the pillowsのハタチを祝う初の武道館公演でファン感涙
2009年9月17日 20:55 2
彼らの特別な1日を祝うべく、開場前から武道館の前には多数のファンが殺到。物販コーナーにできた行列は武道館の敷地をはみ出すほどに長く伸び、この日のステージに対する人々の期待の高さを感じさせた。
3本の剣が重なり、the pillowsのロゴマークになるというCGムービーのあとで、幕が下りて1曲目の「Thank you, my twilight」がスタート。続く「MY FOOT」では一体となったファンのジャンプが会場を揺らし、「NO SURRENDER」では会場中からコールが響き渡るなど、バンドも観客もオープニングからフルスロットルでライブに臨んだ。
山中さわおは最初のMCで「今朝、目を覚ましたら20年経っていました。まだ夢の中にいるようだ。いい夜にしたい」と、その瞬間の心境を吐露。撮りおろし映像をたっぷり使用した、これまでのthe pillowsのライブでは例がないほどの演出が、力のこもった彼らの演奏を一層ドラマチックに彩った。
「こういう日なんで、昔の懐かしい曲もやります」といって演奏されたのは、彼らがTHE BEATLES的なサウンドを志向していた最初期の「90'S MY LIFE」「僕はかけら」といったナンバー。その後も、結成日を表す数字「19890916」から武道館当日を表す「20090916」までカウントアップする映像が印象的だった「1989」や、大合唱が沸き起こった「Funny Bunny」、涙をためながらステージを見つめる人も続出した「ストレンジカメレオン」、そしてヒット中の最新シングル「雨上がりに見た幻」など新旧を織り交ぜた代表曲が続き、会場は大歓声の連続となった。
「ここは途中なんだって信じたい!」という「ハイブリッドレインボウ」での叫びで、バンドの20歳を祝うライブの本編は終了。しかし終演を告げるBGMが流れようともアンコールの拍手は鳴りやまず、それに応えてトリプルアンコールまで飛び出し、この日は最終的に全28曲が演奏された。
アンコールを受けてメンバーが登場すると、彼らに向けてファンが叫んだ「ありがとう!」という声が会場のあちこちから響き渡った。さわおは「長い間、音楽業界の端っこで流行りもしない音楽を鳴らしていました。今日、武道館のステージに立って何かを成し遂げたんだったら……、もしそうなら……、俺はうれしいぞ!」と来場者に感謝の気持ちを伝えた。
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