ハコムスが新体制＆新衣装で新曲披露「もっと大きなステージに」

ハコイリ▽ムスメが昨日4月23日、東京・AKIBAカルチャーズ劇場で行った定期公演「ハコイリ▽ムスメの定期便4月号～陽春の花と旅のはじまり～」で新メンバー3名を加えた新編成でのパフォーマンスを初披露した。

2014年7月の結成以降、毎年春に新メンバー加入を行ってきたハコムス。第4期メンバーとして新たに仲間入りしたのは寺島和花（てらしまわか）、塩野虹（しおのなな）、戸羽望実（とばのぞみ）の3名で、総勢10名となったハコムスは春らしい新衣装でステージに挑んだ。

新生ハコムスが1曲目に選んだのは、中山美穂が1986年に歌った資生堂春のキャンペーンソング「色・ホワイトブレンド」のカバー。続いて「私をよろしく」「モナリザのいたずら」とおニャン子クラブ関連楽曲を2曲披露した。1980～90年のアイドル楽曲カバーを中心に歌う彼女たちだが、今回の公演では新たなレパートリーを軸としたセットリストが組まれていた。

トークコーナーでは新メンバーの紹介と共に、3名それぞれのニックネームを決める恒例行事に。1年前に「かぐや」と名付けられたものの「呼ばれたことがない」と不平をもらす3期メンバー・井上姫月をよそに、ニックネーム会議は進行していく。3名の本名やプロフィール、学校や家庭での呼び名などを元に、寺島は「わかちこ」「スターチス」「わかちょ」、塩野は「なな」「なーちゃん」「しおなな」「てっちゃん」、戸羽は「のんちゃん」「のんのん」「バード」「いちご」といった候補が挙がり、会場のファンとメンバーによる多数決の結果、寺島は「わかちょ」、塩野は「なーちゃん」、戸羽は「のんちゃん」に決定した。このニックネームはさっそくハコムスオフィシャルサイトのプロフィールページにも反映されている。

ニックネーム会議のあとは、メンバー10名を3組に分けたユニットコーナーへ。まずは寺島、塩野、井上、吉田万葉の4名がうしろゆびさされ組「モナリザのいたずら」を歌い、続く阿部かれん、星里奈、戸羽のユニットはアイドリング!!!の「春色の空」を披露。1期メンバーの鉄戸美桜、我妻桃実、神岡実希は「この曲が歌えなかったら卒業する」という鉄戸の強いリクエストにより斉藤由貴「AXIA～かなしいことり～」をチョイスした。

ライブ後半には、昨年11月にリリースされたシングル「ハコいっぱいのプレゼント」以来となるオリジナルソング「旅をつなげて」が初披露された。この春よりリーダーとなった我妻はこの新曲について「これまでの曲の振り付けが入っていたり、ハコムスの歴史も感じられる曲なので、未来のハコムスさんにも歌っていただきたいです。これからも大切に歌っていきます」とコメントした。そして最後の1曲を残したところで、阿部が一瞬ステージを去り、4月7日に15歳になった星と、前日4月22日に13歳になったばかりの最年少・戸羽の誕生日を祝うべくケーキを運び込む。大勢のファンとメンバーから祝福を受けた戸羽は「今日初めてステージに立ったのに誕生日を祝ってもらって……泣きそうです」と目に涙を浮かべながら「笑顔を届けられるようにがんばります」とハコムスメンバーとしての決意を語った。

最後は田中陽子のカバー「陽春のパッセージ」で締めくくられ、ライブは終了。終演後に実施された囲み取材では、戸羽の加入によりメンバー最年少ではなくなった井上が「いやあ、取られちゃいました。最年少じゃなくても最年少じゃないなりにがんばります」と謎の誓いを立て、リーダー我妻は「10人で立つとステージが狭く感じました。でもこの10人だったらもっと大きなステージにも立てると思うので、みんなでスキルアップして、どんなところでも通用できるようになりたいです」と新体制への自信を覗かせた。ただし1期生の神岡は5月末の定期公演をもってグループを卒業することが決定しているため、現在の10人で活動するのはわずか1カ月あまり。神岡は「新メンバーにガミガミ怒って嫌われてると思うんですけど（笑）、私は私なりに教えられるものはすべて教えたいので、あと1カ月も怒り続けます」と先輩としての使命を語った。

※文中▽はすべてハートマ-ク。