PrizmaX 「いつかこの日のことだけは」“5人”で新たな表現見せた新木場の夜

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PrizmaXが昨日11月20日に東京・新木場STUDIO COASTにてワンマンライブ「PrizmaX Level4 いつかこの夜を思い出すだろう~Someday~」を行った。

PrizmaX(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)

PrizmaX(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)

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スティーヴン・スピルバーグ監督の新作映画「レディ・プレイヤー・ワン」(原題「Ready Player One」)の撮影のためグループを離れていた森崎ウィンが10月に復帰後、初のワンマンとなったこの日のステージは2部構成で実施された。1部はステージ上のスクリーンに映し出されるショートフィルムとPrizmaXのライブが融合する演出、2部は5人のパフォーマンスに焦点を当てた演出がなされ、メンバーはこれまでのPrizmaXのステージとは一味異なるライブで集まったホリック(PrizmaXファンの総称)を楽しませた。

PrizmaX(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)

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開演時刻を迎えると、スクリーンには東京・渋谷の雑踏が映し出される。ショートフィルムの主人公の男を演じるのは元カスタマイZの泉大智で、彼が岡本あずさ演じる初対面の女に「東京の街を案内してほしい」と声をかけると物語が動き出した。1曲目の「I want your love」のイントロが流れ出すと、ウィンが1人でステージに登場する。彼は優しい歌声でライブの幕開けを告げ、彼の声に誘われるように島田翼、福本有希、黒川ティム、清水大樹も姿を見せた。1曲目を終えると、5人は「抱きしめて行く」「Mysterious Eyes」を続けて披露。舞台上に置かれた3つの大きなボックスを効果的に使ったスタイリッシュなパフォーマンスで、オーディエンスを引き込んでいく。またショートフィルムの舞台が渋谷から六本木へと移ると、酔っ払いに絡まれた男と女を助ける青年役でティムと有希が登場し、ホリックは驚きの歓声を上げた。

続くパートでは「OUR ZONE」「Just Revolution」といった朗らかなナンバーがプレイされ、カジュアルな衣装に着替えた5人は声を上げたりクラップを誘ったりしながらオーディエンスを巻き込んでいく。彼らの熱演に応えるように「Just Revolution」ではホリックの大合唱が響いた。物語が進み、男と女が次第にお互いを理解しあっていく様子が描かれると、ウィンとティムは「春空」で甘いハーモニーを聴かせる。続くミドルテンポのラブソング「Never」では感情のこもった5人のダンスを、オーディエンスがじっくりと見つめていた。

物語がクライマックスに差しかかると、男と女に突然の別れが訪れる。女の前から突然姿を消した男が残したお礼の手紙には、彼が亡くなった彼女の思い出を追体験するために初めて上京したことと、最後の目的地が夢の島であることが書かれていた。フィルムには、男を追いかけるように女を説得する青年の役でウィンが登場。映像に合わせてステージ上では「Without You」が披露され、5人は物語の世界観を立体的に彩った。最後のチャプターでは夢の島で再会した男と女がキャンドルに火を灯して夜空を見上げる姿が描かれる。すると、PrizmaXの5人もキャンドルを持ってステージに現れ、物語を締めくくる楽曲として新曲「Someday」を初披露。公演のテーマソングとして製作されたこのミドルチューンを情感豊かに表現した5人は、静かに舞台袖へと姿を消して1部の幕を下ろした。

PrizmaX(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)

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幕間に流れた映像では、物語の随所に登場したメンバーの5人は仲間どうしだったことが明かされ、同じ男女の手助けをしていたことに驚きあう様子が映し出された。彼らがライブ会場へ向かって走り出し映像が終わると、第2部がスタート。5人は「Three Things」で会場後方のバルコニーに姿を見せてホリックを驚かせると、続く「FANTASISTA」では反対側のバルコニーに移動し、さらなる歓声を誘ってみせた。

メインステージへ戻ると、5人は「Ready」「Sing it!」といったポップチューンをつないだメドレーをドロップ。コミカルな振る舞いを存分に取り入れたダンスで、1部とはがらりと趣向を変えたステージを展開する。ティムがフロアに向かって「ガラッと変えていくけどついて来れるか!?」と呼びかけると、ホリックは大きな歓声を返した。MCでは大樹が「会いたかったよ!」と絶叫。ウィンは感慨深げに会場を見渡し「ただいま! ボーカルのウィンです!」と笑顔を浮かべていた。

PrizmaX(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)

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ディスコチューンの「UP<UPBEAT」では、ティムとウィンがフェイクを利かせた遊び心あふれるボーカルでオーディエンスを楽しませる。ダンサーソロのパートでは、後方のスクリーンにメンバーが写真加工アプリ「SNOW」で撮影したセルフィー動画が映し出されてファンの黄色い悲鳴を誘った。「Pleasure」の振り付けで会場が一体となると、ライブはクライマックスへ。最後の曲を前に、大樹は「僕らの曲が少しでも皆さんの心に刺さるように演出しました。みなさんの表情を見て、僕らすごく満足しています」と言葉に充実感をにじませる。ティムはひさびさだったウィンとのツインボーカルについて「やっぱり、ウィンがいてこそ自分もパワーを発揮できるというか。ウィンを見てるとどストレートだし、やりきるし……本当にカッコよくて。なんの恐れもなく、この舞台に立つことができました」と思いを明かした。

PrizmaXのライブの様子。(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)

PrizmaXのライブの様子。(Photo by Kenichi Sasamori / Shigeo Kosaka)[拡大]

また翼は「僕ら、みんなのおかげでここに立って、ダンスを踊ることができています。もしかしたら、いつかみんながプリズのことを忘れちゃう日が来るかもしれない。けど、『いつかこの日のことだけは思い出してくれたらうれしいな』って、そんな思い入れをもってライブをやりきることができました」と真摯に語った。有希は「俺はこの中の1人でもいなくなったら悲しい」と切り出すと「みんなのこと彼女だと思ってるから。男性諸君も俺の彼女だよ? この関係性が続くようにがんばっちゃうから、ずっと僕らを見ててね? わかった? いい子!」と言ってざわめき交じりの歓声を誘う。最後にウィンは「8カ月ぶりのライブで、『受け入れてくれるかな?』なんて不安にもなったけど、ライブをしながら『僕のホームはここなんだな』って思いました。プリズあっての森崎ウィンだから、離れたりしないし……ホリックがいる限りPrizmaXはなくならないので、末永く僕らをよろしくお願いします!」と力強く呼びかけた。5人は最後に、新曲「Someday」を再びパフォーマンス。優しい笑顔を向けながらこの曲を歌い踊り、ステージをあとにする。彼らがステージを去ると、ホリックは温かく長い拍手を5人に向けて送っていた。

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PrizmaX「PrizmaX Level4 いつかこの夜を思い出すだろう~Someday~」
2016年11月20日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. I want your love
02. 抱きしめて行く
03. Mysterious Eyes
04. OUR ZONE
05. Just Revolution
06. If you
07. 春空
08. Never
09. Without You
10. Truth
11. Someday
12. Three Things
13. FANTASISTA
14. Let’s prove it!!
15. Ready
16. Sing it!
17. REBORN
18. UP<UPBEAT
19. Pleasure
20. Someday

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