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神戸エリア一帯で64組が熱狂ライブ!「ネコフェス」今年も大盛況に

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アルカラ(撮影:東達也)

アルカラ(撮影:東達也)

兵庫・神戸の三宮駅周辺にあるライブハウス9会場を舞台にしたサーキットイベント「ネコフェス2015」が6月28日に開催された。「ネコフェス」はアルカラが、地元である神戸の素晴らしさを多くの人々に知ってもらうため2013年から実施しているイベント。3回目となる今回はアルカラと縁ある総勢64組のアーティストが集結し、街中で熱いステージを繰り広げた。

キャバレーをリニューアルしたライブ会場・クラブ月世界には、トップバッターとして「ネコフェス」初出演のSCOOBIE DOが登場。ムーディなダンスホールにピッタリのファンキーなステージングで観客を熱狂に導いていく。1曲目の「トラウマティック・ガール」演奏中、コヤマシュウ(Vo)はマツキタイジロウ(G)に声をかけ、「神戸に着いたときからリーダーの頭の中ではこのナンバーが流れてる」と言ってアルカラの「アブノーマルが足りない」をカバー。「Back on」ではコヤマがステージを降り、観客と手を叩き合いながらフロアを歩きまわった。なおクラブ月世界ではその後も、ドラマーたちが白熱のプレイを繰り広げる「戦え!ドラムバトル2015」や、アルカラをバックバンドに一般参加者が歌う「アルカラオケ大会2015」といった企画が実施された。

イベント最大キャパの会場であるチキンジョージでは、メンバーの東出真緒(Violin)が神戸出身であるBIGMAMAがライブを実施。1曲目の「Swan Song」が始まると観客は一斉に手を振り上げて飛び跳ね、それを見た金井政人(Vo, G)が「全員でジャンプして床ぶち抜こうぜ!」とさらに煽る。この日、彼らはほとんどMCを挟まずに新曲「Mutopia」や「神様も言う通りに」などを披露。メンバー5人による鉄壁のアンサンブルがオーディエンスのシンガロングを誘った。

続いてチキンジョージのステージに登場したのは神戸出身のガガガSP。「人間は30歳超えてからが青春です!」というコザック前田(Vo)の言葉とともに「青春時代」からライブがスタートし、コザックは口に含んだ水を何度も客席に吹きかけながら熱いメッセージを送った。その後も彼は「線香花火」や「晩秋」、そして神戸の風景を描いた「国道二号線」などを次々を熱唱し、それに応えるように会場いっぱいのオーディエンスが腕を振り上げて大合唱。最後に「ちゃんとアルカラ観て、飯食って帰って寝ろよ!」と叫び、「飯食って寝る」を歌いながら客席にダイブした。

その後チキンジョージではグッドモーニングアメリカの出演時間になると、たなしん(B)がアルカラのマスコットキャラクター「くだけねこ」に対抗して「たなかねこ」として登場。観客の頭上を歩きながらフロアの中央まで移動し、「3、2、1、ファイヤー」の掛け声とともにライブをスタートさせた。彼らは「イチ、ニッ、サンでジャンプ」や6月に発売されたシングル「コピペ」などを次々演奏。金廣真悟(Vo, G)はアルカラとの出会いを振り返って「ボーカルの(稲村)太佑さんはヤク中みたいだし、ギターの田原(和憲)さんは髪の毛とヒゲで気持ち悪いし、ベースの下上(貴弘)さんは魂が抜けてるような人だし、ドラムの(疋田)武史さんは僕が中学のときに理不尽なことをされた剣道部の先輩にそっくりで本当に怖かった」「ツアーに呼び合ったり、だんだん打ち解けるようになってから本当に思ったんだけど、本当にクズみたいな人間ばかりだなって」と告白。観客に笑いが起こる中、さらに「尊敬できる最高のバンドだと思います」と言ってアルカラへの今までの感謝の気持ちを伝え、かつて自分たちのツアーファイナルにアルカラに出てもらったときの思い出の曲「輝く方へ」を熱唱した。

