これは彼らが3月にリリースしたシングル「ワタリドリ / Dracula La」の購入者の中から抽選に当たったファンを対象に実施されたもの。4人は大きな拍手に迎えられてステージに登場し、川上洋平(Vo, G)は「皆さんリラックスして、最後までどうぞよろしく」と観客に呼びかけた。
音楽誌「ROCKIN'ON JAPAN」の小柳大輔編集長のMCのもと進行したトークセッションは、まず最新シングルの話題に。川上は「ワタリドリ」は昨年5月から秋にかけてじっくりと制作に取り組んだ楽曲であることを明かし、磯部寛之(B, Cho)は「デモを聴いたときから光るものがあったというか、シングルのリード曲として作品を引っ張っていくような曲になるんだろうなと思った」と楽曲に感じた魅力を語った。またこの曲のミュージックビデオのオマケ映像で川上が行った「STAR WARS」のパロディについても話題が及び、川上は「その場にあったスピーカーがダース・ベイダーのヘルメットっぽくて、自分の着ていたコートがジェダイっぽかったのであのようになりました。MVのオマケってこれまで全部スベってるんだけど(笑)、なんかあの空気感がいいよね」と笑顔をみせた。
続けてQ&Aコーナーが設けられ、メンバーは観客から寄せられた質問に回答していった。「リハーサルのときに欠かさずやっていることはありますか?」という問いには磯部が「個人的に心がけてるのは、サトヤス(庄村聡泰)をよく見ること。ライブ中に彼を見なくてもグルーヴ感が出るように、練習でサトヤスの動きを見て感じたものをライブに持っていく感じですね。洋平のストロークにしてもそう」と答える。また庄村聡泰(Dr)がバンドに加入することになったいきさつを尋ねる質問には、川上が「夜中に『お台場行こうぜ』って言って、俺とヒロとサトヤスでドライブに行ったんですよ」と庄村を“口説く”ために車で出かけたエピソードを告白。「俺が『実はうちのドラムが辞めることになって』って言ったら、サトヤスが『僕も今のバンドを辞めようと思っていて』と言うから、お互いに『これってもしかして“両思い”なのかな?』って感じでした」と当時を振り返った。庄村は「また、あのとき車の中でずっとかかってた『Where's My Potato?』がカッコよかったんですよね……」と思い出を噛みしめるように語り、磯部は「そこからは(展開が)早かったよね」と口にする。すると白井眞輝(G)が「俺はまだちょっと(庄村を)認めてないところがあったよ」とジョークを飛ばし、会場は笑いに包まれた。
また、トークの中盤には彼らが6月17日にリリースするニューアルバム「ALXD」に収録される音源がいち早く披露される一幕も。音源はミックス前のもので、メンバーは「完成形じゃないからちょっと恥ずかしいんですよ。なんか“パンツだけ履いてる”みたいな感じ」と口にしながらも「Boo!」「Dog 3」「Leaving Grapefruits」の3曲をワンコーラスずつ解禁し、観客は流れる音にじっくりと耳を傾けた。
このアルバムについて川上は「バンド名が[Alexandros]になってから初めてのアルバムですが、この作品で[Alexandros]がこれからも続いていくんだなって感じてほしいし、[Champagne]の音が好きだった人にも期待してほしい。いい意味で変わってないし、いい意味で変わったと思う。『これからとんでもないことになっていくんだろうな』と自分でも期待してしまうような作品ができたので、とにかく楽しんで聴いてほしいです」とコメント。磯部は「何を期待してもらってもどういうふうに見てもらっても、『そのすべてを包みこんで連れてってやる』っていう作品を作って行こうと思っているし、川上洋平の作るメロディはそもそもそういう普遍性を持っていると思う。安心してついてきて下さい。もっとデカいところに連れていくので、これからもよろしくお願いします」とファンに約束する。白井は「バンド史上一番制作期間がかかった作品。僕にとってはそのときそのときの気持ちが詰まった思い出のアルバムにもなってます。またライブハウスでみんなで楽しみたいですね」と続き、庄村は「歌の力と曲の力を楽しんでもらえたらなって思っております。お楽しみに!」と観客に呼びかけた。和やかなムードの中でイベントは終幕。4人は「いつまででもしゃべってられるよね」と名残惜しさを見せながら、会場をあとにした。
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あきこ @kameko_choco
[Alexandros]、初のトークショーで新作音源解禁「安心してついてきて」 - 音楽ナタリー http://t.co/B70waoCuB9
川上さんは口説く時は
お台場に誘う、、
オチナイ訳がない。