大友良英率いる大人数ジャズグループONJOが活動休止

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大友良英の率いるジャズグループONJO(大友良英ニュー・ジャズ・オーケストラ)が、10月3日に京都芸術センターで行われたコンサートをもって活動休止したことが発表された。

大友良英とは?

1959年、神奈川県生まれ福島県育ちの音楽家。主な演奏楽器はギターとターンテーブル。1990年にGROUND-ZEROを結成後、国内外で作品のリリースやライブを行う。GROUND ZERO解散後はフリージャズやノイズミュージックのフィールドで活動を続ける傍ら、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENなどさまざまな音楽プロジェクトへ参加する。劇伴制作にも定評があり、「アイデン&ティティ」(2003年)、「色即ぜねれいしょん」(2009年)といった映画、「クライマーズ・ハイ」(2005年)や「その街のこども」(2010年)、「とんび」(2012年)といったヒットドラマで手腕を振るう。さらに現代美術やメディアアートの分野でも評価が高く、音響機器を利用した展示作品「without records」「ensembles」などの展示を国内外で開催している。2011年には東日本大震災を受けて、自身が10代を過ごした福島県で「プロジェクト FUKUSHIMA!」を展開。野外音楽イベント「フェスティバル FUKUSHIMA!」の開催をはじめとした一連の活動が評価され、2012年度の「芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門」を受賞し話題を集めた。2013年には、連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当。ドラマのヒットと共にその劇伴にも注目が集まり、サントラや劇中歌などが次々とCD化された。また「あまちゃん」のオープニングテーマと劇中歌である「潮騒のメモリー」の2曲で「第55回 輝く!日本レコード大賞」の作曲賞をSachiko Mとともに受賞。「第64回NHK紅白歌合戦」にも出演した。2014年にはアジア各地の音楽家の交流プロジェクト「ENSEMBLES ASIA」を国際交流基金と共に立ち上げる。2017年に、札幌国際芸術祭の芸術監督に就任。2019年にはNHK大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当し、福島を代表する夏祭り「福島わらじまつり」改革のディレクターも務めている。

1999年に菊地成孔、津上研太、水谷浩章、芳垣安洋を迎えONJQ(大友良英ニュー・ジャズ・クインテット)として結成され、菊地が脱退しONJOと名前を変えてからはカヒミ・カリィ、Sachiko M、宇波拓、高良久美子などとともに10人ほどのメンバーで独自のジャズを追求してきた彼ら。

活動休止の理由についてはレーベルF.M.N.Sound factory主宰の石橋正二郎が外からの印象として「多分このまま続けても『ベストの再演』になってしまうような気がしていたこと」「とにかく今のONJOがベストの状態であるのは間違いない。しかしベストを何回も繰り返してもいつかベストではなくなる。ベストは新しい展開があってこそのベストだと思うのだ」と語っており、これについて大友も自身のブログで「まあ、だいたいこんな感じです」とコメントしている。

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