ一緒にいてください」と話し、「夢の声」でライブを再開させる。MCでは会場となっているNHKホールを「特別な場所」と表現し、昨年の「第67回NHK紅白歌合戦」で行われた企画「AKB48 夢の紅白選抜」で見事1位を獲得したことに触れ、「その節は本当にありがとうございました」とファンに感謝。また「これまではみなさんに連れてきてもらったNHKホールですが、これからは私がみなさんを連れ出していきたい」と今後の意気込みを口にした。ラストナンバー「メロディ」を届け、計20曲を歌い終えた山本は「皆さんの力になれるような音楽を作って、皆さんを幸せにしたい」と語り、笑顔でこの日の公演を締めくくった。