T字路s、吾妻光良&The Swinging Boppers相手に燃え尽きたツーマンツアー千秋楽

T字路sが9月30日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて東名阪ツーマンライブツアー「T字路s 秋の2マンツアー "PIT VIPER BLUES"」の最終公演を開催した。

9月27日の大阪・梅田CLUB QUATTRO公演ではOLEDICKFOGGY、29日の愛知・名古屋CLUB QUATTRO公演ではOi-SKALL MATESを対バン相手にライブを行ったT字路s。2人は今回のツアーファイナルで吾妻光良&The Swinging Boppersをゲストに迎え、満員の観客を前に熱い演奏を繰り広げた。

伊東妙子（Vo, G）による「先輩の胸をお借りしつつ、命からがら真っ白な灰になるまで燃え尽きたいと思います」という挨拶を経て、吾妻光良&The Swinging Boppersが先攻を担当。吾妻光良（Vo, G）はアコースティックギターを弾きながらフロアから登場し、序盤から会場を盛り上げていく。ツアータイトルの「PIT VIPER BLUES」を歌詞に絡めつつ、エルモア・ジェイムスの楽曲を取り入れた「The Sidewinder」を1曲目に届けた彼らは、続けて「Come On Let's Boogie」を演奏。場内には軽快なサックスソロが響きわたった。

その後吾妻はストラトキャスターにギターを持ち替え、バンドと共にジャジーな楽曲「Let Your Hair Down」をパフォーマンス。キレのいいMCや歯でギターを弾くパフォーマンスなどを挟みながら、高校の同級生に捧げるユニークなナンバー「PHOTO 爺」や、「秋葉原」で観客を楽しませた。アンコールでは吾妻が伊東をステージに呼び込み、「人間だって動物だい」をデュエット。吾妻と一緒に“動物踊り”を披露した伊東は吾妻光良&The Swinging Boppersによる演奏をバックに、ベッシー・スミス「Send Me to the 'Lectric Chair」を日本語詞にした楽曲「電気椅子」を歌唱した。

後攻としてステージに登場したT字路sは「かえると豆鉄砲」でライブをスタートさせ、2曲目に「花束」を披露。力強い歌声と演奏でファンを魅了する。最初のMCで「2人組のT字路sが大所帯バンドをお呼びしてツーマンをやって、音楽って何人編成でも素晴らしいということを見せたいと思って」と今回のツーマンライブツアーのテーマを説明した伊東は、自身のギターと篠田智仁（B）のベースの音に合わせて「交差点」や「鐘は鳴る」を次々に歌唱。さらに2人は「大切な人とのどうしようもない別れ」を歌った「最後の手紙」、映画「下衆の愛」の主題歌「はきだめの愛」、ロックナンバー「まむしは眠ってる」でフロアの温度を高めていった。

伊東がコミカルな芝居と共にグッズを紹介したあと、2人は応援歌「泪橋」とカンザスシティバンド「新しい町」のカバーを披露。「T字路'sのテーマ」でライブ本編を締めくくった。アンコールで再びステージに現れたT字路sは伊東による「私にとっての『これさえあれば』と言えば、音楽ではなく、私たちの音楽を喜んでくださる方が目の前にいればほかには何もいらないのである！」という叫びから「これさえあれば」を熱演。そしてダブルアンコールで「愛の讃歌」を届け、「T字路s 秋の2マンツアー "PIT VIPER BLUES"」の最終公演を終えた。

なおT字路sは11月4日に千葉・Bar Byron、12月9日に岐阜・CLUB ROOTSでワンマンライブ「まむしの二人旅」を行う。チケット情報についてはオフィシャルサイトにて確認を。