the telephonesツアーファイナルは熱気と祝福の嵐に

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the telephonesの全国ツアー「the telephones spring tour 2009 mirror ball has come」のファイナル公演が、4月10日に渋谷CLUB QUATTROにて行われた。

約3時間にわたって繰り広げられた熱狂のダンスパーティー。場内は酸欠寸前の盛り上がりとなった(撮影:河本悠貴)。

約3時間にわたって繰り広げられた熱狂のダンスパーティー。場内は酸欠寸前の盛り上がりとなった(撮影:河本悠貴)。

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5月6日にはQUATTRO、THE BAWDIES、The Brixton Academy、PILLS EMPIREとともに恒例のライブイベント「Kings vol.2」をLIQUIDROOM ebisuで開催する(撮影:河本悠貴)。

5月6日にはQUATTRO、THE BAWDIES、The Brixton Academy、PILLS EMPIREとともに恒例のライブイベント「Kings vol.2」をLIQUIDROOM ebisuで開催する(撮影:河本悠貴)。

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この日は対バンゲストとして彼らの所属事務所の先輩、POLYSICSが出演。さらにDJには片平実(Getting Better)を迎え、800人のオーディエンスで満員のクアトロは熱狂的な盛り上がりとなった。

トップバッターとして登場したのはPOLYSICS。ハヤシヒロユキ(Vo,G)が勢いよくステージに走り出ると、超満員のフロアからは大歓声が沸いた。1曲目「Beat Flash」から、ライブはハイテンションにスタート。「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」「Baby BIAS」などのおなじみのナンバーを立て続けに披露し、オーディエンスは早くも熱狂し始める。

「今日はファイナルのゲストに呼んでくれてありがとう!テレフォンズとはずっと対バンしたかったので、マジで嬉しいです」とハヤシが挨拶。「the telephones spring tour 2009 mirror ball has come、or DIE!!!!!」と叫んだ後も、グルーヴィーなベースラインが響き渡る「人生の灰」、イントロの赤いライトとサイレンで歓声が上がったキラーチューン「I My Me Mine」などで、フロアの温度をどんどん上げていく。

途中「POLYSICSとテレフォンズは共通点が多いんですよ」とハヤシが語り出す。「まず事務所が同じ。それとプロデューサーが同じ岡野ハジメさん。あと、キーボードの人が痩せててガリガリ(笑)。それとフロントマンの声が高くてポッチャリしてるところ!(笑)」と、場内を大爆笑させておいて、ライブはいよいよ後半戦に。「Rocket」「シーラカンス イズ アンドロイド」「Shout Aloud」など、強力なナンバーの連発にフロアはモッシュの嵐に。前半戦とは思えないほどの熱気の中、POLYSICSのライブが終了した。

続いてはDJブースに片平実が登場。熱気をクールダウンさせるかのように「ラジオ体操第1」をかけて笑いを誘う。その後はPerfume、DOPING PANDA、SPARTA LOCALS、9mm Parabellum Bulletなど、POLYSICSのファンにもテレフォンズのファンにもなじみの深いナンバーを続々とスピンし、ライブアクトに負けない盛り上がりを見せた。

いよいよこの日の主役、the telephonesが登場。アフロのかつら姿の4人が姿を見せると、この日一番の大歓声が彼らを出迎える。1曲目はすでにライブでおなじみの新曲「D.A.N.C.E. to the telephones!!!」。岡本伸明(Syn)は早くもフルスロットルでキレのある動きを見せ、続く「fu~shit!!!」では全員の手拍子が大音量で鳴り響く。フロア前方や中央はもちろん、壁際のエリアまでモッシュが起こる。

その後も石毛輝(Vo,G,Syn)のエモーショナルなギターソロが響きわたる「it's OK」、岡本がカウベル片手にステージ狭しと駆け回る「electric girl」と、オーディエンスを狂喜させるナンバーが次々と披露される。「ミラーボールと共に回るツアーだったけど、こんなミラーボールなんかぶっ壊せ!」という石毛の絶叫で始まった「clashed mirror ball」で、ライブは前半の山場を迎えた。

