テレフォンズ、POLYSICS、BIGMAMAら“仲間”が作り上げた「UKFC」大団円

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8月18、19日に東京・新木場STUDIO COASTにて、UK.PROJECT主催のライブイベント「UKFC on the Road 2015」(以下UKFC)が開催された。この記事では2日目公演の模様をレポートする。

the telephones(Photo by Yuki Kawamoto)

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しもっきー(a.k.a.自称下北沢の守り神)(Photo by AZUSA TAKADA)

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「交流と発展」をテーマに掲げた開催5年目の「UKFC」。この日はthe telephonesをはじめとするUK.PROJECT所属のアーティストに加え、downyORANGE RANGEキュウソネコカミがゲスト出演しイベントを盛り上げた。

武藤昭平 with ウエノコウジ(Photo by AZUSA TAKADA)

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2日目はUK.PROJECTの遠藤幸一社長いわく“ピカピカの新人”武藤昭平 with ウエノコウジがFUTURE STAGEでイベントを開始させる。彼らは楽器を抱えて椅子に腰を下ろすやいなや「50を前にしてFUTURE STAGE。未来を背負っていこうかと」「ピカピカというか、どっちかというとシワシワの新人だよ」と軽妙なトークで会場を笑わせ、「ビートニク・ピエロ」を演奏し始めた。2人は観客にクラップを求めると、そのリズムに乗って「ブエナ・ビスタ」を軽快に届ける。ウエノはMCで「1993年にね、初めてレコード出してくれたのがUK.PROJECTなんですよ」とTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代のことを振り返り、「あれから22年、POTSHOTの金で社屋を建てて……」と笑った。その後2人は今年4月に発表したアルバム「STRANGERS」より「ワルチング・マチルダ」、役者としても活躍する武藤が小芝居を交えて歌った「レッツ・ブーズ・イット」を披露し出番を終えた。

POLYSICS(Photo by Yuki Kawamoto)

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POLYSICSは「Introduction!」の演奏を経て、キラーチューン「シーラカンス イズ アンドロイド」で一気にフロアを熱狂させる。ハヤシ(G, Vo, Syn, Programming)はヤノ(Dr, Vo)が繰り出す高速ビートに乗って、「TOISU!」と叫びながらアクセル全開で観客を煽りまくり、フミ(B, Vo, Syn)も髪を振り乱しながらグルーヴィなベースを鳴らす。MCでハヤシは「『UKFC』2日目! 始まったぞー! やべーぜ! やべーぜ!」と話し始め、事前に行われた大トリを決めるツイスターゲームで優勝したにも関わらずthe telephonesに大トリを譲ったと自慢気に話す。するとフミは「何自分で株あげようとしてるの?」と突っ込み、観客たちは大笑いしていた。彼らは最新アルバム「HEN 愛 LET'S GO! 2 ~ウルトラ怪獣総進撃~」収録の「怪獣殿下~古代怪獣ゴモラ登場~」で後半戦をスタート。そして「MEGA OVER DRIVE」や「How are you?」などを畳み掛け、全10曲を演奏してステージを下りた。続くHelsinki Lambda Clubは「All My Loving」「ユアンと踊れ」「Lost in the Supermarket」で躍動感のあるパフォーマンスを見せ、オーディエンスの心を掴む。ノスタルジックな「しゃれこうべ しゃれこうべ」で観客を酔わせたあと橋本薫(Vo, G)は「愛を込めて歌います」と語り、バンドは最後に「シンセミア」を力強く披露した。

キュウソネコカミ(Photo by Yuki Kawamoto)

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キュウソネコカミがリハーサルを行っている最中、ヤマサキセイヤ(Vo, G)はHelsinki Lambda Clubの本番中に音を出してしまったことを謝罪したあと「All My Loving」の一節を歌い観客を沸かせる。そのまま本番に入り「ウィーワーインディーズバンド!!」が投下されると、ヤマサキは「Twitterで『UKFCにキュウソネコカミなんかいらん』って書かれてたけど……BIGMAMAの金井王子に呼ばれて、断るわけないやろがー!!」と叫び声を上げる。「伝統芸能」でヤマサキは演歌歌手風のスパンコールジャケットを身にまとって登場し、オーディエンスから笑いと喝采を浴びた。MCで彼はUK.PROJECTの遠藤社長の娘がキュウソのファンだと明かしたのち「the telephonesが稼いだお金が社長に渡って、社長から娘さんに渡って、娘さんがキュウソのグッズを買って俺らに還ってくる! 素晴らしいUKFCー!!」とユーモアたっぷりに言い放った。キュウソはその後も「DQNなりたい、40代で死にたい」や「ビビった」をアグレッシブなパフォーマンスで届け、終始ファンを楽しませた。

downy(Photo by Yuki Kawamoto)

