シナリオアート、“Warm”と“Deep”の二面性で魅せたアコースティックナイト

シナリオアートが12月3、4日の2日間にわたって、東京・Galaxyにてアコースティックワンマンライブ「[Chapter #13]-Warm Night-＆-Deep Night-」を開催した。

2日間のライブは両日共2部構成で実施され、夕方公演は「-Warm Night-」、夜公演は「-Deep Night-」と銘打って行われた。2日目の「-Warm Night-」のステージではメンバーは白い衣装で登場。ヤマシタタカヒサ（B, Cho）はグロッケンシュピールやカホンなどを叩き、ハットリクミコ（Dr, Vo）はキーボードやパーカッションなど、普段のライブでは使用しない楽器も演奏してアットホームで柔らかなアンサンブルで会場を温めていく。クミコは序盤のMCで「皆様どうぞ温かく、自由に楽しんで帰ってください。最後までよろしくお願いいたします！」と観客に呼びかけ、ハヤシコウスケ（G, Vo, Programming）は「シナリオアートは夜の曲が多いので、夜についてのライブを構成してみました。優しい夜も怖い夜も含めて、最終的に温かいと思うんです」と述べた。「-Warm Night-」の本編の最後ではコウスケが「センカイヘ」を1人でパフォーマンス。アンコールでは「ブレーメンドリームオーケストラ」がにぎやかに奏でられた。

一方、「-Deep Night-」では黒を基調とした衣装に身を包んで観客の前に現れた3人。コウスケが「『-Deep Night-』ということで、夜がどんどん深くなるような世界を見せたいと思います。音とあなたのイメージだけで楽しんでください」と語った通り「-Warm Night-」から一転して、仄暗いステージでダークなムードの楽曲も奏でられた。終盤のMCでクミコは「月並みな言葉やけど、明けない夜はない。そんな言葉が好きです。夜明け前が一番暗いと思う。とてつもなく今が暗いなら、きっとすぐそのあとに夜が溶けて、希望の明日がやって来ます」と前向きな言葉を口にし、「ウォーターサイドフェアリー」へとつなげる。そして2日間にわたったアコースティックライブは「ハジメマシテ」でフィナーレを迎えた。

シナリオアート「[Chapter #13]-Warm Night-＆-Deep Night-」
2016年12月4日 Galaxy セットリスト

-Warm Night-

01. ナイトフライング
02. ワンダーボックス
03. ハロウシンパシー
04. ドリーミーラブストーリー
05. ハイスイコウノサキニ
06. トウキョウメランコリー
07. ポートレイトボヤケル
08. エポックパレード
09. ナイトレインボー
10. フユウ
11. ホシドケイ
12. センカイヘ
＜アンコール＞
13. ブレーメンドリームオーケストラ

-Deep Night-

01. ナイトスイマー
02. ウォーキングムーン
03. チェーンスモーク
04. ハロウシンパシー
05. ドリーミーラブストーリー
06. フユウ
07. カオティックダウナー
08. ジェリーフィッシュ
09. ハイスイコウノサキニ
10. ホシドケイ
11. ウォーターサイドフェアリー
＜アンコール＞
12. ハジメマシテ