「YUZU HALL TOUR 2017 謳おう」はゆずにとって約5年ぶりとなるホールツアーで、全国10カ所14公演が行われた。最終日のこの日は約4300人が彼らのライブを堪能した。
最新CD「4LOVE」の収録曲「日常」でライブをスタートさせた北川悠仁と岩沢厚治。さっそく軽やかなストロークと伸びやかな歌声で場内を満たした。歌い終えると北川が「横浜ー!」と声を上げ、2人は疾走感あふれる「眼差し」や岩沢がバンジョーに持ち替えて楽しげに彩った「もうすぐ30才」、岩沢の弾き語りから始まる「旅立ちのナンバー」、北川がしっとりと歌い上げたバラード「無力」など、アルバム曲を続けるレアなセットリストを展開。また北川がツアータイトルにちなみ「みんなで歌える歌をたくさん用意してきた」と明かすと2人は弾き語りで「いこう」を歌唱する。客席からは北川の言葉通り、大合唱が発生した。
ひさしぶりのホールツアーということで北川はゆずっこの声に耳を傾けながらMCを実施。8歳のゆずっこをステージに上げて会話をしたり、中高生のゆずっこにクラスでのゆず人気について尋ねたりと、客席とステージの距離が近いホール公演だからこそのやりとりを楽しむ。さらに結婚式をまだ挙げていないというカップルを見つけると2人をステージに上げ、目の前で「桜会」を歌うというプレゼントもあった。
中盤にはソロコーナーも。岩沢は横浜にまつわるエピソードを語ってから、横浜の地名が入っている「保土ヶ谷バイパス」を弾き語る。彼と入れ違いにステージに入ってきた北川は「天国」を弾き語りで届け、さらに途中からループマシンを使用してドラムやコーラスなども自身で重ねた。会場内に壮大なムードが漂ったまま、曲が終わるとバンドメンバーが加わり、彼らは「カナリア」を披露。ステージ後方には巨木のようなセットが現れ、北川はそれをバックにエモーショナルに歌い上げた。
ゆずのライブで恒例となっているメドレーコーナーでは、今回カラオケメドレーが展開された。彼らの演奏に合わせてステージ後方にはそれぞれの楽曲のミュージックビデオをモチーフにしたカラオケふうの映像が映し出され、ゆずとゆずっこは「サヨナラバス」「いつか」「栄光の架橋」といったシングル曲を大合唱しながら、ユーモラスな映像も楽しんだ。
北川が拳を突き上げてパワフルな歌声を聴かせた「リアル」から2人はラストスパートへ。「恋、弾けました。」では2人はオリジナルのキュートなギターをプレイし、パフォーマーが“双子ダンス”を踊って盛り上げる。ラストナンバー「タッタ」ではゆずっこもタンバリンを鳴らしたりそろいの振り付けを踊ったりして、にぎやかなムードで締めくくられた。
アンコールで2人は軽やかな「ロンリーカントリーボーイ」、できたばかりだという新曲「TETOTE」を演奏する。そして北川が今ツアーならびに今年1年を振り返ったのち「いい曲いっぱい書いて、いいライブやって、ときどきバカなこともやって、これからもこんな感じで自分たちのペースで走り続けようと思います」と宣言。最後にハート型のカードが場内を舞う中で、「愛こそ」が届けられると、会場には大きな合唱が響き渡った。バンドメンバーが去ったあと、ステージに残った2人はツアーの最終日にだけ披露される「ツアーおつかれさまのうた」を丁寧に届けて、「YUZU HALL TOUR 2017 謳おう」の幕を下ろした。
なお、ゆずはこの日のライブで2018年春にニューアルバムをリリースすること、そして全国アリーナツアーを開催することを発表した。また12月22日にはフリーライブ「ゆず 冬至の日ライブ ファイナル」を開催する。アルバムやアリーナツアー、「ゆず 冬至の日ライブ ファイナル」の詳細は追ってアナウンスされる。
YUZU HALL TOUR 2017 謳おう
2017年11月10日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト
01. 日常
02. 眼差し
03. ダスキング
04. もうすぐ30才
05. 旅立ちのナンバー
06. 無力
07. いこう
08. 保土ヶ谷バイパス(岩沢厚治ソロ)
09. 天国(北川悠仁ソロ)
10. カナリア
11.
12. リアル
13. 恋、弾けました。
14. 夏色
15. タッタ
<アンコール>
16. ロンリーカントリーボーイ
17. TETOTE(新曲)
18. 愛こそ
19. ツアーおつかれさまのうた
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