米米CLUB、山下達郎、WANIMAら熱演「氣志團万博」雨の2日目

52

3787

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 899 2023
  • 865 シェア

今年で6回目を迎えた氣志團主催の野外フェスティバル「氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~」が、9月16日と17日に千葉県・袖ヶ浦海浜公園で開催された。この記事では2日目、17日の模様をレポートする。

氣志團(撮影:釘野孝宏)

氣志團(撮影:釘野孝宏)

大きなサイズで見る(全63件)

レイザーラモンRG(撮影:上山陽介)

レイザーラモンRG(撮影:上山陽介)[拡大]

ゴールデンボンバー(撮影:釘野孝宏)

ゴールデンボンバー(撮影:釘野孝宏)[拡大]

2日目のオープニングセレモニーを務めたのはレイザーラモンRG。彼は細川たかしのモノマネキャラの“こぶしたかし”として登場し、細川の大ヒット曲に乗せて「木更津あるある、どんな料理にもアサリぶち込みがち」「氣志團万博あるある、午前中大雨降るけど後で止みがち」といった“あるある”を披露してオーディエンスを笑わせた。この日YASSAI STAGEの一番手のゴールデンボンバーは、4人全員がキュートなビキニ姿で現れて観客の度肝を抜く。歌広場淳(Be-su)は会場すぐ近くに住むという両親を気にして「Twitterに(ビキニで出ていることを)書かないでください!」と焦りを見せた。「抱きしめてシュヴァルツ」では「最近チーズフォンデュにはまっている」という喜矢武豊(Gita-)がギターのネックにチーズを付けて食べ始め、樽美酒研二(Doramu)は子供も多数見守るステージで下ネタを披露。鬼龍院翔(Bo-karu)は「どうなんですかね、初めて見る人は……好き嫌いがはっきりした気がします」と冷静に2人を見つめていた。

UNISON SQUARE GARDEN(撮影:青木カズロー)

UNISON SQUARE GARDEN(撮影:青木カズロー)[拡大]

大雨が吹き込むMOSSAI STAGEにこの日最初に登場したUNISON SQUARE GARDENは、鈴木貴雄(Dr)の攻撃的なカウントから「場違いハミングバード」でライブを開始。最新シングルの「10% roll, 10% romance」では鈴木と田淵智也(B)の力強いリズムと、斎藤宏介(Vo, G)の伸びやかな歌声に合わせて観客が思い思いに体を揺らした。あいにくの天気にも、斎藤は「オーケーオーケー! 逆に楽しい!(笑)」と笑顔を見せ、最後は「シュガーソングとビターステップ」で締めくくった。

SCANDAL(撮影:上山陽介)

SCANDAL(撮影:上山陽介)[拡大]

SCANDALは「Image」でライブを始め、骨太なサウンドとHARUNA(Vo, G)のまっすぐな歌声でオーディエンスの心を一気に引きつける。ライブ前に流れたVTRで、SCANDALの47都道府県ツアーを観に行くと言っていた綾小路が結局来てくれなかったことを明かした彼女たち。MCでHARUNAは「翔さんが観に来ないんで(笑)、自分たちから来ちゃいました」と笑わせた。後半では「テイクミーアウト」のダンサブルなアレンジで観客を踊らせ、最後は「LOVE SURVIVE」をパフォーマンスした。

BOYS AND MENと綾小路翔&早乙女光(氣志團)。(撮影:中野修也)

BOYS AND MENと綾小路翔&早乙女光(氣志團)。(撮影:中野修也)[拡大]

氣志團とは“学ラン仲間”のBOYS AND MENは、トレードマークの学ランに加えてサングラスをかけ、さらに髪型もオールバックやリーゼントという出で立ちでMOSSAI STAGEに登場。「喧嘩上等」「One Night Carnival」と氣志團のカバーを連発し、辻本達規と本田剛文が入れ替わるイリュージョンでも観客を沸かせた。氣志團から楽曲提供を受けた「GO!! 世侍塾 GO!!」を披露する際には、綾小路翔と早乙女光がサプライズゲストとして加わり盛り上げる。2人がステージを去ると、雨で髪型が崩れた10人は「何、あの髪型の崩れなさ!」「あれが本物だよ!」とざわついていた。

KICK THE CAN CREW(撮影:釘野孝宏)

KICK THE CAN CREW(撮影:釘野孝宏)[拡大]