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the telephonesのリクエストで「UKFC」に初出演したdownyは一体感のある演奏で会場に高揚感をもたらした「春と修羅」、ダウナーな雰囲気をまとった「左の種」、変拍子が印象的な「曦ヲ見ヨ!」など、轟音のバンドサウンドをVJの石榴による鮮やかな映像の演出とともに場内に届ける。彼らは最後にメロディアスな「猿の手柄」を演奏し、ステージを去った。FUTURE STAGEに登場したodolは、森山公稀(Piano)の美しいピアノの旋律に導かれるように「あの頃」を演奏。その後バンドはミゾベリョウ(Vo, G)のエモーショナルな歌声と井上拓哉(G)のギターが共鳴し合った「ふたり」、垣守翔真(Dr)が刻むタイトなビートにShaikh Sofian(B)のうねるベースラインが絡み合うスリリングな「欲しい」とアルバム「odol」収録のナンバーを披露。ラストに「生活」を情熱的にプレイして出番を終えた。「ナイトダイビング」で演奏をスタートさせたpollyは、越雲龍馬(Vo, G)の優く包み込むような歌声に、飯村悠介(G)と高岩栄紀(Dr)がさわやかなコーラスを重ねる。その後バンドは丁寧なアンサンブルでしっとりと聴かせた「アマツブニアカ」、ループするフレーズが印象的な「雨の魔法が解けるまで」を経て、ラストの「知らない」へとつないだ。越雲はリバーブのかかった声で幻想的に楽曲を彩り、ギターのフィードバック音を残したままステージをあとにした。

ORANGE RANGE(Photo by Yuki Kawamoto)

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ORANGE RANGEは「JIN JIN」「お願い!セニョリータ」「イケナイ太陽」と立て続けにサマーアンセムを投下してオーディエンスを踊らせる。HIROKI(Vo)は「今日という限られた時間の中で、『ありがとう』だったり『愛してる』っていう言葉を伝えていくのが大事なんじゃないかなって思っております」と語り、「次の曲、花びらのように散りゆく中で……」とヒットナンバー「花」を歌うそぶりを見せて歓声を浴びる。しかし彼は突如「SUSHI食べたい!」と叫び、寿司ネタを歌詞に取り入れたダンサブルな「SUSHI食べたい feat. ソイソース」へとつないでファンを盛り上げた。「来年はUK.PROJECTの一員として『UKFC』に参加したい。皆さん、嫌でも盛り上がってるフリをしてください」との冗談交じりのHIROKIの願いから、バンドはライブ終盤に「Insane」「チェスト」「キリキリマイ」とアッパーチューンを畳み掛けていった。SPiCYSOLはAKUN(G, Cho)が弾く清涼感のあるイントロから「AWAKE」を披露。KENNY(Vo, G)が「最高に夏のチューンを持ってきたので最後まで楽しんでいってください」と口にすると、バンドは「Around The World」をプレイした。PETE(Trumpet, Cho, Key)のトランペットの音色が印象的な「SKA」「PABUK」では会場中で色とりどりのタオルがぐるぐると回される。5人はラストに「Hello Swallow」を別れを惜しむように届け、ステージを下りた。

BIGMAMA(Photo by Yuki Kawamoto)

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真っ赤な照明で照らされたFRONTIER STAGEに現れたBIGMAMAは、白いアコースティックギターを掲げた金井政人(Vo, G)の「UKFC! まだまだ行けるよね?」という言葉を合図に「No.9」でライブを開始する。その後バンドはクラウドサーファーを続出させた「荒狂曲“シンセカイ”」、パワフルなビートでフロアを大きく上下させた「Swan Song」など、ライブアンセムを連発。終盤のMCで金井は、常連組のリクエストでイベントに出演したdowny、ORANGE RANGE、キュウソネコカミに感謝の気持ちを述べる。そして彼は「until the blouse is buttoned up」を歌う前に「今日だけはthe telephonesのために歌おうと思います。僕らは今日素晴らしい景色を作って、これからももっといい景色を作り続けて彼らの帰りをいつまでも待っていたいと思います」と、これまでに5回開催されてきた「UKFC」で常にステージを共にしてきた仲間の活動休止について言及。彼の煽りによって観客はthe telephonesのために無数のタオルを掲げて美しい光景を作り上げた。その後5人は9月2日にリリースするニューシングル「MUTOPIA」よりダンサブルな表題曲を披露。大盛り上がりのうちに出番を終えた。

ウソツキは竹田昌和(Vo, G)の「僕とあなたの歌です」という言葉からじゃんけんをモチーフにした「ピースする」を披露。伸びやかなアンサンブルと竹田の柔らかい歌声が会場全体に広がっていく。ダンスナンバー「旗揚げ運動」では旗揚げゲームを取り入れた歌詞に観客が反応し、手を挙げて楽曲を楽しむ様子も。吉田健二(G)による汽笛の音を模したおなじみのギターサウンドから、バンドはラストに「新木場発、銀河鉄道」を演奏してFUTURE STAGEのアクトを締めくくった。

the telephones(Photo by Yuki Kawamoto)

