これは同4組によるスプリットアルバム「REDLINE RIOT!!」の発売を記念して行われたもの。4組は1月10日の北海道・BESSIE HALLからこの日のLIQUIDROOMまで全国で7公演を実施した。ツアーファイナルとなったこの日、開場中や転換中にはツアーのオフショットをまとめた映像がフロア横のスクリーンに映し出され、ファンは各地でのツアーの雰囲気も楽しんだ。
Survive Said The Prophet
最初に登場したのはSurvive Said The Prophet。Takuya Suzuki(G)、Yudai Kato(B)、Ivan Kwong(G)は後ろを向き、Sho Okada(Dr)がリバーブの効かせたドラムを叩き込む。そこにYosh Morita(Vo)が現れ、5人は「Awake You Ask Kinda Awkwardly」でライブの口火を切った。フロントの4人はジャンプしながら暴れ回り、Yoshは手を上げたり天を仰いだりしながら、伸びやかな歌声を聴かせた。
2曲を終えるとYoshが「ただいまー!」と気持ちよさそうにシャウト。続けて「最高な4バンドと全国を回ってきて、最後に東京でケミストリーを起こせることを光栄に思います」と喜びを口にした。そしてバンドはこの日のために召集したストリングス隊とともに、「mirror」などミディアムナンバーを丁寧に届ける。終盤、Yudaiが肉声で「例えばダイアモンドの行商人が、せいぜい100年しか生きられない人間に『永遠の輝きを』とダイヤモンドを売るけど、『REDLINE RIOT』が欲しがっているのは“今”です。今ここから何かを始めようじゃないですか」と熱弁。5人はラストナンバー「I Guess I won't Tell 」で再び激しさを取り戻し、会場の温度を上昇させる。最後にYoshが「みんなの耳元で俺らの音楽が鳴り続けますように」という言葉を残してステージを去った。
wrong city
続くwrong cityは妖艶なイントロが印象的な「Perfect Duty」からライブをスタートさせる。Victor(Vo, G)は「行くぞー恵比寿!」「踊る準備はできてんのかー?」と次々にオーディエンスを焚きつけ、バンドはkomaki(Dr)の繰り出す細かなビートに乗せて「Your Warmth」「Love Goes Over」といったマイナー調のダンスナンバーを畳み掛けた。MCではVictorが「今の気持ちを例えると、夕方に川べりでみんなで5時のチャイムを聴きながら『帰りたくねえな』って言ってる感じ」と感傷的な心情を明かす。そしてこのツアーで「居場所ができた」と言い、「次の曲は自分の居場所が見つからなくて悩んでるときに作った曲なんですが、今は居場所があります。だからこそ力いっぱいここで歌いたいと思います」と続け、4人は「My Shape」をプレイ。Victorは直前の言葉通り、自身の胸を指差したり、声を張り上げたりしながら渾身のボーカルを聴かせた。
Onoshit(G)、Atsushi(B)は顔を付き合わせて互いを挑発するように演奏したり、ステージを駆け回ったりアグレッシブにプレイする。ラストナンバー「The Everything」ではVictorがフロアに降り歌唱。「音楽を愛してる俺たち、ここにいるみんなで時代を作ろうぜ」と言い放ち、ダンサブルなナンバーで最後までファンを踊らせた。
NOISEMAKER
NOISEMAKERのステージはAG(Vo)の「東京ー!」というシャウトで幕開け。1曲目「THE NEW ERA」からAGはフロア最前列前の柵に登ったり、高くジャンプしたりとダイナミックに動き回る。AGのラップが光る「REASON」ではYU-KI(B)が華麗なタッピングを披露。UTA(Dr)による手数の多いドラムとともに精巧にリズムを繰り出し、観客のテンションを引き上げていった。YU-KIから「ツアーの思い出を一言で」と振られると、UTAが「エクスタシーだったね!」と回答。AGは「終わりは新たな始まりだと思う」と、このツアーを糧にさらに飛躍することをファンに誓った。
スプリットアルバム収録曲「Horizon」の演奏前にはAGが、「遠くの方にすごい景色が見えて、あの虹を掴みにいきたいって思って行ったら雨が降ってて、元いた場所を振り返ったらそこに虹があるんじゃないか」と曲に込めた思いを口にする。そして壮大なバンドサウンドをバックに、両手を伸ばして同曲を歌い上げた。AGが「俺たちはいつまでもロックバンドとしてステージに立ち続けていくんでよろしくお願いします」と熱く述べ、バンドの演奏はラストナンバー「SOMEBODY WANTS DAYS YOU CLOSE」へ。HIDE(G)のメロディアスなフレーズに乗せて、AGは巧みにグロウルとクリーンボイスを使い分け、バンドは緩急のある演奏でライブを締めくくった。
Crystal Lake
トリを飾ったのはCrystal Lake。SEが流れるとフロアには歓声が上がり、メンバーが姿を現す。サポートメンバーのGaku(Dr)がずっしりとしたドラムを叩き込み、Ryo Kinoshita(Vo)が咆哮。5人は重厚な「Matrix」をドロップする。続く「Ups & Downs」では
RyoはMCで「ようやくファイナルです。寂しいですが、さらなる刺激を求めてここに立ってます」と思いを述べる。そして「いいか、リキッド。バカになれよ、アホになれよ、理性なんて捨てちまえ!」と言い放ち、後半戦へ。「Rollin'」ではサポートベーシストのbitoku(Sailing Before The Wind)が歪んだベースラインで楽曲を支え、「Light Up The Tunnel」ではYudai Miyamoto(G)とShinya Hori(G)のギターが絶妙に絡み合う。そしてRyoが「“暴動(=Riot)”を起こすぜ、リキッド!」とファンを焚きつけ、バンドはラストナンバー「Twisted Fate」を投下。次々にテンポの替わるラウドなナンバーで最後まで観客を熱狂させ、ステージをあとにした。
アンコールで再び登場したRyoは「俺ら4バンドとお前らで作った『REDLINE RIOT』の集大成。ブチかまそうぜ!」と言い、バンドは「The Fire Inside」をドロップ。曲の終盤にはSurvive Said The ProphetのYosh、wrong cityのVictor、NOISEMAKERのAGも姿を現し、ボーカリスト4人はフロアに飛び込む。4人はファンに支えられながら各々のシャウトを会場に響かせ、「REDLINE RIOT TOUR 2015」を盛大に締めくくった。
※記事初出時、アーティスト名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「REDLINE RIOT TOUR 2015」
2015年1月27日 LIQUIDROOM セットリスト
Survive Said The Prophet
01. Awake You Ask Kinda Awkwardly
02. If You Really Want You
03. mirror
04. Interlude
05. Uplifted
06. I Guess I won't Tell
wrong city
01. Perfect Duty
02. Your Warmth
03. Love Goes Over
04. My Shape
05. Sorge
06. Dance Hall Drug
07. The Everything
NOISEMAKER
01. THE NEW ERA
02. Oblivion
03. REASON
04. Horizon
05. DRIFTING CLOUDS
06. SOMEBODY WANTS DAYS YOU CLOSE
Crystal Lake
01. Matrix
02. Ups & Downs
03. Rollin’
04. Light Up The Tunnel
05. Beloved
06. Twisted Fate
<アンコール>
07. The Fire Inside
リンク
- REDLINERIOT
- Survive Said The Prophet OFFICIAL WEB SITE
- wrong city Official Website
- NOISEMAKER OFFICIAL WEB SITE
- Crystal Lake Official Website | The official website for the band Crystal Lake.
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