ハンター坂にあるこのイベントで最北端の会場、Kobe SLOPEには夕方に差し掛かる頃にtricotが出演。むせ返るような熱気に包まれながら「おちゃんせんすぅす」や、神戸の曲でありながら神戸で歌うのは初めてという「神戸ナンバー」などを演奏した。「庭」ではキダモティフォ(G, Cho)が「今日は最後の最後まで楽しんで! ……いや、最後の最後まで楽しむために体力を残す必要はありません!」と観客を煽り、続く「99.974℃」では中嶋イッキュウ(Vo, G)が「神戸全員かかってこいや!」とがなりたてて会場は大盛り上がりに。変拍子を多用して目まぐるしく変わる展開と激しいビートで観客を陶酔させた。

電車のガード下にあるMUSIC ZOO KOBE 太陽と虎では、日が落ち始めた時間帯に「ネコフェス」3年連続出演のHEREがライブを行った。鮮やかな黄緑色のジャケットでキメた尾形回帰(Vo)は、派手なアクションで大暴れ。「PASSION」などのキャッチーなナンバーを、まるで観客を威嚇するような気迫に満ちたステージングで熱唱した。尾形はMCで「このステージに立つまで非常に緊張してたんですけど、リハで武田将幸(G)が思いっきりコケまして、だいぶ緊張がほぐれました。しかも出てくるときにマイクを倒して、ロックスターにとって一番大事な登場シーンに僕はマイクを直してました」と話し、会場の笑いを誘っていた。

チキンジョージでトリを飾ったのは、このイベントの企画者であるアルカラ。開演時間になると会場にメンデルスゾーンの「結婚行進曲」が流れ始め、アルカラのマスコットキャラクター「くだけねこ」と「にゃんにゃん」の結婚式が始まった。神父に扮した稲村太佑(Vo)の前で2匹が誓いのキスをしたところで、1曲目「くだけねこのうた」がスタート。また、クラブ月世界の一番手として出演したSCOOBIE DOがアルカラの曲をカバーしてくれたことに感謝しつつ、その「アブノーマルが足りない」を熱唱した。メンバーによる白熱のパフォーマンスに会場内の熱気はどんどん上昇。「キャッチーを科学する」で会場に大合唱を沸き起こし、最後に「メランコリア」を演奏してステージを去った。

観客からのアンコールを受けてメンバーが再び登場すると、稲村は「ネコフェスを開催して1年目、2年目はこのステージで『好きなことやるってかっこええやろ、これでみんな集まってくれて成功や』ってすごく言ってて、そのときはそれが正しいと思ってたんですけど、それって浅はかだったなと思いました」「イベントって自分らが与えるだけじゃなくて与え合っていくものだと思う」「こんな素敵な1日になったのは、俺らの『好き』だけじゃなくて、それに応えてくれた人がいたからや! この素敵なイベントを来年も再来年も続けていくから、みんなも力を貸してな!」と来場者や出演者、スタッフに感謝。袖にいた出演者らをステージに招き入れてラストに「シンガスマイル」を歌った。なおアルカラのライブの模様は、ほかの4会場で大画面のモニターで同時配信されたほか、スペースシャワーTVのスマートフォンアプリ「スペシャアプリ」を通じて全国にも配信された。

「ネコフェス2015」の様子は、にスペースシャワーTVで特別番組として放送されることが決定。8月13日(木)24:00から初回放送がオンエアされ、8月29日(土)25:30からリピート放送される。

スペースシャワーTV「ネコフェス2015 -KUDAKENEKO ROCK FESTIVAL 2015- supported by uP!!!」

2015年8月13日(木)24:00~25:00
2015年8月29日(土)25:30~26:30(リピート放送)
2015年9月予定(リピート放送)

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