イベントでは、吉澤が普段からファンだと公言し、昨年の全国ツアー「吉澤嘉代子とうつくしい人たちツアー」では2度にわたって共演を果たしたザ・プーチンズのフリースタイルボサノヴァ奏者、街角マチオが司会進行を担当。さらに、アルバム「屋根裏獣」のリード曲「地獄タクシー」に参加しているラッパーの
前半のトークでは、実は同じ高校に通う同級生だったという吉澤とACEが学生時代を振り返る。ACEは「あの子はみんなで守ろう。裏路地とかを歩かせちゃダメだ、という雰囲気だった」とその頃の吉澤の印象を語り、「俺がFのコードにつまずいているとき、ギターを教えてくれた」と当時のエピソードを明かした。そしてACEは「今日俺が来たからには、すごいラッパーになって帰ってほしい」と、吉澤にラップを伝授することに。ACEはニューアルバムに収録された新曲「麻婆」を題材に挙げ、吉澤と観客にラップのコツをレクチャーした。
ACEはまず、ラップとは何かを観客に伝えるため、その場で観客からもらった「メロン」「イクラ」「希望」の3ワードで即興ラップを披露。そして課題曲「麻婆」では「辛い辛い辛い辛い辛い……」と連呼する歌詞で「洗いざらい吐き出す My Life」と韻を踏み、「あばたの婆」は母音の「アアアオアア」に合わせて「宝の山」「高田馬場」「裸のパパ?」と変化させていく。これを吉澤と共に繰り返しながら、観客とのコール&レスポンスで盛り上がると、ACEのライムはさらに加速。フリースタイルラップでどんどん進めていくACEに付いていけない吉澤がオロオロしていると、場内には突然荘厳な音楽が流れ出し、「嘉代子よ……嘉代子よ……」と呼ぶ声がどこからともなく聞こえてきた。
「地獄大麻婆」を名乗る、明らかにマチオのものだと思われるその天の声は、呆然と固まったままのACEに「そこのカンペを取れマーボー」と指令する。ACEは何かに取り憑かれたような状態で「だまされたな嘉代子! 俺は地獄大麻婆のアバターだ! 高校のときからずっとこの機会をうかがっていたのだ!」とセリフを読み始め、謎の寸劇が始まった。「麻婆」で自分のことを歌にした吉澤にお礼を言いに来たという地獄大麻婆は、「お主はこの世を救う天使のような歌手じゃ。お客の顔を見ろマーボー。ラップからこの茶番劇まで、観客の顔が死んでいるマーボー。客が聴きたいのはメロディのある歌じゃ」と吉澤に歌うことを促す。すると地獄大麻婆のアバターであるACEも何者かに引っ張られるようにステージを去り、ステージに1人残った吉澤は「麻婆」を披露。そして正気に返ったACEを改めてステージに呼び込むと、2人で「地獄タクシー」を歌い、奇妙なイベントを終えた。なおこの模様はLINE LIVEを通じて生配信され、会場に足を運べなかったファンもリアルタイムでその一部始終を楽しんだ。
吉澤はこのあと4月29日より、ニューアルバム「屋根裏獣」を携えての全国ツアー「獣ツアー 2017」を行う。また本日のゲストACEは、3月18日と19日の2日間にわたり、東京・代々木公園けやき並木にて、彼が所属するヒップホップクルー・渋谷サイファーが企画する無料イベント「サイファー祭り」を開催。Zeebraや漢 a.k.a. GAMI(MSC)、UZI、DOTAMAらそうそうたるヒップホップアーティストが集う。
なお音楽ナタリーでは現在、アルバム「屋根裏獣」の魅力に迫る吉澤へのインタビューを公開している。
関連する特集・インタビュー
吉澤嘉代子「獣ツアー 2017」
2017年4月29日(土・祝)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
2017年5月4日(木・祝)宮城県 darwin
2017年5月7日(日)東京都 東京国際フォーラム ホールC
2017年5月13日(土)福岡県 BEAT STATION
2017年5月14日(日)大阪府 なんばHatch
2017年5月19日(金)愛知県 芸術創造センター
渋谷サイファー Presents サイファー祭り
2017年3月18日(土)東京都 代々木公園けやき並木
2017年3月19日(日)東京都 代々木公園けやき並木
<出演者>
Zeebra / UZI / 太華 / 漢 a.k.a. GAMI / DARTHREIDER / KEN THE 390 / 晋平太 / DOTAMA /
関連商品
リンク
- 吉澤嘉代子 オフィシャルサイト
- ACE 公式(ラッパー) (@ACE0317) | Twitter
- ザ・プーチンズ[The Putins] オフィシャルサイト
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音楽ナタリー @natalie_mu
吉澤嘉代子、リアル同級生ACEとフリースタイルラップ&謎の寸劇 https://t.co/6AmUVOCaB6 https://t.co/hMRmyim50W