今年6月に再始動したKICK THE CAN CREWは氣志團とデビュー時期がほぼ同じ同期。今回が「氣志團万博」初出演となった彼らはYASSAI STAGEに登場し、再始動後初めて発表したナンバー「千%」でライブをスタートさせた。3人は「地球ブルース」「マルシェ」といった人気曲を惜しみなく投下。さらに14年ぶりのアルバム「KICK!」より最も再現が難しいという「SummerSpot」で息の合ったマイクパスを行い、ラストの「アンバランス」で会場に一体感を作り上げた。

WANIMA(撮影:青木カズロー)

WANIMA(撮影:青木カズロー)[拡大]

続くYASSAI STAGEのアクトは綾小路が“THE BLUE HEARTS以来の衝撃”を受けたというWANIMA。KENTA(Vo, B)は「日本で一番氣志團が大好きです! WANIMA、開催しまーす!」と声を上げ、バンドは「ともに」で勢いよくライブの口火を切る。FUJI(Dr, Cho)は長渕剛のモノマネをしながら氣志團の「One Night Carnival」を熱唱。KO-SHIN(G, Cho)も氣志團へのリスペクトを込めて「俺んとこ こないか?」と氣志團おなじみの決めゼリフで観客を煽った。その後もWANIMAは「THANX」や「CHARM」などで会場を盛り上げ、ステージを去った。

水曜日のカンパネラ(撮影:中野修也)

水曜日のカンパネラ(撮影:中野修也)[拡大]

今回が「氣志團万博」初出演の水曜日のカンパネラは、レインポンチョを羽織ってMOSSAI STAGEの客席エリア後方から姿を現す。彼女は雨をものともせず「マルコポーロ」や「一休さん」などを観客に囲まれながら熱唱。観客の間を縫うよう移動し、ステージ前方へとたどり着いたコムアイは柵の上でも自由奔放なパフォーマンスを繰り広げる。ラストの「桃太郎 remix」ではウォーターボールに入って観客の頭上で転がり、オーディエンスに鮮烈な印象を与えていた。

氣志團(撮影:上山陽介)

氣志團(撮影:上山陽介)[拡大]

氣志團はYASSAI STAGEの5番手として登場。1日目と同じく「鉄のハート」のパフォーマンス中に無期限休学中の白鳥雪之丞(Dr)がステージに乱入し、氣志團の結成20周年を祝福するべくドラムソロを披露した。綾小路翔(Vo)がギターを手にバラードナンバー「落陽」を熱唱したあと、バンドは「One Night Carnival」をプレイ。着ぐるみや微熱DANJIに加え、白鳥もダンサーとして参加し、華やかななパフォーマンスで会場を盛り上げた。最後に氣志團は1日目には披露しなかった「幸せにしかしねーから」を届け、ステージを下りた。

C&K(撮影:青木カズロー)

C&K(撮影:青木カズロー)[拡大]

昨年、1日目の朝一番の「WELCOME ACT」として出演したC&Kは、今回は正式アクトとしてMOSSAI STAGEに登場した。「C&K IX」で観客のテンションを一気に引き上げると、続く「to di Bone」ではオーディエンスを巻き込んだ振り付けで一体感を高める。CLIEVYは正式アクトに昇格した喜びを「今年は本当にいい時間に出してもらって」と語り、KEENとともに「Y」をしっとりと歌い上げた。「踊LOCCA ~around the world 新たなる冒険~」でステージ前に巨大なサークルができたあと、最後は「入浴」で締めくくられた。

奥田民生(Vo, G)(撮影:釘野孝宏)

奥田民生(Vo, G)(撮影:釘野孝宏)[拡大]

今年が2回目の「氣志團万博」出演となるユニコーンは、1曲目「服部」で奥田民生(Vo, G)がさっそく花道を闊歩してファンを沸かせる。「ひまわり」で圧巻のアンサンブルを聴かせたあと、MCで奥田は先ほどの花道への登場を振り返り「このあともものすごい強烈なメンツですけど、僕もあそこに行って気合いのかけらを見せられたので。あとは無事に終わるように(笑)」と語った。その後は手島いさむ(G)、EBI(B)、ABEDON(Key)がそれぞれのメインボーカル曲を披露。ABEDONは自身の“弟子”、氣志團を「20周年おめでとう!」と祝い、「そういえばうちのバンドも30周年らしいんですよ」と明かして拍手を浴びていた。

BLUE ENCOUNT(撮影:中野修也)

BLUE ENCOUNT(撮影:中野修也)[拡大]