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2日間の大トリを務めるthe telephonesはミラーボールが煌々と輝くFRONTIER STAGEに登場し、「I Hate DISCOOOOOOO!!!」でライブを開始。続いて彼らはUK.PROJECT内のレーベルDAIZAWA RECORDSから唯一発表した作品「Love & DISCO E.P.」より「RIOT!!!」を披露し、アグレッシブなサウンドでオーディエンスを熱狂させた。石毛輝(Vo, G, Syn)は「『UKFC』は今年で5年目です。いつもたくさんの人が来てくれてうれしく思っています。俺たちthe telephonesはまず感謝しなきゃいけない人がいるんですよ。おわかり?」と観客に呼びかけると、フロアの至るところから「TOISU!」と声が上がる。それを受けた石毛は「そう、ハヤシさんの男気を感じて最高のライブをするんでよろしく!」と意気込み、4人は「Keep Your DISCO!!!」「Monkey Discooooooo」を渾身のプレイで届けた。「Urban Disco」ではハヤシがスペシャルゲストとして登場し、ギターでバンドの演奏に参加。「UKFC」ならではのコラボレーションに観客は歓喜し、フロアはこの日一番の盛り上がりを見せた。そして本編は最新アルバム「Bye Bye Hello」収録の「Something Good」を経て、石毛の「本当にありがとう! 『UKFC』は永遠だぜ!」という言葉をもって幕引きとなった。

アンコールを受けて再びステージに現れた石毛は「これまで(11月3日で)活動休止する実感がなかったんですけど、今日ちょっとその実感が湧いてきてなんとも言えない気持ちです。本当にみんなありがとう」と感慨深げに口にする。その様子をじっと見つめるオーディエンスに向けて「最後は愛とDISCOを叫ぼうぜ!」と明るく呼びかけ、ラストナンバー「Love & DISCO」へ。曲が始まるとカラフルなバルーンが客席に放たれ、ステージには「UKFC」の出演者たちが続々登場。そして出演者たちは最後に客席をバックに記念撮影を行い、「UKFC on the Road 2015」は大団円を迎えた。

この記事の画像(全32件)

UKFC on the Road 2015
2015年8月19日 新木場STUDIO COAST セットリスト

武藤昭平 with ウエノコウジ

01. ビートニク・ピエロ
02. ブエナ・ビスタ
03. ワルチング・マチルダ
04. レッツ・ブーズ・イット

POLYSICS

01. Introduction!
02. シーラカンス イズ アンドロイド
03. Shout Aloud!
04. Dr Pepper!!!!!
05. Let's ダバダバ
06. 怪獣殿下~古代怪獣ゴモラ登場~
07. MEGA OVER DRIVE
08. How are you?
09. Hot Stuff
10. BUGGIE TECHINICA

Helsinki Lambda Club

01. All My Loving
02. ユアンと踊れ
03. Lost in the Supermarket
05. メサイアのビーチ
06. しゃれこうべ しゃれこうべ
07. シンセミア

キュウソネコカミ

01. ウィーワーインディーズバンド!!
02. MEGA SHAKE IT !
03. ファントムヴァイブレーション
04. Scary song
05. 伝統芸能
06. DQNなりたい、40代で死にたい
07. ハッピーポンコツ
08. ビビった

downy

01. 葵
02. 春と修羅
03. 時雨前
04. 黒
05. 左の種
06. 曦ヲ見ヨ!
07. 弌
08. 猿の手柄

odol

01. あの頃
02. 飾りすぎていた
03. ふたり
04. 欲しい
05. 17
06. 生活

polly

01. ナイトダイビング
02. アンハッピーエンド
03. アマツブニアカ
04. 雨の魔法が解けるまで
05. 知らない

ORANGE RANGE

01. JIN JIN
02. お願い!セニョリータ
03. イケナイ太陽
04. SUSHI食べたい feat. ソイソース
05. Insane
06. チェスト
07. キリキリマイ

SPiCYSOL

01. AWAKE
02. Around The World
03. PABUK
04. SKA
05. Hello Swallow

BIGMAMA

01. No.9
02. 荒狂曲“シンセカイ”
03. Swan Song
04. 神様も言う通りに
05. 秘密
06. until the blouse is buttoned up
07. MUTOPIA

ウソツキ

01. ピースする
02. 時空間旅行代理時計
03. 旗揚げ運動
04. 春風と風鈴
05. 新木場発、銀河鉄道

the telephones

01. I Hate DISCOOOOOOO!!!
02. RIOT!!!
03. electric girl
04. Keep Your DISCO!!!
05. Monkey Discooooooo
06. Urban Disco
07. Something Good
<アンコール>
08. Love & DISCO

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※記事初出時、曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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