「生きとってよかった」THE FOREVER YOUNG、初ワンマン熱演

THE FOREVER YOUNGが2月14日に東京・下北沢SHELTERにてワンマンライブ「FOREVER YOUTH TOUR 2014～2015 FINAL -ONEMAN SHOW-」を実施した。

この公演は彼らが最新アルバム「THE FOREVER YOUNG」を携えて昨年11月から行っていたツアー「FOREVER YOUTH TOUR 2014～2015」のファイナル公演として開催されたもの。会場は彼らの初ワンマンを見届けようと全国から駆けつけた多くのファンで満員となった。

クニタケヒロキ（Vo, B）、ヒラヤマリョウタ（G）、ヒラタタクヤ（G）、オガワリョウタ（Dr）の4人は静かにステージに登場。フロントの3人がドラムセットの周りに集まり、一斉に音を鳴らして1曲目「NOW AND FOREVER」へとなだれ込む。クニタケが歌い始めると、ファンは拳を突き上げて彼の力強い歌声に応えた。パワフルなパンキッシュサウンドに乗せ、クニタケは語りかけるように歌ったり、感情を吐き出すかのようにシャウトしたりしながら、ストレートな歌詞を届けていく。オガワは抑揚あるドラミングで演奏を支え、ヒラヤマとヒラタはステージ上を暴れ回りながらギターをかき鳴らした。「普通って何だよ」では、クニタケがマイクを観客に託し、曲中に何度も出てくる「普通って何だよ」というフレーズをファンが次々と叫ぶ。さらに彼らは改名前のバンド・KARIBUxNOxKAIZOKU時代の楽曲「I'LL KILL YOUR "FATE"」や新曲「明日はいらねえ」「Because I love you」も披露し、新旧織り交ぜたセットリストでライブを盛り上げていった。

後半、バンドの演奏は一層エモーショナルに。「暗い部屋にはもう慣れたから、暗い部屋にいる気持ちは重々わかったから、光に向かわせてくれよ」というクニタケの言葉から始まった「TO LIGHT」では強い照明が後方から差し、4人のシルエットを浮かび上がらせる。その幻想的なムードの中で、クニタケの訴えかけるようなシャウトや、ヒラタとヒラヤマによるメロディアスなギターが炸裂した。続く「ANSWER」では曲中のセリフをクニタケが久留米弁で吐き出す。曲の終わりには「俺たちは止まらねえから。歩みをやめねえから。ここに誓うよ」と宣言。ファンはその熱演と真摯な言葉に大きな歓声を送った。

MCではクニタケが今回のツアーについて「初めてこんなに濃いツアーを回った」と満足げに口にする。さらにアルバム「THE FOREVER YOUNG」について「俺たちの人生が変わるようなCDができた。このアルバムであなたたちの心をノックして、ドアを開けれたと思ってるけん」と手応えをうかがわせた。そしてヒラヤマのメランコリックなアルペジオに乗せて「生きとってよかったなって思いました。ありがとう」とこぼし、バンドの演奏はラストナンバー「HELLO GOODBYE」へ。アカペラでクニタケが歌い始めると、ファンもあわせて歌い始め会場内に大合唱が発生。爆音の余韻を残して、4人はライブ本編を終えた。

本編のMCでメンバーがアンコールはやらないと宣言していたにもかかわらず、ファンからはアンコールを望む声がやまず、4人はこの日2度目となる「YOUTH」をプレイ。クニタケは身を乗り出してファンの顔を見渡し、うれしそうに笑顔を見せた。その後も歓声はやまず、メンバーはみたびステージへ。盛大なシンガロングとともに「WORLD END」を届ける。そして最後にクニタケが「福岡県久留米市、STEP UP RECORDS、THE FOREVER YOUNGでした」と言い放ち、4人はすがすがしい表情でワンマンライブを締めくくった。

なおTHE FOREVER YOUNGは2月28日に福岡・久留米GEILSにて、このツアーの追加公演「FOREVER YOUTH TOUR 2014～2015"KURUME GAISEN" FINAL」を開催する。