BIGMAMA史上最長ツアーが終幕、半年かけて探した“花嫁”はハリセンボン春菜

BIGMAMAが昨日10月10日に東京・Zepp Tokyoにてワンマンツアー「The Vanishing Bride Tour 2015 ～消えた花嫁を探せ！～」の千秋楽公演を開催した。

4月に神奈川・Yokohama Bay Hallにて開幕した「The Vanishing Bride Tour 2015 ～消えた花嫁を探せ！～」。2月リリースのアルバム「The Vanishing Bride」を携えて行われたこのツアーはBIGMAMA史上最長の単独ツアーで、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」「SWEET LOVE SHOWER」などの夏フェスへの出演を挟みつつ、6カ月にわたって実施された。

開演時刻となりアルバムの1曲目「The Vanishing Bride」が流れ出すと、ステージに金井政人（Vo, G）、柿沼広也（G, Vo）、安井英人（B）、リアド偉武（Dr）、東出真緒（Violin）が登場。全国各地を回り、ホームである東京に戻ってきた彼らは「Flameout」で勢いよくライブの口火を切った。5人は序盤から「Swan Song」「I Don't Need a Time Machine」など人気曲を畳みかけ、フロアを一気に沸騰させる。

金井は「ただいま！」と叫び、「今日はいろんなところから来てくれてるのかな？ 大阪？ 福岡？ みんな大正解！ 間違いないからな！ 今日は我々BIGMAMAがZepp Tokyoを宇宙一素敵な場所に変えてみせます！」と宣言。バンドは「ワンダーラスト」の強靭なビートで観客を踊らせると、「Mr. & Mrs. Balloon」では盛大なシンガロングを巻き起こし、会場の一体感を強固なものにしていく。フロアにクラウドサーファーが続出した「the cookie crumbles」からなだれ込むように始まった「Frozen Diamond～漂う宝石～」では、柿沼がギターソロを高らかに鳴らし、オーディエンスの高揚感を煽った。

中盤では観客と金井の歌声が溶け合い、温かなハーモニーを生み出す「Lovers in a suitcase」、力強いリズムを軸に美しいメロディを紡ぐ「Royalize」「かくれんぼ」など、BIGMAMAの真骨頂と言えるナンバーが続く。「A KITE」では赤い糸を模したレーザーが場内に張り巡らされ、楽曲の世界観とリンクした演出がオーディエンスを魅了した。「No.9」を経て、本編はミラーボールが反射する光が星空のように輝いた「Sweet Dreams」でフィニッシュ。大歓声に見送られながら5人はステージを下りた。

アンコールは「懐かしい曲を」という金井の紹介からデビュー作「short films」収録の「look at me」で幕開け。予想外の選曲に観客は狂喜乱舞し、フロアのいたるところでモッシュが巻き起こった。2曲歌い終えたところで金井はツアーのサブタイトル「消えた花嫁を探せ！」の“消えた花嫁”が見つかったことを報告する。すると舞台袖からウエディングドレス姿の近藤春菜（ハリセンボン）が登場し、客席がざわめいた。BIGMAMAメンバーは春菜に次々とボケをかまし、その都度彼女は「角野卓造じゃねえよ！」「シュレックじゃねえよ！」と答える。春菜は「消えた花嫁でーす！」と自己紹介し「花嫁として来たからには誰の花嫁になるのかっていう話ですよ」と語ったが、男性メンバーの間でたらい回しにされてしまい、最終的に金井が「春菜さんはみんなの春菜さんだから！ みんなの花嫁だから！」と言ってこのやり取りを着地させた。その後BIGMAMAは「until the blouse is buttoned up」を披露。春菜も一緒にタオルを掲げ合唱に参加し、会場はアットホームな雰囲気に包まれる。最後に演奏された「MUTOPIA」では、金井が「お台場の夜の向こうへcrusing」とZepp Tokyoバージョンの歌詞で歌い上げ、会場の盛り上がりをピークに導いた。約半年間にわたって行われてきた「The Vanishing Bride Tour 2015 ～消えた花嫁を探せ！～」は無事に“花嫁”が見つかったところで大団円を迎えた。

BIGMAMAは明日10月12日に東京・新木場STUDIO COASTにて、ツアーの“二次会”と称したワンマンライブを開催。この日の公演では観客のリクエストを基にしたセットリストでパフォーマンスが行われる。