スピッツ結成30周年ツアー宮城で幕、ライブ映像作品＆6枚組アナログ盤同時リリース

スピッツが10月1日に宮城・セキスイハイムスーパーアリーナにて、全国ツアー「SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR “THIRTY30FIFTY50”」最終公演を開催した。

このツアーはバンドの結成30周年を記念して7月より行われてきたもの。セミファイナルおよびファイナルを飾る宮城公演には合わせて約1万8000人のファンが集い、新旧の楽曲を楽しんだ。

ステージと客席に向けてサーチライトが放たれる中、大歓声を受けながら現れたメンバーは最新アルバムのタイトルチューン「醒めない」でライブを開始。草野マサムネ（Vo, G）が「30年前に変なことをやろうと思ってバンドを組んで、未だに変なことをやっていて、そういうバンドを観に来るあなたたちが一番変です」とうれしそうに語ると、客席からは笑いと拍手が沸き起こった。

その後彼らは「君が思い出になる前に」「楓」「スターゲイザー」といった各年代を彩ってきたヒット曲から最新曲「ヘビーメロウ」まで次々にプレイ。「惑星のかけら」「メモリーズ・カスタム」「けもの道」などのロックチューンでは、猛々しいサウンドで会場の熱気をぐっと高めた。

草野はこの日集まったファンへ感謝の思いを述べつつ「こんな僕らが30年間なぜ残ることができたのか、『いいのかな？』と思ったけど、役割を与えられてるということだと思うので、引退しません！」と力強く宣言し、温かな拍手を浴びる。4人はアンコールのラストに「スパイダー」を演奏し、ツアーの幕を閉じた。

なお今回のツアーより、神奈川・横浜アリーナ公演の模様を収録したライブDVD / Blu-ray「SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR “THIRTY30FIFTY50” 」が12月27日にリリースされることが決定した。本作には初のライブ映像作品収録となる「波のり」を含む全25曲を収録。完全数量限定生産盤にはライブCD2枚、スピッツ結成30年の軌跡を振り返る特典映像ディスク、100ページにおよぶ写真集などが付属する。

さらにライブDVD / Blu-ray発売同日には、シングルコレクション「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」のアナログ盤が完全受注限定生産で発売される。6枚組となる本作のカッティングはマスタリングエンジニアの小鐡徹によるもの。店頭予約受付は10月19日まで。