沖井は2004年のCymbals解散以降、イベントなどへの出演はあったものの、本格的なライブを行うのは今回のツアーが初めて。約5年8カ月ぶりのステージとあって、各会場には多くのファンが集まった。
ツアー全公演でフロントアクトを務めたLOTUS GUITARの演奏が終わり、主役の登場を心待ちにしたファンがざわめく中、沖井はハンチングを目深にかぶって登場。客席に深く頭を下げた沖井が、アンプのそばに立てかけてあったおなじみのリッケンバッカーを肩にかけると、客席からは大きな歓声が沸き上がる。ライブはまず、1stアルバム「EXAMPLE」のオープニングナンバー「Night of the Long Knives」で勢いよくスタート。沖井ならではの暴れ回るベースラインが会場を震わせ、多少の緊張ムードに包まれていたUNITの空気を一気にほぐした。
今回のツアーでは、FROGの作品の多くに参加している青野りえ(AOYAMA)がボーカルを担当。さらに新井仁(NORTHERN BRIGHT)もボーカルとギターで参戦し、骨のある歌声を届けてくれた。ちなみに2ndアルバム収録曲「Here Comes the Sun」は、沖井がCymbals解散後すぐに作った楽曲だが、この曲はもともと新井の歌う姿をイメージした曲なのだという。
MCの時間には、こちらも以前と変わらぬ“沖井節”を遺憾なく発揮。脱線に脱線を重ね、ゆっくりと歯止めがきかなくなる自らのトークを「ロバに乗っている」と表現し、その後のMCでも何度となく“ロバ”を出現させ、客席をゆるい笑いで包んだ。
この日のステージでは、爆発的な盛り上がりを見せたアンコールの「Gangsters」まで、合計14曲を披露。FROGはすでに3rdアルバムの構想も練っているとのことで、沖井は舞台上で次のライブに対する意欲も語っていた。今回のツアーを観逃したファンは、次のアクションに期待しておこう。
セットリスト
01. Night of the Long Knives
02. GREEDY
03. METAMORPHOSIS
04. Moustache & Beard
05. Here Comes the Sun
06. 時代遅れの男
07. flow
08. Hungry Girl in Summer
09. Peace in Our Town
10. 聖者の日々
11. DIVER
12. Amphibian Ark
13. Talking to a Brick-Wall
14. Gangsters
関連商品
タグ
リンク
- OKIIREIJI OFFICIAL WEBSITE
- FLOGS the BLOG
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
西藤"フランソワ"洛陽 @Gitlas
沖井礼二の動くリッケン健在!FROG東名阪ツアー大成功 - 音楽ナタリー http://t.co/Glf7RifMkt // リッケンバッカー言うたら沖井のおっちゃんやね