本公演はツアー初日にして、ナヲ(ドラムと女声と姉)の妊活および出産のため、2015年6月の八王子Match Vox公演をもってライブ活動を休止していたホルモンにとって約2年ぶりのライブ。彼らはゲストにKen Yokoyamaを迎えたツーマンライブを行い、フロアを埋め尽くす観客たちを熱く盛り上げた。
先攻のKen Yokoyamaは「マキシマム ザ ホルモン復活おめでとう! 今日のKen Bandは“お通し”のライブをやるから腹ペコ(※ホルモンファンの呼称)のみんなよろしく!」と冒頭で挨拶してから、「Punk Rock Dream」でライブの口火を切った。モッシュ、ダイブ、合唱と激しく盛り上がる観客に向けて、親指を立てて笑顔を見せた横山は「今日の腹ペコたちは“お通し”でもエンジョイしてくれるね!」と語り、「I Won't Turn Off My Radio」へとつないだ。そして「パンクロック」コールで会場の空気を1つにまとめ上げ、ラストの「Don't Make Me Pissed Off, Fuckin' Son Of A Bitch」まで全9曲を披露。およそ30分という持ち時間を勢いよく駆け抜けた。
続くマキシマム ザ ホルモンのライブがスタートすると、会場の熱気は急上昇。場内には熱気に加え、異様な湿気に包まれ、冒頭からメンバー、腹ペコ共々汗だくになっていく。ナヲが「恥ずかしながら、帰ってまいりました!」「2年ぶりなんだけどひさびさな感じがしないぞ! この湿気、やっぱりこうだったよね!」と復活をアピールし、バンドは「ぶっ生き返す!!」を投下。ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)がステージ前方から身を乗り出すように絶叫し、マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)、上ちゃん(4弦)、ナヲが激しいアクションと共にヘビーかつタイトな演奏を聴かせるなど、ブランクを感じさせないパフォーマンスで腹ペコたちを熱狂の渦に巻き込む。「平成ストロベリーバイブ」ではダイスケはんがシャウトを響かせつつもキーボードを演奏する場面も見られた。
その後ホルモンは「ジョニー鉄パイプIII」や「恋のスウィート糞メリケン」などでアグレッシブなパフォーマンスを見せ、MCでは小ネタを交えた奔放なトークで腹ペコたちの爆笑を誘った。そんな中ナヲは「2年ぶりのライブを前にたくさんライブをやってる夢を見たから今日も夢かと思った。でも楽屋で健さんが『(妖怪ウォッチ)ぷにぷに』やってたから現実だってわかった」とコメントするなど、復活したことへの喜びを噛みしめていた。さらにライブ終盤には「2年ぶりのアレいきますか!」と呼びかけ、 “恋のおまじない”コール「麺カタ、こってり、やったー!」を腹ペコたちと叫んだ。
本編終了後、オーディエンスは高湿度かつすし詰め状態のフロアでモッシュやヘドバンを繰り返した結果、体力を消耗した様子を見せていた。しかしアンコールを求める声を大きく上げると、ホルモンが再びステージに登場。メンバーは「恋のメガラバ」などのキラーチューンを惜しみなく投下してフロアのテンションに再び火を点け、2年ぶりの復活ライブを大盛況のうちに締めくくった。終演後の場内は汗まみれになりつつも、すがすがしい表情を浮かべる観客であふれていた。
なおホルモンは今後、「耳噛じる真打 TOUR」で各地を回るほか、数多くのライブイベントへの出演を控えている。
リンク
- マキシマム ザ ホルモン Official Site
- 戦闘再開のお知らせ | マキシマム ザ ホルモン
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
たまごまご・オブ・ジ・イヤー @tamagomago
帰ってきたマキシマム ザ ホルモン、湿気&汗まみれの八王子で2年ぶりツアー開幕 - 音楽ナタリー https://t.co/J4G26McR44