SHANK、満員ワンマンでエイベックス内自主レーベル設立を発表

SHANKが、これまで所属していたレーベル・THE NINTH APOLLOを離れ、エイベックス内に自主レーベル「BAiTFiSH RECORDS」を設立。秋に新譜とDVDをリリースすることを発表した。

これは昨日5月7日に東京・LIQUIDROOMにて行われたワンマンライブ「11th Anniversary ONEMAN SHOW」にてアナウンスされたもの。アンコールで再びステージに登場した庵原将平（Vo, B）が、ファンへBAiTFiSH RECORDSの立ち上げを報告すると、ファンからは驚きととともに大きな歓声が上がった。

2013年12月以来、約1年半ぶりの東京でのワンマンとなったこの日はソールドアウト。バンドのサウンドが鳴り始めると同時にステージを覆っていた幕が開き、3人が姿を見せる。興奮をあらわにするファンを前に庵原が「長崎SHANK、始めます！」とシャウトし、3人は「Restart」でライブの口火を切った。

この日彼らは庵原が「飽きるくらい曲やって帰るんで」と言っていた通り、ダブルアンコール含め約90分で計34曲をプレイ。間髪入れずにアップチューンを次々と畳み掛け、観客を熱狂させていった。池本雄季（Dr, Cho）の希望でセットリストに織り交ぜられたという「Song for my rights」、真っ赤な照明の中プレイされた「Grimy Window」、松崎兵太（G, Cho）のシャウトが光る「CHOICE」、観客のシンガロングが響き渡った「It's not a game」など、高速ビートに乗せて多彩な楽曲で魅了していく3人。MCでは結成11周年を迎えてようやくメンバーのLINEグループができたことを照れながら話したり、ソールドアウトしたことを素直に喜び感謝したりと、長崎弁のトークで和やかな空気を生み出した。

終盤には庵原が、バンドの地元が長崎であることに触れ、高校生の頃に「戦争は嫌だ」というシンプルな気持ちで作ったという「Prayer's hand」をドロップ。音数の少ないシンプルな演奏と、庵原の伸びやかなハイトーンボーカルが、会場内に静かに広がった。

薄暗いステージに、松崎によるメランコリックなアルペジオが響き渡ると、バンドは「Set the fire」へ。庵原はひと息置いて、ゆっくり歌い始める。そしてブレイクを挟み、池本の高速ビートに乗せて一気に駆け抜けた。最後は「Long for the Blue moon」。松崎は胸を叩いたり拳を掲げたりしたかと思えば、しゃがみこんでギターをかき鳴らして感情的なプレイを見せる。庵原と池本は向き合い息をあわせて丁寧に本編ラストナンバーを届けた。

アンコールでステージに登場した庵原はBAiTFiSH RECORDSの設立をアナウンス。そして「でも俺らは何も変わらないんで」とファンへ力強く誓った。3曲を終えメンバーがステージを去ったあともアンコールを求める声はやまず、バンドはみたびステージに登場。3人は演奏の手を止めて不思議な振り付けを織り交ぜるなど、庵原も自身で思わず笑ってしまうほどのユルさで「From tiny square room」をプレイし、ファンを楽しませた。さらに再登場を望むファンの声に答えた3人はやり尽くしたと言いつつも、最後に「TOP WATER」をドロップ。得意のショートチューンを叩き込み、達成感に満ちた表情でステージを降りた。