MCでは対バン相手の先輩・POLYSICSへの感謝の意を述べる。「POLYSICSはカッコいいね。本当に日本の宝だと思います。POLYSICSが道を切り拓いたおかげで、俺らみたいなのが出てこられたんだから、感謝してます。今日は片平さんにも来てもらって、大好きな人たちに囲まれて超幸せです!」そんなMCの後、「懐かしい曲をやろうかなと思って」と始まったのは、優しいメロディラインとハードなアレンジが目まぐるしく展開する「with one」。そして「草食男子、肉食女子に負けるな!(笑)」と笑わせて始まった「Beautiful Bitch」で、オーディエンスのテンションは再び上昇気流に。本編ラストは「HABANERO」「RIOT!!!」「Love & DISCO」とハイテンションなチューンを続けざまに浴びせ、大熱狂のうちに終了した。

アンコールの拍手に応えて登場した4人の手には、ミラーボール型の小型のくす玉が。「ここでみなさんにお知らせがあります」と語って次々とくす玉を割るが、中の垂れ幕が裏返るなどしてなんともグダグダな発表になり、フロアからは苦笑交じりのブーイングが起こる。垂れ幕には「the telephones」「HAPPY WEDDING」「EMI MUSIC JAPAN」「つきましてはテレフォンカードを発売します」との文章が書かれており、ユーモラスな形でのメジャーデビュー発表となった。

「要はEMIと結婚しました。メジャーデビューじゃオラ!」と石毛は照れ隠しのように乱暴に話す。「メジャーと言ってもあんまりわかってないんで、やりたい放題やってやります」と、舞台が変わっても彼ららしさを守り続けることをアピール。さらにアルバムのリリースも予定していることを明かし、フロアから大きな拍手を浴びた。

アンコールではそのアルバムに入る予定の、重厚感のあるアレンジで聴かせる新曲「Monkey Discooooooo」、さらに「FREE THROW」「urban disco」でオーディエンスをもう一踊りさせる。熱気と湿気が会場中に充満する中、4人は満面の笑顔でステージを去った。

3曲のアンコールでもまだまだ満足せず、オーディエンスからはさらにダブルアンコールを求める拍手が沸き起こる。その声に応えて三たびステージに現れた4人。超満員のフロアを感慨深げに見渡した石毛は、「さっきのメジャーデビューのこともそうだけど、ツアーが終わることもいまだに実感がないです。とにかくこの先もいい曲作っていいライブをするんで、またこういう場所でみなさん会いましょう」と心をこめて挨拶。最後にその思いを曲で表すかのように「Hallelujah,Hallelujah,Hallelujah」を披露し、ステージ上とフロアでそれぞれの幸福感を噛みしめるような雰囲気のまま、この日のライブの幕が下りた。

the telephones spring tour 2009 mirror ball has come
2009年4月10日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

POLYSICS

01.Beat Flash
02.ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ
03.Baby BIAS
04.Digital Coffee
05.T・RIANGLE
06.人生の灰
07.I My Me Mine
08.NEW WAVE JACKET
09.United
10.Rocket
11.シーラカンス イズ アンドロイド
12.Shout Aloud
13.Boys & Girls

the telephones

01.D.A.N.C.E. to the telephones!!!
02.fu~shit!!!
03.DaDaDa
04.it's OK
05.electric girl
06.clashed mirror ball
07.Wooo Hoooo
08.with one
09.Beautiful Bitch
10.HABANERO
11.RIOT!!!
12.sick rocks
13.Love & DISCO

EN1-01.Monkey Discooooooo
EN1-02.FREE THROW
EN1-03.urban disco

EN2-01.Hallelujah,Hallelujah,Hallelujah

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音楽ナタリー @natalie_mu

the telephonesツアーファイナルは熱気と祝福の嵐に http://natalie.mu/news/show/id/15337

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