ゲスの極み乙女。横アリで1万2000人を前にインディーズ盤再現

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ゲスの極み乙女。が初のアリーナツアー「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」の最終公演として、昨日10月14日に神奈川・横浜アリーナで1万2000人のファンを前にライブを行った。

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)

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「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)

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この日のライブは、同日に発売されたニューシングル「オトナチック / 無垢な季節」の表題曲「無垢な季節」からスタート。広い空間に映えるスケールの大きなサウンドと迫力のある演奏で、彼らは一瞬にして会場の雰囲気を自分たちの独特な世界観に取り込んだ。彼らは序盤から「私以外私じゃないの」「ロマンスがありあまる」といったヒットチューンを惜しげもなく連発。楽しそうに笑顔でアイコンタクトを取りながら、4人が次々に自分の見せ場を作っていく。

「スレッドダンス」を歌い終えるとメンバーは1人ずつステージから退場し、最後にほな・いこか(Dr)がドラムソロを叩き終えたところで、ステージ両側のビジョンに突然「もしもHEROのバーをゲスの極み乙女。がやっていたら」と題した映像が流れ始めた。この映像はドラマ「HERO」で田中要次が演じていたバーのマスター役をメンバー4人が交代で演じ、「あるよ!」という決めゼリフを言うというもの。最後に川谷絵音(Vo, G)が映像中で「横浜アリーナのお客さんにプレゼントが、あるよ」と言うと、初公開となる「無垢な季節」のミュージックビデオのフルバージョンが上映された。

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)

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映像コーナーが終わって再びメンバーがステージに登場し「猟奇的なキスを私にして」を始めると、ステージの上に設置された4枚のLEDパネルが各メンバーの姿を映し、照明の演出も一段と華やかに。メンバーもテンションを緩めることなく熱いセッションを展開していく。

MCで彼らは、休日課長(B)が会社勤めをしていた当時、職場にバンド活動がバレて上司である課長から「おまえ課長なんだって?」と言われた話や、仕事の関係で水曜の夜しかバンド練習をすることができないうえに休日課長だけ2時間近くかけてスタジオに通っていたため、仕事を辞めるまでの1年間は水曜夜の睡眠時間が2~3時間だったエピソードなどを感慨深げにトーク。川谷は当時の休日課長について「普段は特に尊敬とかしてないけど、そのときはすげえなって思ってた」と振り返り、ほな・いこかは「休日課長の話、心の底からどうでもいい」と吐き捨てた。

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)[拡大]

「餅ガール」でステージから客席に向けて銀テープが発射され、さらに川谷、課長、ちゃんMARI(Key)がオーディエンスに餅を撒くと会場は大騒ぎに。川谷の「最後に踊りませんか?」という声を合図に「キラーボール」がスタートすると、観客のテンションは急上昇する。ラストに川谷が「横アリ最高!」と叫び、熱狂のうちにライブ本編は終了した。

アンコールでメンバーがステージに戻るなり、川谷は「今日初めてやる新曲をしてもいいですか?」と言って、ほな・いこかのボーカルパートを含む新曲を初披露。オーディエンスは初めて聴く曲にも関わらず、腕を振り上げながら興奮に沸いていた。その後「ノーマルアタマ」で合唱が起こり、会場が一体感に包まれる中アンコールは終了。再びメンバーはステージから去った。

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)

「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:橋本塁 / SOUND SHOOTER)[拡大]

これで公演が終わったかに見えたそのとき、ステージ両側のビジョンにメンバー4人がライブの感想を語り合っているLINE風のトーク画面が映し出された。ここで川谷は「何かやり残したことがあると思う」「横アリのライブで、逆にインディーズ時代のことを思い出してた」と語り出し、インディーズデビュー作である2013年3月発売のミニアルバム「ドレスの脱ぎ方」をこれから全曲演奏することを提案。意外な展開に喜ぶ観客を前に、彼らはこれまで一度もライブで演奏したことがないという「ゲスの極み」を含む全5曲を演奏した。「momoe」ではNabowaの景山奏がギタリストとして参加。ラストの「ドレスを脱げ」ではメンバー全員がこの日一番のテンションで暴れ、オーディエンスの大合唱が沸く中、天井からは大量の“10億円札”が舞い落ちた。

その後ビジョンには、メンバー4人がソファに座ってアイスキャンディを食べながらくつろいでいる映像が流れ出した。映像で川谷は、10月18日に千葉・千葉LOOKで行われるライブイベントにゲスの極み乙女。が出演することを急遽発表。会場が騒然とする中、全23曲に及んだライブは幕を下ろした。

なおこのライブの様子はスペースシャワーTVにて2016年1月に「ゲスの極み乙女。ワンマンツアー『ゲスチック乙女~アリーナ編~』」として放送されることが決定。詳しい放送日時は後日発表となる。このほかスペースシャワーTVでは10月18日(日)22:00と10月29日(木)21:00から、スペシャ公式アプリで配信中のコンテンツ「密着!ゲス最前線!!」をまとめてオンエア。彼らの活動に密着し、MVの収録現場やツアーの裏側などに迫る。

また、今回のライブで初披露された「無垢な季節」ミュージックビデオのフルバージョンは、現在バンドのYouTube公式チャンネルでも公開されている。

この記事の画像・動画(全6件)

ゲスの極み乙女。「ゲスチック乙女 ~アリーナ編~」
2015年10月14日 神奈川県 横浜アリーナ セットリスト

01. 無垢な季節
02. 星降る夜に花束を
03. パラレルスペック(funky ver.)
04. 私以外私じゃないの
05. ロマンスがありあまる
06. だけど僕は
07. スレッドダンス
08. 猟奇的なキスを私にして
09. デジタルモグラ
10. サイデンティティ
11. ホワイトワルツ
12. オトナチック
13. Ink
14. 餅ガール
15. アソビ
16. キラーボール
<アンコール>
17. 新曲
18. ノーマルアタマ
<ダブルアンコール>
19. ぶらっくパレード
20. モニエは悲しむ
21. ゲスの極み
22. momoe
23. ドレスを脱げ

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奏映a.k.a.にこちゃん୨୧⑅*💐🍸 @kanaeitas0

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うわあああいいなああああ

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