fox capture plan結成時からの目標達成！リキッドで弦入りワンマン

fox capture planの全国ツアー「fox capture plan LIKE A BUTTERFLY TOUR」の東京公演が12月11日に東京・LIQUIDROOMにて開催された。

2015年の初めに、年内に3枚のアルバムをリリースし、LIQUIDROOM単独公演を実施すると発表していたfox capture plan。バンドが結成当時から目標にしていた会場には、この日を待ち望んだファンが大勢詰めかけ、ステージにもストリングスが初導入されるなど、観客、メンバーともに気合い十分な様子が見受けられた。

チェロ、ビオラ、バイオリン2名からなるストリングス隊を従えて冒頭の5曲を送ったfox capture plan。岸本亮（Key）は「ありがとうLIQUIDROOM！ やっぱ東京盛り上がるね！ ホームって感じ」と笑顔を見せる。メンバー3人のみの編成になって以降は、菊地成孔（Sax）が音源に参加した「混沌と創造の幾何学」をトリオバージョンで、バンド初のクリスマスソング「Christmas comes to our place」を井上司（Dr）がスレイベルを鳴らしながら送り、今年発表したミニアルバム「UNDERGROUND」、カバーアルバム「COVERMIND」、フルアルバム「BUTTERFLY」という作品群から多彩な楽曲を届けた。

本編ラストスパートは、「疾走する閃光」「Supersonic」など人気の高いナンバーの応酬。再びストリングス隊が入って「Attack on fox」「RISING」でクライマックスを迎える頃には3人の演奏も一層冴えわたり、イスに座っていた岸本や井上は立ち上がって熱いパフォーマンスで魅せる。それに呼応してフロアからも興奮の手拍子が起こった。

アンコールでは、メンバーを代表して岸本が「4年前に初ライブをやったとき『LIQUIDROOMでワンマンできるようになりたい』って半分冗談で言ってたので、まさかできるなんて皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」とバンドを支持し続けたファンにお礼を述べる。最後は、その初ライブでもラストチューンとして披露した「Hyperballad」。場内が穏やかな感動に包まれてメモリアルなライブは終幕を迎えた。

なおfox capture planは、12月19日（土）放送のNHK BS1「超人たちのパラリンピック」の音楽を担当していることを発表。大みそかは東京・JZ Bratでの年越しイベント「渋谷 JAZZ JUNGLE × Playwright -New Year Countdown vol.11-」に出演する。