彼女にとって全編弾き語りのワンマンライブは今回が初めて。当日は「秋の夜」をコンセプトに選曲したという楽曲がギターやピアノの弾き語りで披露され、ファンは新山の多彩な表現を楽しんだ。
秋の訪れを感じさせる虫の音がSEとして流れる中、白いワンピース姿の新山がアコースティックギターを抱えてステージに登場。彼女は1stアルバム「しおり」収録の「たんぽぽ」でライブをスタートさせ、切なくも力強い歌声を響かせる。2曲目の「シャボン玉みたいに」を歌い終えた彼女は「ようこそ、『新山詩織 PREMIUM 弾き語りライブ』へ。今日は1人だけのライブということでいつもと違う心地よさを感じています。皆さんも友達の部屋で聴いているような感じで聴いてください」と挨拶した。
この日のライブは照明演出でも「秋の夜」が表現されており、彼女は月明かりや星空をイメージした光の中でライブを展開していく。中島みゆき「糸」のカバーや、自身も出演したドラマ「ラヴソング」の劇中歌「恋の中」をプレイしたあと、新山は「緊張する」と話しながらピアノの弾き語りを初披露。柔らかな鍵盤の音色に乗せて「Hello」を歌唱した。演奏を終えた彼女は一旦ステージを去り、舞台にはスクリーンが現れる。新山の「普段言えない言葉がある」というナレーションから「名前のない手紙」が場内に流れ、スクリーンにはファンから募集した大切な人への手紙や言葉が映し出された。映像が終わると、黒のシンプルなワンピースに衣装替えした新山が登場。そのまま「名前のない手紙」を演奏し、場内を温かな空気で包み込んだ。
ライブ後半、新山はハルカトミユキ「マゼンタ」、フラワーカンパニーズ「深夜高速」とカバー曲を続けてプレイ。それぞれの楽曲に対して「胸がぐつぐつ煮え立つような気持ちになる。静かに爆発するような感じが好き」と思いを語り、ライブ本編を「ゆれるユレル」で締めくくった。
アンコールではまず、新山が9月6日にリリースするニューシングルの表題曲「さよなら私の恋心」のミュージックビデオがスクリーンに映し出された。そして彼女の「今回のMVの監督を務めていただきました
岩井がステージを降りると、新山はシングル「さよなら私の恋心」のカップリンング曲「らくがきちょう」をライブ初披露。疾走感ある演奏で客席の熱気を高める。彼女は“歌う”ということについて、そして自身のありたい姿について言葉を選びながら真摯に語ったあと、満点の星空をイメージした照明の中でバラードナンバー「きらきら」を歌唱。ファンに「また逢いましょう」と呼びかけて、ワンマンライブの幕を下ろした。
なおライブ終演後には、2018年2月に東名阪ツアーが行われることが発表された。チケットは12月16日に一般発売がスタートする。
新山詩織「PREMIUM 弾き語りライブ『しおりだけ~ひとり唄~』」2017年9月2日 EX THEATER ROPPONGI セットリスト
01. たんぽぽ
02. シャボン玉みたいに
03. 糸
04. 恋の中
05. 午後3時
06. 分かってるよ
07. Hello
08. 名前のない手紙
09. マゼンタ
10. 深夜高速
11. 四丁目の交差点
12. 絶対
13. だからさ
14. ゆれるユレル
<アンコール>
15. さよなら私の恋心
16. らくがきちょう
17. きらきら
新山詩織 ライブツアー2018
2018年2月3日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
2018年2月9日(金)大阪府 umeda TRAD
2018年2月12日(月・祝)東京都 赤坂BLITZ
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リンク
- 新山詩織 オフィシャルサイト
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阿部@研究所 @miyuki_lab
中島みゆき『糸』をカバー
新山詩織、一夜限りの弾き語りワンマンで岩井俊二とコラボ&東名阪ツアーを発表 - 音楽ナタリー https://t.co/1RMQjeADGa