堀込泰行、「エイリアンズ」レゲエアレンジも飛び出したアルバム発売記念ライブ

堀込泰行が12月12日に東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「堀込泰行LIVE 2016」を行った。

10月に最新アルバム「One」がリリースされたことを記念して行われた今回のライブでは、バンドメンバーに松江潤（G）、沖山優司（B）、伊藤隆博（Key）、北山ゆう子（Dr）を迎えて、「One」の収録曲を中心としたパフォーマンスが繰り広げられた。

グレーのジャケット姿で登場した泰行は、最新アルバムから「Wah Wah Wah」「Jubilee」の2曲を連投。次に「涙にあきたら」をバンドメンバーの見事なコーラスワークと共に届けると、セットリストについて「けっこうイベントとかでもう新曲やっちゃったんですけど、そんなに何度も来るほうが悪いんだ。今日初めて聴いた体でお願いします」と冗談交じりに話しファンを和ませた。さらに彼は□□□とのコラボ楽曲「バース・コーラス」をしっとりと歌い上げたあと、キリンジ時代のナンバー「エイリアンズ」をレゲエ調のアレンジで披露。「初の試みでどうなるかなと思ったんですけど、皆さん喜んでくれてありがとうございます。たまにこういった変化球やっていきます」と新しい挑戦への思いを語った。

泰行はメンバー紹介を済ませたのち、Instagramを新しく始めたことについて言及。「なかなか伸び悩んでます。最近もう疲れてきまして、若者の気持ちがわかりましたよ」と“SNS疲れ”を告白し、観客の笑いを誘った。中盤には「Round and Round」「クモと蝶」などが演奏され、6月発売の洋楽カバーアルバム「"Choice" by 堀込泰行」収録のロイ・オービソン「Oh Pretty Woman」のカバーでは、松江の豪快なギターソロに客席から歓声が上がった。続けて「One」に収録されているロックンロールナンバー「さよならテディベア」で会場の温度を高めた泰行は、「クレイジー・サマー」や「最後の週末」を立て続けに投下。ソロプロジェクトである馬の骨名義の楽曲「季節の最後に」で本編を締めくくった。

アンコールで再びステージに登場した彼は「こんなに自由でいいんだろうかと反省を踏まえつつ、重ね重ねありがとうございます」と観客に感謝の気持ちを伝え、「Waltz」をパフォーマンス。ラストには「銀砂子のピンボール」でギターソロを熱演し、大歓声の中ライブを終えた。

なお泰行は明日12月16日に「One」のアナログ盤をリリース。2月からは全国ツアー「HORIGOME,YASUYUKI LIVE TOUR 2017」を実施する。

※記事初出時、本文および公演情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。