新ユニットにラップバトル！SUPER★DRAGON、進化見せた2ndワンマン

SUPER★DRAGONが昨日3月19日に東京・UNITにてワンマンライブ「SUPER★DRAGON EMOTION TOUR～tool.1～」を実施した。

この日の公演は彼らにとって2度目のワンマンライブ。昼夜の2部にわたって実施されたステージには、2部ともに満員のファンが駆け付けた。この記事では2部の公演の模様をレポートする。

オープニングでメンバー紹介VTRが舞台上に映し出されると、次の瞬間けたたましいサイレン音が会場に響き渡る。パトランプの赤い灯が光る中、9人はステージに登場。彼らは1曲目の「WILD BEAT」で息の合ったフォーメーションダンスを踊り観客の目を惹き付ける。続く「BAD BOY」ではジャン海渡がトリッキーなラップでフロアを盛り上げた。2曲を終えると彼は「もう、この時点で最高だね！」と興奮の表情で語り「調子はどう？ まだまだ盛り上がっていけますか！」とオーディエンスの声を求めた。

ここでメンバーは自己紹介を行い、古川毅は「僕たち最高のパフォーマンスをするので、付いて来てください！」と意気込みを見せる。彼の「代官山！ 騒ぐ準備はできてんのか!?」という言葉とともにドロップされた「BIG DIPPER FEAT. UKON ICHIKAWA」では、メンバーが拳を突き上げるたびにオーディエンスも力強く手を掲げた。

ライブ中盤には新たなグループ内ユニットの登場や1月の初ワンマンにはなかったパフォーマンスで、ファンに進化を見せつけた9人。まずは初ワンマンのときにお披露目された田中洸希、伊藤壮吾、池田彪馬、松村和哉、柴崎楽による「サンダードラゴン」がパワフルに「INAZUMA」を披露し、鉄道マニアの伊藤は「俺ら“9両編成”だけど、もう5両と4両に切り離してよくない？」と言ってみせる。すると古川、ジャン、志村玲於、飯島颯の4人が登場。ジャンのヒューマンビートボックスに合わせ、古川が「俺ら怒ってるよ」とサンダードラゴンへのDisを繰り広げ、舞台上は“バトル”に突入した。古川に対抗した田中は「俺が本物見せてやるよ」と松村のヒューマンビートボックスに乗せ高速ラップでアンサーを返す。志村はブレイクダンスでサンダードラゴンを圧倒し、池田はキレのあるダンスでこれに対峙した。飯島がバック転を披露するなど大盛り上がりの展開をみせたバトルは、柴崎が客席に一輪の花を投げ入れるダンスパフォーマンスで幕引き。ここでステージに残ったのは古川、ジャン、志村、飯島の4人で、彼らは切ない恋心を歌ったバラード調のミディアムチューン「MIKAZUKI」をしっとりと歌い踊る。ジャンはこの4人のユニット名は「ファイヤードラゴン」であることをファンに伝え、古川は「年上の4人だから、大人なところを見せていこうかなと思います」と語った。

ペンライトを消すようにというアナウンスが流れると、9人は暗転したステージに整列。彼らが始めたのは両手に持った懐中電灯をリズミカルに明滅させるライトパフォーマンスで、重低音が響く楽曲にあわせて9人が操る目まぐるしい光の動きに観客は大きな歓声を上げた。ラストナンバーの前のMCではジャンが「最初のワンマンから数カ月で2度目のライブができて、これだけのお客さんに声援をもらえて、最高ですよね」と喜びをあらわにする。本編ラストに届けられたのは「+IKUZE+」。9人と観客はタオルを振り回して盛り上がり、ジャンは「もっと声出せるだろ！」とコール＆レスポンスで会場をひとつにした。

アンコールの声に応じてステージに戻った彼らは「KITTO→ZETTAI」を披露。池田と古川は力強いハーモニーを響かせ、志村と柴崎は肩を抱き合いながら笑顔でフロアを見つめた。パフォーマンスを終えると志村は「よっしゃあ！ めっちゃ最高、超気持ちいい！」と充実感をにじませ、古川は「2ndワンマンを終えられて、安心と寂しい気持ちが入り混じってる」と思いを伝える。ジャンは「MIKAZUKI」を歌唱中、気持ちが入り過ぎて涙が出そうになったことを明かし「みんなを泣かせるくらいのパフォーマンスがしたいね」と語った。ここで8月に東京・ステラボールで3rdワンマンが実施されることがサプライズ発表され、晴れやかなムードの中でライブは終幕。飯島は「これからもSUPER★DRAGONに付いて来てください！」と呼びかけてステージをあとにした。