RAD野田洋次郎、主演映画初日に語ったバンドへの思い「3人に出会えたのは奇跡」

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RADWIMPSの野田洋次郎(Vo, G)が、本日6月6日に東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「トイレのピエタ」の初日舞台挨拶に出席した。

左から杉咲花、野田洋次郎、松永大司監督。

左から杉咲花、野田洋次郎、松永大司監督。

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野田洋次郎

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目に涙を浮かべる杉咲花。

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彼は共演の杉咲花松永大司監督とともに登壇。客席を見渡し「来てくれてありがとうございます。この日が来たことを心からうれしく思います。自分の人生にとって、かけがえのない体験をさせてもらった共演者、スタッフに感謝しています。今日は本当に幸せいっぱいです」と心の内を明かした。続いてマイクを握った杉咲は「みんなの顔を見てると泣きそうです」とぽつり一言。目に涙を溜めながら「松永さんは本当に素晴らしい監督でした。洋次郎さんは……生意気で申し訳ないんですけど、ホントにホントにがんばってたんです。だからスタッフみんな洋次郎さんのことが大好きだったし、ピエタのチームは素晴らしかったので、こうして皆さんのもとに作品が届いたんだと思います」と、登壇した2人への思いを語った。

この作品で役者の仕事に初挑戦した野田。撮影前、松永監督から演技のトレーニングは求められなかったが、主人公の宏が窓拭きのバイトをしていることから、窓拭きの練習だけは求められていた。野田は「監督の指導が厳しいんですよ。撮影までの半年にわたって、家のありとあらゆる窓を拭いてましたね」と笑う。これを受けて松永監督は「窓拭きができれば、洋次郎は完璧だと思ってた。撮影のときには仕草が体になじんでいましたね。万が一職を失っても窓拭きになれるよ!」と野田に声をかけ、会場の笑いを誘っていた。

また、金魚を放ったプールで泳ぐシーンに挑んだヒロイン・真衣役の杉咲はこのシーンの撮影中、野田が落ち葉拾いの裏方仕事を黙々とこなしていたことを明かす。落ち葉で水面が汚れないようにという野田の配慮だったが、彼女は「でも『金魚だ』と思ってそちらに向かって泳いで行ったら、落ち葉だったんです。だからちょっと拾い忘れてましたよ」とコメント。彼女の奔放な発言に、野田は「この期におよんでそれ言わなくてもいいでしょ! ぶっ込んでくるなあ。撮影から1年後に落ち葉の苦情をもらいました(笑)」と、たじたじといった様子で語っていた。

左から杉咲花、野田洋次郎、松永大司監督。

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司会者からは、作品のストーリーに絡めて「主人公の2人のような、“魂が震えるような出会い”を経験したことはありますか?」という質問が投げかけられる。これに野田は「1番はバンドのメンバーとの出会いですね。3人と出会えたのは奇跡だと思う。家族より、恋人より長い時間を一緒に過ごして、わがままを言ったり醜いところを見せ合ったり。それでも一緒にいられる関係っていうのは、やっぱり奇跡だと思います」と答えた。彼は最後に「今日は見ていただいた方の顔を見られて幸せです。この作品で、あなたの明日からがちょっとでも変わればいいなと思います」と観客に感謝し「監督はあなたの力になるような作品をこれからも作り続けていくと思うし、杉咲花は日本を背負って立つような女優になっていくと思う。僕も負けないように、音楽で伝え続けたいなと思います」と、晴れ晴れとした表情で前を見据えた。3人には観客から大きな拍手が送られ、野田は客席に向かって手を振りながら舞台をあとにした。

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