「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト」は、NICOが縁のあるバンドを招き対バンを繰り広げる企画イベント。昨年に続いて東名阪での開催となる今回は、名古屋公演の相手に
ツアー初日となった名古屋公演の先攻を務めたのはストレイテナー。全国ツアー「Behind The Scene TOUR」の合間を縫っての参加となった彼らは、最新アルバム「Behind The Scene」の収録曲「The World Record」を皮切りに、ホリエアツシ(Vo, G)曰く「ツアーを凝縮したようなセットリスト」でライブを進めていく。リズム隊の白熱したプレイが炸裂する「KILLER TUNE」「BERSERKER TUNE」といったライブの定番曲ではフロアが激しく上下し、盛大なコールが巻き起こり熱狂的な空間が作り上げられた。
ホリエは飲み仲間である光村龍哉(Vo, G)について言及し、2人でカラオケに行っては自分たちの曲を全力で歌い倒しているというユニークなエピソードを披露。そして「さっき(光村)に『この曲、カラオケじゃなく初めて聴けます』って言われた」と「シンクロ」を情感豊かに歌い上げ、優しい時間を紡いだ。その後もMCで後輩NICOのエピソードを交えつつ、ストレイテナーは1時間のステージを敢行。ツアーの充実ぶりを伺わせるようなエネルギッシュなパフォーマンスでオーディエンスを圧倒していた。
対するホストのNICO Touches the Wallsは、光村の「名古屋! 祭にようこそ!」という観客を歓迎する挨拶からライブをスタート。先日終えたばかりのBillboard Live公演でも披露したアコースティックセッションを織り交ぜたステージを展開していく。合間のMCコーナーでは光村が「いやあカッコよかったなあ……」とストレイテナーのライブを絶賛し、飲み仲間であるホリエとの念願の対バンに喜びを表わす。そして「先輩の胸をドカッと借りながら、最高のお祭りの夜にしたいと思います」という宣言に続いて、新旧のナンバーを緩急を付けながらプレイしていった。なお観客の熱烈な盛り上がりにメンバーも上機嫌で、光村は「この『ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト』、去年で終わりかなと思ってたんだけど、こうして2度やれたということは3度目もあるんじゃないかと」と早くも次回の開催を予告するほどだった。
そして、昨年の「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト」と同様に、アンコールではゲストとのコラボレーションが実現。アンコールの声に応えて、ステージに再び現れた光村とホリエの2人はトークを開始する。光村が「こんな生意気な僕ですけど、楽しく遊んでくださって」と口にすれば、ホリエは「生意気の向こう側でしょ(笑)。だって自然だもん。最初に対バンしたときから音楽性がいなたくてね。カラオケに行くと俺よりも古い歌を歌う」と切り返しオーディエンスを沸かせる。トークでも息がぴったりな2人は、光村の「どうしてもこの曲をホリエさんと歌いたい!」というリクエストで井上陽水&安全地帯の「夏の終わりのハーモニー」の歌詞を冬仕様に変えた「冬の終わりのハーモニー」を弾き語りで披露。曲が始まった頃は意外な選曲にクスクスと笑いがフロアから漏れていたが、サビで響く2人のハーモニーに観客もうっとりと聴き入る。そして「またこの2バンドで名古屋に戻ってきたいですね」という光村の言葉をもって、「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト'15」の初日は無事終了した。
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