BLUE ENCOUNTのライブでは田邊駿一(Vo, G)が、念願の出演を果たした「氣志團万博」のステージからの眺めに「やばい、すごい景色だよ!」と感動の表情を浮かべる。そして彼らは「LAST HERO」で巨大なサークルモッシュを巻き起こした。さらに「SUMMER DIVE」ではメンバーの煽りに応えてオーディエンスがタオルを振り回す。田邊は「あと2曲しかないの! あと2曲だけで、万博の歴史の中で一番の景色作らせてください」と絶叫し「DAY×DAY」をドロップ。最後は「あっちのステージで、絶対あなたと歌ってみせます」とYASSAI STAGEを指しながら宣言し「もっと光を」を披露した。

岡村靖幸(撮影:青木カズロー)

岡村靖幸(撮影:青木カズロー)[拡大]

岡村靖幸は最初に「できるだけ純情でいたい」を妖艶に歌い上げ、「氣志團ベイベ、準備はできてる?」と呼びかける。間奏では華麗なダンスでもオーディエンスを魅了した。その後は名曲「カルアミルク」を披露し、観客は美しくも切ない歌声に酔いしれた。サポートメンバーの白石元久(Manipulator)によるメンバー紹介のあとは「愛はおしゃれじゃない」「ビバナミダ」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」をノンストップでパフォーマンス。最後は「僕は氣志團ベイベがだいすきです!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。

MIYAVI(撮影:上山陽介)

MIYAVI(撮影:上山陽介)[拡大]

MIYAVIはドラマーのBOBOとDJのALISA UENOを引き連れ、MOSSAI STAGEに出演。雨が降りしきる空を仰ぎ見たあと、1曲目の「What's My Name? 2017」でさっそく高度なギターテクニックを披露してみせる。彼はEDMサウンドと生ドラムに乗せて余裕の表情でギターを弾き、「Fire Bird」や「Dim It」などヘビーな楽曲で観客を魅了。オーディエンスはジャンプやヘッドバンギングでMIYAVIの熱演に応えた。

山下達郎(撮影:菊地英二)

山下達郎(撮影:菊地英二)[拡大]

YASSAI STAGEに現れた山下達郎は3月から8月末まで続いたツアーでも披露してきた、近藤真彦への提供曲「ハイティーン・ブギ」のセルフカバーでライブをスタートさせ、オーディエンスを驚かせる。彼は「台風がなんぼのもんじゃい。雨風上等です。そんなのが怖かったらライブなんてできません」と笑い、昨年一番聴いたシングルが氣志團「幸せにしかしねーから」だったことを明かした。Kinki Kidsへの提供曲「硝子の少年」のセルフカバーが終わり、山下は「アトムの子」を披露。彼の妻である竹内まりやもコーラスメンバーに加わり、祝祭感のあるステージを演出した。ラストはこの季節にぴったりな「さよなら夏の日」。山下は雨に濡れながらマイクを握りしめて歌い、夏の終わりを朗らかに告げた。

岡崎体育(撮影:青木カズロー)

岡崎体育(撮影:青木カズロー)[拡大]

2年連続で「氣志團万博」MOSSAI STAGEのトリを務めることとなった岡崎体育は観客と「HEY! HEY!」とコール&レスポンスを行い、会場の熱気を高めていく。ウォールオブデスならぬ“ウォークオブデス”を推奨する「Walk Of Death」のラストでは、岡崎の号令で左右に散らばった観客たちが歩いて元の位置へと戻っていった。「感情のピクセル」で会場を熱狂させたあと、岡崎は1曲の中で童謡と激しいロックチューンが交錯する「Q-DUB」でMOSSAI STAGEのアクトを締めくくった。

米米CLUB(撮影:上山陽介)

米米CLUB(撮影:上山陽介)[拡大]

YASSAI STAGEのラストを飾るのは2日間の大トリを務める米米CLUB。メンバーに続いて最後に登場したカールスモーキー石井(Vo)は雨が降る花道を突き進み「最後までよろしくー!」と手を挙げた。米米CLUBは「僕らのスーパーヒーロー」を皮切りに「I・CAN・BE」「FUNK FUJIYAMA」「浪漫飛行'07」など人気曲を次々と披露。ライブ後半に差し掛かるとジェームス小野田(Vo)も参戦し、米米CLUBはさらににぎやかなステージパフォーマンスを繰り広げていく。彼らはラストの「Shake Hip!」まで駆け抜け、オーディエンスと一緒にジャンプを決めて出番を終えた。

氣志團(撮影:釘野孝宏)

氣志團(撮影:釘野孝宏)[拡大]

米米CLUBがステージを去ったあと、氣志團はそろいの真っ赤なスーツで花道へ。スペシャルアレンジを施された「One Night Carnival ~氣志團万博 2017ver~」を氣志團が歌い終えると、YASSAI STAGE後方から花火が打ち上がった。

「シミズオクト Presents 氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~ Supported by イオン銀行」の模様はWOWOWプライムおよびWOWOWライブにて11月18日(土)と19日(日)に計12時間にわたって放送予定。11月11日(土)には「放送直前スペシャル」と題して、WOWOWプライムにて特番がオンエアされる。

この記事の画像(全63件)

シミズオクト Presents 氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~ Supported by イオン銀行 2017年9月17日 袖ケ浦海浜公園 セットリスト

ゴールデンボンバー

01. #CDが売れないこんな世の中じゃ
02. 抱きしめてシュヴァルツ
03. トラウマキャバ嬢
04. †ザ・V系っぽい曲†
05. 女々しくて

UNISON SQUARE GARDEN

01. 場違いハミングバード
02. オリオンをなぞる
03. 10% roll, 10% romance
04. crazy birthday
05. シュガーソングとビターステップ

SCANDAL

01. Image
02. 瞬間センチメンタル
03. 太陽スキャンダラス
04. 会わないつもりの、元気でね
05. テイクミーアウト
06. LOVE SURVIVE

BOYS AND MEN

01. 喧嘩上等50%
02. One Night Carnival
03. GO!! 世侍塾 GO!!
04. 帆を上げろ!

KICK THE CAN CREW

01. 千%
02. 地球ブルース~337~
03. マルシェ
04. SummerSpot
05. イツナロウバ
06. sayonara sayonara
07. アンバランス

WANIMA

01. ともに
02. いいから
03. オドルヨル
04. THANX
05. CHARM
06. やってみよう

水曜日のカンパネラ

01. マルコポーロ
02. えい政(※始皇帝の本名)
03. 一休さん
04. 桃太郎 remix

氣志團

01. デリケートにキスして
02. ゴッド・スピード・ユー!
03. 鉄のハート
04. 落陽
05. One Night Carnival
06. 幸せにしかしねーから

C&K

01. C&K IX(Short ver.)
02. to di Bone(Short ver.)
03. パーティ☆キング(Short ver.)
04. Y
05. 踊LOCCA~around the world 新たなる冒険~
06. 入浴

ユニコーン

01. 服部
02. ひまわり
03. オーレオーレパラダイス
04. BLACKTIGER
05. SAMURAI 5~かきまZ!
06. 大迷惑

BLUE ENCOUNT

01. LAST HERO
02. SUMMER DIVE
03. DAY×DAY
04. もっと光を

岡村靖幸

01. できるだけ純情でいたい
02. カルアミルク(short ver.)
03. 愛はおしゃれじゃない
04. ビバナミダ
05. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
06. だいすき

MIYAVI

01. What's My Name? 2017
02. In Crowd
03. Fire Bird
04. Dim It
05. Ha!!!
06. Strong
07. Day 1

山下達郎

01. ハイティーン・ブギ
02. SPARKLE
03. BOMBER
04. 硝子の少年
05. アトムの子
06. 恋のブギ・ウギ・トレイン
07. さよなら夏の日

岡崎体育

01. Stamp
02. Walk Of Death
03. 感情のピクセル
04. Q-DUB

米米CLUB

01. 僕らのスーパーヒーロー
02. I・CAN・BE
03. FUNK FUJIYAMA
04. 浪漫飛行'07
05. 君いる!& OH!米GOD!~美熱少年
06. 狂わせたいの
07. Shake Hip!

WOWOW「氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~ 本放送直前スペシャル」

2016年11月11日(土)

WOWOW「氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~」

2017年11月18日(土)
2016年11月19日(日)

全文を表示

読者の反応

〇ボ〇ヤス〇 @kuboyasu

「何で俺ばっかこんな。。」なんて思う事もあるけれど、時に嬉しいボーナスもある。愚痴ばっか言ってないで、いじけてないで足掻こうって思う。だって奇跡を見せてもらったから。係らせてくださってありがとう。→https://t.co/2FayZtEpoT #氣志團万博最高かよ

コメントを読む(52件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 氣志團 / 山下達郎 / 米米CLUB / 岡村靖幸 / ユニコーン / WANIMA / KICK THE CAN CREW / SCANDAL / ゴールデンボンバー / 岡崎体育 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。